中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省の紅糖について

2018年06月20日 | 中国事情

雲南省でも、中国語で紅糖と呼ばる砂糖を良く見かけます。中国で云う紅糖とは、日本で云えば黒砂糖の事ですが、大理古城内にも紅糖を専門に売る店が何軒かあります。但し、百度等検索すると、中国にも中国語で「黒糖」と呼ばれる物があり、それは所謂「紅糖」とは違うとの事です。雲南省では一般的には黒糖よりは紅糖が多い様に思います。

紅糖専門店やスーパー等で紅糖が売られているのを見ると、その紅糖の形も様々な様であり、また紅糖のその色もやや違う様です。当然、スーパー等では、日本でも見かける様な粉末状の物も売られています。値段も安い物は一斤(500g)5元から7元と可成り幅があり、貴い物は10元から15元位します。

但し、去年あたりから、大理鎮古城の土産物店では今まで見かける事の無かった形の物が「古法黒糖」と称して主に観光客相手に売られる様になりました。中国語で「古法」とは、「伝統的な」「昔ながらの」と云う感じかと思いますが、外見からも昔ながらのと云う感じとは程遠い感じで、到底買って見ようと云う気も起きません。

ネットで検索すると中国にも「黒糖」「紅糖」の違いがあり、国が定めたそれぞれの基準があり、黒糖はその製造の過程において石灰も加えずに、サトウキビのしぼり汁を長時間に煮詰めて黒糖を作るとあります。外見上の特徴として、紅糖に比べ色がより黒く、焦香味(香ばしい香り)があるが、紅糖にはこの 焦香味がしないとの説明があります。

日本の場合は、黒糖は不純物を取り除く為に、サトウキビの絞り汁に石灰を加えるとの事ですが、中国は加えないとの事なのでどうなんでしょうか?

黒糖と紅糖の色の違いは、砂糖を作るに際してのサトウキビのしぼり汁を煮詰める時間の違いとの事。つまり黒糖の方が煮詰める時間が長いので黒に近い色をしているとの事。

 

大理古城内にある紅糖専門店で売られている色々な形の紅糖。やや黒い色の物もあり。

 

これらの物は、一斤(500g)6元から7元。安い物は、黒砂糖独特の匂いがしない。雲南省は乾燥していると云え、この様な状態で置くのは湿気を吸うので良くないとの指摘もあります。



色々な形の紅糖。大理等では、一般に紅糖と云い黒糖とは呼ばない様です。


大理古城南門近くにある紅糖専門店。


大理古城内には、この様に紅糖を専門に売る店が何軒かあります。


「古法黒糖」と称して売られている物。去年あたりから急に大理古城では目に付く様になりました。以前はこの様な物は無かった様に思います。

 



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