中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

日本の粽は糯米を使わない?

2018年06月21日 | 中国事情

中国語のサイト「TA説」には粽に関して、その歴史や由来等に付いての説明が色々と記載されています。同時に中国以外の朝鮮・ベトナム・ミヤンマー・インド等の国の粽に付いての説明もあります。

日本の粽は「糯米を使わず、米粉を使い粽を作る。また、形も違う」云々との説明がされています。「日本的粽子不是用糯米,而是用磨碎的米粉做成的,粽子的形状与中国的粽子不同,其状呈种子形。」これは思うに団子と混同したものと思われますが、この様に間違った解釈もネット上には多々見受けられます。また、日本の粽の形は種の形をしているとありますが、どの様な種類の種なのか説明も無く分かりません。

偶々日本の粽に付いての説明なので、直ぐに間違いが分かりますが、これが中国の粽の歴史等になると皆目見当も付かず何処に間違いがあるか分かりません。なるたけ色々なサイトを調べ、間違いの無い様に注意している積りですが、私のブログにも間違いが多いのかも知れません。

このブログで何度か触れた事のある「随園食単」には(注:清の時代に袁牧(1716年ー1797年)によって書かれた飲食文化についての随筆)、矢張り粽に関しての記載があります。それに拠れば、「取竹葉裏白糯米之煮」とあり粽の中にはアンは入れ無かった様です。(注:白糯米とありますが、この場合の糯米だけと云う様に訳すかと思います。)

「TA説」と云うサイトには、火腿粽(注:具にハムを入れた粽)は清朝の頃に作れらる様になったとの説明がありますが、その根拠となる出典に付いての記載はありません。



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