7月6日、PTA人権同和教育研修会を開催しました。
2019年の台風19号被害、2020年以降は新型コロナウイルス感染症の影響で中止が続いていましたが、4年ぶりに開催できました。
信州大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻教授 畔上一康先生を講師に迎えて、
「子どもの命をうけとる」
をテーマにご講演いただきました。
低学年参観日の後に開催し、保護者と教職員を合わせて50名ほど参加されました。
3年前より児童が主体となる教育研究の講師として豊栄小に来ていただいている先生で、学校訪問時参観した児童の様子からも良かった点、驚いた点などを話してくださいました。
講演の内容の一部を紹介しますと・・・、
新型コロナ、在宅勤務、ウクライナ軍事侵攻などさまざまな予測できなかったことが起こり、多様性社会、グローバル化社会、持続可能社会など新たなことが求められている。そんな予測不能な未来において、過去をなぞる教育は意味をなさず、『自ら考え、行動する主体的な子どもをいかに育てるか』が重要である。
どの子どもも個性ある唯一の存在として認められるべきで、『この子がこの子として居られる家庭・学校』、『この子が自らを失わず自らの声を出せる時間』を作ることがとても大切である。
親として、教育者として、子どもの何を受けとり、どう応えることができるのか。子どもにとっての真実と現実が必ず一致するとは限らず、真実は「自分の本当」、現実は「まわりの本当」「みんなの本当」ということもある。その子の世界の内に入ってこそ見える、その子にとっての本当があると知ってこそ、子どもから受け取り、応えることができるのではないか。
最後に、米津玄師の『カナリヤ』という歌に
「あなたとならいいよ」「あなただからいいよ」
という歌詞があると紹介されました。
「はたして、この子にとっての『あなた』に私がなれているのか」、
「一人の人として、この子の何を受け取り、何を差し出そうとしているのか」
を考えさせられる濃い1時間になりました。
これまで、人権同和教育研修会は長野市松代人権同和対策集会所で開催していましたが、学校に会場を移して初めての開催になりました。
中心となり準備にあたった教養部員、講師とのやり取りや機材の準備など先生方にもご協力いただき、無事開催することができました。
ありがとうございました。
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