ねずママのねごと

日々生活しながら、あるいはインターネットの世界に遊びながら思うことをいろいろ。

ひらがな入力だっていいよね

2006年10月15日 | 文章を書くこと・読むこと
 PTA関係の文書作成で忙しいきょうこのごろです。ブログも開店休業、ごめんなさい。
 ところで私はひらがな入力派です。今までに何度かローマ字入力に挑戦しようとしたこともあるのですが、もはや頭が固くなっているので無理みたいです。昔少しだけ習った英文タイプのおかげで文字の配置はなんとなくわかるのですが、「小さい文字にするのはどうするんだろう」とか、「アンアンがアナンにならないようにするにはどうしたらいいんだろう」とかで躓いてしまって、そのへんが覚えられなくてストップです。
 慣れてしまえばなんともないんでしょうけど、ローマ字入力で日本語打つのって、私にはどうしてもめんどうな手続きという感じがしてしまいます。ひらがなを頭の中でローマ字に「変換」しなきゃいけないんですものね。逆に考えると、my name is と打つときに「えむわいえぬえーえむいーあいえす」とひらがな入力して変換キー押すと英語になるようなものですかねえ(?)。

 最近読んだおもしろい本。 山口仲美「日本語の歴史」 岩波新書1018
 この中に書かれていたのですが、すでに幕末期に、「日本語をローマ字で表記する」ことが提案されていたそうです。知らなかった!

映画の原作ってやつね

2006年02月28日 | 文章を書くこと・読むこと
 書店に行ったらブラッドベリの「太陽の黄金の林檎」の文庫が平積みになっていました。あれー、なんで今頃?と思ったら、もうすぐ公開される映画「サウンド オブ サンダー」の原作が収録されているとのこと。帯に書いてありました。
 「サウンド オブ サンダー」って、どんな話だったっけ、と手にとって目次を見ると、タイトルがずらずらと並んでいる(この本は短編集なのです)中に、「サウンド オブ サンダー」(雷のような音)と。もとは「雷のような音」と訳されていたのを、映画に合わせて原題のカタカナ書きになおして、既読者が別作品と間違えないように、元の題を括弧書きにしたんですね。なにも無理に映画のタイトルに合わせなくても……と思いました。まあ、映画の原作はこれだな、ってわかりやすいですけど。節操のない出版社だったら書名まで「サウンド オブ サンダー」に変えてしまいかねませんが、そこは早川書房さんですから、そんなことにはなりませんでした。
 

 見てから読むか、読んでから見るか、というのは難しい選択ですね。今回の私は、読むのが先になっています。二十年くらい前に読んじゃったよー。で、あの原作がどんな映画に化けるのか、ちょっと楽しみでもあります。
 

文庫なら即買い

2005年10月06日 | 文章を書くこと・読むこと
 とある本を買おうと思って書店に行ったら、偶然、ブラッドベリの「塵よりよみがえり」の文庫版が出ているのを見つけて衝動買い。当初の目的だった文庫は今回あきらめました。
 早い、と思いました。ハードカバーで出たのは2年くらい前でしたっけ? 最近はみんなそうなのかな。あっ、これも中村融さんの訳。知らなかったけど、けっこういろんなところで出会っているみたいです。(笑)

 最初にブラッドベリに出会ったのは高校生の時、図書館で借りた「ハロウィーンがやってきた」だったと思います。雑誌の懸賞でもらった「火星年代記」で「こんなSFがあったのか!」と驚き、「黒いカーニバル」をはじめとする幻想と怪奇の短編集にしばし浸り、「たんぽぽのお酒」はいくら待ってても文庫にならなかったので、初給料で購入。(笑)

 若い頃に夢中で読んだ作家、というのが誰にもあると思いますが、私の場合、考えてみると日本人作家はほとんど読んでいませんでした。しいていえばショート・ショートの星新一くらい。で、読んでいたのは翻訳ものばっかり。ドイル、クイーン、カーといったミステリと、アシモフ、ウェルズのSFです。どれもとても好きですが、あんまり抒情的とはいえない作品群ですよ。そんななかでブラッドベリの存在は私にとって貴重だった、と思います。

 「集会」を読んだのはいったい何年昔になるのか。あの短編が、「塵よりよみがえり」の中では、別の意味あいを持ってふたたび私に訴えかけてきました。古い友に十何年ぶりで会って、いままで知らなかった一面を知る、みたいな感じでしょうか。もっともあのころ私は若かったし、今よりさらにバカでしたし、あまり物事を知らなかったので……。

 
 どうも最近ブラッドベリを読むと、歳を感じてしまうのです。昔を懐かしむばっかりで。あー、感性がさびついてきちゃったのかな、とちょっぴり悲しいです。

ライトノベルは軽やかに

2005年09月17日 | 文章を書くこと・読むこと
 久しぶりに「ライトノベル」と呼ばれている小説を読みました。「スレイヤーズ!」シリーズ本編が完結してからは、某社の文庫もまったくというほど読んでいませんでしたが(というより、スレイしか読んだことがないだろう……)まあ、ちょっとしたわけがありまして。

 けっこう厚めの文庫本一冊。一日くらいかかるかな、と思っていたらなんと3時間程度で読み終わってしまってビックリ。私が時々読む海外推理小説やSFなら、どんなに急いでも2日くらいはかかってしまうのですが、なんともお手軽に読めてしまいました。……そうか、ライトノベルの「ライト」は、お手軽という意味なのか、となにか勘違いの納得。

 ライトノベルのくだけた調子の文体って、はっきり言うと苦手です。昔、同世代の新井素子さんが書いていた小説の文体も嫌って「読まず嫌い」していたくらいですから(笑)。なんでしょうね、この頭の固さは。でも、そういう文体の好き嫌いなど、問題にならなくなるくらい、引き込まれる文章というのは確かにあります。そして今回はまさにそんな感じでぐいぐい引き込まれて夢中になって読み、3時間でめでたく読了。私にとってはこの小説、「当たり」だったわけです。

 ……が。1冊3時間で消費してしまうのは、金銭的にはとてももったいないという気があとからしてきました。だってふつうなら2日とか3日とか、長く持てば1年とか(笑)のんびり読み続けていられる本もあるのに。

 あー、やだやだ。趣味の読書くらい、そういうケチなことを考えずに楽しみたいものです。

「ユニオン・クラブ綺談」を購入

2005年05月31日 | 文章を書くこと・読むこと
 アイザック・アシモフのミステリです。
 昔「EQ」(←ミステリの雑誌)に載ってた一編を読んだときは、あまりおもしろくなかったという印象があったので、今まで読まなかったのですが、「ブックオフ」で105円で出ていたので……。

 読み始めると、意外とはまりそうです。ショート・ショートの安楽椅子型ミステリ(?)なので、気軽に読めます。「黒後家蜘蛛の会」と似たパターンですが、インテリ達の長々としたおしゃべりの部分がないぶん、じれったくならなくて良いです。逆になにか物足りない、と思うときもありますが……。
 けど、この「謎」を解くのは、日本人には、頭の回る人でもちょっと難しいでしょう。アメリカ人の「常識」を知らないとわからない話がいくつかありますし。まあ、私なんかは最初から考えることを放棄して、はやく結末を知りたい、と先を読み進めちゃいますが。
 グリズウォルドというキャラクターは、黒後家のヘンリーと対称的な雰囲気で、「やなやつだなー」と思いながらも憎めません。

 話が出たついでに書きますが、むかしむかしやってた「黒後家蜘蛛の会」のラジオドラマ、とっても良かったのでまた聞きたい!CD出してくれないんでしょうかねえ、NHKさん。

即席のたわごと、あるいは下手な詩

2005年02月14日 | 文章を書くこと・読むこと
青い空に
飛行機雲が まっすぐな線を引っぱっていく

そのむこう
太陽は気高く燃えさかる

光がふりそそぐ地上で あるいはもっと深いところで
いのちが生まれたり消えたりしている

そして
この星は まだとうぶんのあいだ
まわり続けるのだろう


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 今朝、快晴でした。できたばかりの飛行機雲って、はっきりした文字のようで、とてもきれいです。気持ちよかったので、形にとどめておきたいと思いました。
 そういえば、バブルの時代、飛行機雲で広告出している企業がありました。ある日空を見ると飛行機雲が文字みたいになっていたのです。家族を呼んで、みんなでベランダから見上げて、なんて書いてあるんだろうと一生懸命目を凝らしました。どうやら、「POCARI SWEAT」だったようです。逆さまにみえましたけど。

今年の目標ふりかえり第1回。

2005年01月16日 | 文章を書くこと・読むこと
 1月10日に「今年の目標」を書き出して、一週間近く経ったわけですが。

 どんな具合かなあ、と振り返ってみます。こんなことするのって、どうせ、初めのうちだけでしょうけど。

 その1。時間を大切にしよう。
 は、まあまあかな?いきなり合格点には到達しないまでも、去年までと比べたら、ずいぶん改善されていると思います。「段取り」も意識するのとしないのとでは、違いますね。

 その2。あれもこれもと手を広げるのはやめよう。
 まだ一週間ですから、我慢できてます。(笑)サイトの整理整頓を少しずつはじめています。

 その3。エントラ投稿しよう。
 ……2行分くらい進展したかも。

 その4。ブログの方針を決めよう。
 これ、模索中というべきでしょうか。考えるばかりで何も生まれてこないと意味ないので、小目標(1・2月)として、「とりあえず書いてみよう」を設定しました。しましたけど、まだ実行は順調とはいえませんね。「無理に更新することはない」という考えも好きですけど、無理して書いても無理しないで書いても、中身はあまり変わらないような気がするのですよ(うわー)。そのへん、試してみようかと思って。頑張れるのか、私……。 

15歳の学力低下

2004年12月08日 | 文章を書くこと・読むこと
 新聞の夕刊トップ記事になるほど、大変なことなのかな……と思うのは暢気でしょうか。それにしても、日本人ってどうしてなんでも競争したがるのでしょうね。

 高校の国語教師をやっている、うちのダンナに聞いてみました。読解力の低下の原因はなに?
 答は「本を読まなくなったから」。(←そんな答えなら私にも想像ついたのに~)。昔の子供とくらべて、今の子は周りに「楽しいこと」がたくさんあります。テレビやゲームや音楽、娯楽施設。これでは本を読もうという気にならない、というのです。確かに私たちの子供時代には、スポーツ嫌いの子(私のこと?)のてっとりばやい娯楽といえば、テレビか読書でした。朝の読書の時間なんてなくても、しじゅう図書室に通って借りて、家で読んでいました。夜になってもくらい明かりの下で読んでいて、目が悪くなるのではと心配した母が、「本ならあとでも読めるから、今はテレビ見たら?いましかやってないよ」などと言ったことがありました。それでドリフとかを見てました(笑)。まだ家庭用ビデオなど、存在する気配もなかったころのことです。
 こうして思い返してみると、私って、小学生のときだけ「文学少女」だったんですねー。いまは面影もありませんが。(笑)
 ダンナがもうひとつ指摘したのは「文庫本」の変化。かつては「ハードカバーで出版され、一定の評価を得た作品」だけが文庫になっていたので、どれを読んでもほぼはずれなしのよいものでしたが、いまはそうでもないです。なんでもかんでも文庫で出ているので、どれを読んだらいいのかわからない、はずれをひいてつまらなく感じて読書しなくなるのではないか、と。なるほど。私としては、いろんな本が安価に手にはいるようになったので嬉しい気がしていたのですが、質的な問題はあるかもしれませんね。

 これは原因のごく一部で、ほかにいろいろな状況が絡んでいるのだと思いますが、読書のしかたが大きく変化しているというのは、実感しています。うちの子ねずみたちも、古典的な「文学作品」的なものは読みません。当たり前といえばあたりまえか……古典なんだから。明治時代のことばでも意味や漢字の形が今と違っていて、むずかしいですよね。それならたとえば「若者言葉訳」の文学全集なんかがあったら、おもしろいのではないかと思うのですが。


テムズ川をボートでさかのぼる推理小説。

2004年11月04日 | 文章を書くこと・読むこと
 最近読む本といったら、なんとか新書とかハウツー本とかパソコン雑誌とかが多いのです。いわゆる「文芸作品」をあまり読んでいないことは薄々気づいていましたが……ひさしぶりに読んだのは、やっぱり海外ミステリーでした。

 海外ミステリーといっても、私は古い人が好きで(笑)。カーとかクロフツ(お願いだから「黒仏」と変換しないで……)、クイーンがお気に入りなのでした。今回は例外的に、ピーター・ラヴゼイの「絞首台までご一緒に」(ハヤカワ・ミステリ文庫)。穏やかじゃないタイトルですね。でも文庫本のカバーの絵は、かわいらしいイラストなのです。そのギャップがおもしろかったので目をひきました。クリップ警部のシリーズの一冊です。
 このシリーズ、これまでに3冊ばかり読みましたが、おもしろいのは、一作ごとに作風を変えていることです。本格ミステリっぽいのとか、ハードボイルド的なのとか。今回は、わりと「軽め」なユーモアのある作品で、すらすら読めてしまいました。19世紀末イギリスの女子学生って、おしとやかなのかと思ったらけっこう元気なのだなあ、と思いました。警部と巡査部長の立場の違いも愉快に書かれています。

 それじゃ続けてもう一冊、といかないところが……気力が衰えている証拠ですね。困ったものです。

BLOG FRIENDS #1を読んで(2)

2004年10月07日 | 文章を書くこと・読むこと
 メールで送るような長い感想はたぶん書けそうにないので、各作品へのひとこと感想など、ここに書いてみようと思います。肝心なところには触れていない、というか触れられないものになりそうで申し訳ないのですが……。


Illustration(テドさん)……素朴かつオシャレなイラスト。このお姉さんに一目惚れした男の人、きっといると思います。

銀座六丁目バッカス(もけさん)……主人公に惚れました。フィクションだからかっこよすぎ?それともいまどきの高校生って、こういうのがザラにいるのでしょうか?

Poem(魔女さん)
素敵で切ない恋の詩。自分にもこんな時期があったのかなあ……なかったような気もするなあ、と考えさせられてしまいました。

さらば4WD。(Kenさん)
語れば長い物語を、みごとに短い枚数にまとめてあって、すごいと思いました。

死に至る絵(砂蜥蜴さん)
きびしく、あたたかく、人の生と死を見つめた作品だと思います。

はにゃの詩(はにゃさん)
私はこの人の詩が嫌いなのか、それともじつは好きなのかよくわかりません。心の奥底をえぐられるような、でも溺れかけた水から引き上げられるような、不思議な気持ちになります。

美ン美ン日本(わどさん)
リズム感のある文章が気に入ってます。楽しく読んでいたら、驚きの結末でした。

ルビーの指輪/RINJIN/テレフォンライン(jumpさん)
気軽に読めて、じつは奥深い短編3つ。それにしても、「テレフォン・ライン」の彼はいい人だなあ……。

Eternal PhanTomー永遠という名の幻想ー(奈伽塚ミントさん)
この主人公は、決して諦めない。なんだか勇気を与えてくれた作品です。

トリックスター・ハッピーエンド(生剥もときさん)
私には難解だったかも。でも、なんだかわからないながらも「すごい」と思ったのは本当です。

目をあけて飛べ(しなたまさん)
あまり読みたくない題材だなあと思いながら我慢して最後まで読んで、素敵なラストに辿り着きました。とても良かった!

俺のためのトリガー(二瓶さん)
縦書きで、まとまって掲載されているものと、ブログで読むものとはなぜだか印象がずいぶん違いますね。若い整備兵がとっても気になりました。

Illustration(マンガウルフさん)
強烈なインパクトのあるイラストで、最後をしっかり締めくくっています。



今回参加された方々のなかに私のひいきのブロガーさんがいたとかいうわけではなく、(gooブログ内でのおつきあいがあまりないので、ほとんどの方をお名前しか存じ上げませんでした)単純に企画のおもしろさにひかれて購入したわけなのですが、内容的にもたいへん満足できて、よかったです。未読の方におすすめします。

 制作に参加された皆さん、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。(終わり)