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楽器修理.comブログ

楽器修理のお話やその他いろいろ載せてます!

工具紹介!

2013年09月27日 17時55分02秒 | 工具


皆さんこんにちは~



先日、お気に入りの傘を無くしてしまい…ショックで仕方ありません
電車なのか…お店なのか…記憶がありません
またお気に入りの傘とめぐり逢えますように…




さて!

本日は工具紹介です


紹介するのはこちらの工具


何に使用する物か分かりますか~


洗濯バサミのような形をしていて…
開くと、白いフェルトが貼ってあります





正解は~





このように、フルートのキィを押える為の工具なんですよ~
弊社の常務からは「ムカデみたいだね~」と感想をいただきました




なぜ!こんな事をしているのか、というと
交換したばかりのタンポに、トーンホール(音孔)の跡を付けて、よりタンポとトーンホールの密着度を高めているのです
フルートはオープンキィ(常に開いているキィ)が多いので、こんな方法でタンポ交換をしております



では、次回の記事もお楽しみに~



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工具紹介(ゴム系接着剤編)

2013年09月18日 18時21分45秒 | 工具


皆さんこんにちは~



先日、今年初!!
秋刀魚の塩焼きをいただきました
秋が着々と近づいてきていますね~





さて!
本日はゴム系接着剤の紹介です


楽器修理で使用する接着剤は、ほとんどG17とGクリアーという商品を使います





楽器の軟物(コルクやフェルト)を接着するさいに、主に使用します


中身は黄色い色をしているんですよ



クリアーは名前のとおり、透明です

白いフェルトなど、黄色だと接着した部分がきれいに仕上がらないので、こちらのクリアーを使用します




サックスのネックコルク、クラリネットのジョイントコルク、木管楽器のキィコルクやフェルト等々、沢山の場面で使用します



使用頻度が高いので、家庭用サイズだとすぐになくなってしまいます
ので、私は業務用サイズを使用していますよ

なかなか無くならないのですが、大きすぎて出しにくいのが少し不便です…



コルクやフェルトは気が付いたら、無くなっている!なんて事もあります
楽器のバランスやキィの開きを決めている大切なパーツです!
定期的に点検してあげましょう


では、次回の記事もお楽しみに~


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工具紹介(ロードハンマー編)

2013年09月17日 18時58分04秒 | 工具


皆さんこんにちは~



台風は大丈夫でしたでしょうか~
交通機関の乱れもあったようで、お出かけが中止になってしまったかたいらっしゃるのでないでしょうか
今週は秋晴れの日が続くようですね




さて!
本日は工具紹介ロードハンマー編です



ローハイドハンマーとはこちらです




楽器修理には必需品で、通称:ブタハンと呼ばれております


良く見ると革が巻いてあるのがおわかりですか




マウスピースシャンク直し・キィ曲がり・ガタ・セリ直し・ロータリー調整・固着修正などなど…
日々、登場頻度の高い工具です



私のブタハンはキィ曲がり等、ピンポイントで力がかかるように、少し加工して使用しています



クラリネットのキィ曲がりは多く依頼がある修理です
皆さんもレバーやキィが曲がっていないかもう1度チェックしてみてはいかがでしょうか




では、次回の記事もお楽しみに~


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工具紹介(フィーラー編)

2013年09月12日 18時11分19秒 | 工具

皆さんこんにちは~



昨日、友人から婚約報告の電話をいただきました
いや~めでたいですね
今から結婚式が楽しみです



さて!
本日は工具(?)紹介フィーラー編です



フィーラーとは
木管楽器タンポ調整のさいに使用するものです!
タンポがトーンホール(穴)を塞げているか目視では確認できない部分を、タンポとトーンホールの間にフィーラーをはさみ、抜く時の抵抗で確認するものです


このフィーラーはリペアマン1人1人形も素材も違います


私は楊枝とカセットテープを使用しています!
ほぼ毎日使うものなので、定期的に新しいものを作っているのです


まずは古くなったテープを外します



新しいテープを…



適当な長さに切ります



そして、接着剤で合体していきます



並べて乾かしたら~



完成でーーすかんたーーん

楽器によって、長さや幅を変えて使用していますよ



ちなみに学生時代は、カセットテープではなく、脂取り紙を使用していました



では、次回の記事もお楽しみに~

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タンポの接着剤!

2013年09月11日 18時21分26秒 | 工具


皆さんこんにちは~



最近、夜の涼しさにやられておりまして
昨日はとうとう毛布を掛けて就寝しました
このままですと、真冬はどうなってしまうのでしょうか…




さて!
本日はパッド(タンポ)の接着剤のご紹介をします



パッドの接着剤に、何が使用されているかご存知ですか?
トーンホールをふさぐためのパッド、その接着剤には細かなタンポ調整を可能にする、少し特殊な接着剤が使われています


それがこちら!!
ラックと呼ばれる、パッドの接着剤です
このラック、東南アジアなどに生息するラックカイガラムシの分泌液を精製して作られているんです
(画像を載せようと思いましたが…寒気がするのでやめましたご覧になりたいかたは検索してください

スティック状をして固まっていますが、これは熱で溶け、冷めると固まるのです
また、種類によって融点が異なるため、楽器やメーカーで使い分けています


バーナーでラックを温めて溶かしていきます




ドロっとして溶けたら、パッドにラックを乗せます

溶けたラックは高温のため、扱いは十分に注意しなければなりません
(未だに油断すると火傷をします笑)


キィにはめます



ここから楽器に組み立て、パッドの調整をしていきます
木管楽器のパッドを調整する時は、タンポにつけたラックをキィごと温めて溶かし、パッドがトーンホールを上手く塞ぐように調整します!
きちんと塞げる位置で冷まして固定するのですが、これがとても集中力を要する作業なのです


キィを熱する温度が低いとパッドは動いてくれません
逆に高いと、キィのラッカーが焦げる、ラックが柔らかくなりすぎて溢れる、タンポが痛むなどのアクシデントが起こってしまいます
常に、火の加減に細心の注意を払い、その上でコンマ数ミリのズレを調整しています
大変な作業ですが、数ミリのズレで楽器の響きに大きな影響を及ぼしてしまいます



良くパッドが取れてしまい、ボンドや瞬間接着剤でつけたパッドを目にしますが、絶対にやめてくださいね
取れてしまたっら速やかに楽器店に持ち込みましょう


では、次回の記事もお楽しみに~


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