エドワード・ケネディ下院議員の息子としても知られるパトリック・ケネディ下院議員(ロード・アイランド州選出)が木曜日未明、ワシントン市内で交通事故を起こした。「ケネディ」、「交通事故」、そして「ドラッグ」とお馴染みのキーワードがまとめて登場したため、こちらのメディアは世紀の大事件を報道するかのような熱の入れよう。念のために説明しておくと、ケネディ議員は4日午前3時前に自ら運転する車を連邦議会近くにある検問所のガードに衝突させたものの、怪我人は出ていないとの事。胃腸炎に悩まされていたケネディ議員は医師から処方された嘔吐感を止める薬と睡眠薬を同時に服用していたと認めており、薬の影響で方向感覚を失って事故を起こしたと主張している。不謹慎を承知で言えば、これだけの小さな事故で国内メディアが大騒ぎするのを見て、あらためてケネディ一族がアメリカ版ロイヤル・ファミリー的な存在にあるのだと感じてしまった。さて、今日はジョージア州で演説を行ったラムズフェルド国防長官に聴衆から激しい言葉が投げつけられたニュースを。
ラムズフェルド国防長官は4日、ジョージア州アトランタで演説を行ったが、演説中に数人の聴衆から厳しい言葉を投げかけられている。演説終了後、会場の聴衆がラムズフェルド長官に質問を行える機会が設けられ、その際にCIAに27年間勤務した元分析官のレイ・マクガバンさんが長官を「嘘つき」と厳しく批判する一幕があった。「なぜ貴方は嘘をついてまで私達を戦争に引きずり込み、多くの犠牲者を出したのですか?そもそも、この戦争に必要性はあったのでしょうか?」、マイクを手渡されたマクガバンさんは一気に語り始めた。会場にいた警備担当者がマクガバンさんに退去を求めようと近付いたが、壇上のラムズフェルド長官は「待ちなさい、その必要はありません」と語り、言葉を選びながら質問に答え始めた。「私は嘘をついた覚えはありませんし、貴方の発言は誇張されていると思いますよ」、長官はそう答えるのが精一杯だった。
アメリカ国内ではイラク戦争を支持する声が現在も減り続けており、ブッシュ政権高官が聴衆による抗議活動や手厳しい意見に直面するケースは少なくない。しかし、4日のラムズフェルド演説ではこれまでに例を見ないほどの反戦ムードが会場内に漂っていた。ラムズフェルド長官の演説中、横断幕をひろげてイラク戦争を批判する言葉を叫んだ3人が警備担当者によって会場から強制退去させられている。また、4人目の男性は一言も発さず、演説が終わるまでの間、背中を長官に向けたまま起立していた。また、質問会ではジョージア州在住のパトリシア・ロバーツさんからも厳しい質問が飛び出している。ロバーツさんは息子をイラクでの戦闘で亡くしたと語り、政府から何の援助も無いまま孫を育てていかなければならないのかと訊ねている。ラムズフェルド長官は支援組織の名前を幾つか挙げ、関連ウェブサイトを訪れるようにと語るのみだった。
ブッシュ大統領が4日のような光景に出会わす事はほとんど無く、反戦運動家らは大統領の演説が始まる前に、あらかじめ会場から退去させられている。ラムズフェルド長官に対する厳しいコメントや抗議活動は今回が初めてではなく、最近も議会での公聴会やアメリカ国内で行った演説などで、反戦運動家による抗議活動が何度も実施されている。ライス国務長官にいたっては、訪問先の国々で地元市民から手荒い歓迎を受けるのが恒例行事と化している。今年3月にオーストラリアを訪れた際には、地元のデモ参加者から「殺人犯」や「戦争犯罪人」と叫ばれており、翌月のイギリス訪問でも至る所で地元民から罵声を浴び続けた。先週のギリシャ訪問では、機動隊までが導入され、デモ参加者がライス長官に近付く事はできなかった。
今日も最後に少しだけワールド・カップの話を。イタリア代表が公式の場で着用するジャケット、なんとドルチェ&ガバーナのデザインになる模様。僕もさっき友達からメールで知らされて、どんな格好になるのか気になったため、ヤフーのイタリア語版で早速ニュースをチェックしてみた。D&Gがデザインする代表メンバー用ジャケットの話、どうやら本当みたいです。ANSA通信の記事によると、ジャケットにジーンズというラフな格好になるらしい。これまでイタリア代表といえば、公式の場ではアルマーニのスーツを着用していた記憶があるんだけど、2006年大会ではジーンズですか…。プリングルスのポテトチップスの広告塔として(おそらく、イタリア国内オンリーだと思うけど)CMでは軽快な動きを見せるフランチェスコ・トッティだけど、ケガの方は大丈夫なのでしょうか?イングランド代表のルーニーもここに来て骨折に見舞われ、ニュースを聞いた僕の友人(リバプール出身)は本当に食欲が無くなってしまったらしい。サッカー選手に怪我はつきものだけど、なんとかドイツでプレーする彼らの姿を見たいものです。
写真:イタリア代表公式ジャケットのデザイン画 (ANSA通信より)
ラムズフェルド国防長官は4日、ジョージア州アトランタで演説を行ったが、演説中に数人の聴衆から厳しい言葉を投げかけられている。演説終了後、会場の聴衆がラムズフェルド長官に質問を行える機会が設けられ、その際にCIAに27年間勤務した元分析官のレイ・マクガバンさんが長官を「嘘つき」と厳しく批判する一幕があった。「なぜ貴方は嘘をついてまで私達を戦争に引きずり込み、多くの犠牲者を出したのですか?そもそも、この戦争に必要性はあったのでしょうか?」、マイクを手渡されたマクガバンさんは一気に語り始めた。会場にいた警備担当者がマクガバンさんに退去を求めようと近付いたが、壇上のラムズフェルド長官は「待ちなさい、その必要はありません」と語り、言葉を選びながら質問に答え始めた。「私は嘘をついた覚えはありませんし、貴方の発言は誇張されていると思いますよ」、長官はそう答えるのが精一杯だった。
アメリカ国内ではイラク戦争を支持する声が現在も減り続けており、ブッシュ政権高官が聴衆による抗議活動や手厳しい意見に直面するケースは少なくない。しかし、4日のラムズフェルド演説ではこれまでに例を見ないほどの反戦ムードが会場内に漂っていた。ラムズフェルド長官の演説中、横断幕をひろげてイラク戦争を批判する言葉を叫んだ3人が警備担当者によって会場から強制退去させられている。また、4人目の男性は一言も発さず、演説が終わるまでの間、背中を長官に向けたまま起立していた。また、質問会ではジョージア州在住のパトリシア・ロバーツさんからも厳しい質問が飛び出している。ロバーツさんは息子をイラクでの戦闘で亡くしたと語り、政府から何の援助も無いまま孫を育てていかなければならないのかと訊ねている。ラムズフェルド長官は支援組織の名前を幾つか挙げ、関連ウェブサイトを訪れるようにと語るのみだった。
ブッシュ大統領が4日のような光景に出会わす事はほとんど無く、反戦運動家らは大統領の演説が始まる前に、あらかじめ会場から退去させられている。ラムズフェルド長官に対する厳しいコメントや抗議活動は今回が初めてではなく、最近も議会での公聴会やアメリカ国内で行った演説などで、反戦運動家による抗議活動が何度も実施されている。ライス国務長官にいたっては、訪問先の国々で地元市民から手荒い歓迎を受けるのが恒例行事と化している。今年3月にオーストラリアを訪れた際には、地元のデモ参加者から「殺人犯」や「戦争犯罪人」と叫ばれており、翌月のイギリス訪問でも至る所で地元民から罵声を浴び続けた。先週のギリシャ訪問では、機動隊までが導入され、デモ参加者がライス長官に近付く事はできなかった。
今日も最後に少しだけワールド・カップの話を。イタリア代表が公式の場で着用するジャケット、なんとドルチェ&ガバーナのデザインになる模様。僕もさっき友達からメールで知らされて、どんな格好になるのか気になったため、ヤフーのイタリア語版で早速ニュースをチェックしてみた。D&Gがデザインする代表メンバー用ジャケットの話、どうやら本当みたいです。ANSA通信の記事によると、ジャケットにジーンズというラフな格好になるらしい。これまでイタリア代表といえば、公式の場ではアルマーニのスーツを着用していた記憶があるんだけど、2006年大会ではジーンズですか…。プリングルスのポテトチップスの広告塔として(おそらく、イタリア国内オンリーだと思うけど)CMでは軽快な動きを見せるフランチェスコ・トッティだけど、ケガの方は大丈夫なのでしょうか?イングランド代表のルーニーもここに来て骨折に見舞われ、ニュースを聞いた僕の友人(リバプール出身)は本当に食欲が無くなってしまったらしい。サッカー選手に怪我はつきものだけど、なんとかドイツでプレーする彼らの姿を見たいものです。
写真:イタリア代表公式ジャケットのデザイン画 (ANSA通信より)
日本の選手団は、今年はどんな格好になるんでしょうね?2002年大会ではダンヒルを着ていたようですが。
トッティの怪我、私も心配です。なんとか間に合ってほしいですね。
ライスの方は初耳ですが。
無理やりこじつけて始めた戦争が
どんどんブッシュ政権を蝕んでいきますね。
本当に遅くなってしまったけど、コメントありがとうございました。イタリア代表のジャケットは格好いいけど、選手やクラブ幹部を巻き込んだスキャンダルが大きくなり始めたため、このジャケットを着ることのできない選手が出てくるかもしれないですね。
日本に戻ってきて、幾つか本屋さんものぞいてみたんだけど、久しぶりにサッカー・バブルの到来ですね(笑)。インターネットが無かった時代、週刊サッカー・ダイジェストやジャパン・タイムズのスポーツ欄で欧州サッカーの情報をチェックしてた時代が懐かしいです。でも、ほんの十数年前の話なんだけど…。
コメントありがとうございました。日本に帰ってくるとブログの更新も見事にサボり気味になってしまって、コメントの返信まで遅れて申し訳ないです。
木曜日まで1週間ほど東京に滞在していました。半分は仕事だったのですが、神田教会で大学時代からの友人の結婚式に参加したり、楽しい時間をすごすことができました。shamonさんは東京でしたよね?水曜日の雨はすごかったですね。ちょうど、大雨の時間帯は建物の中にいたのですが、雷が数秒おきにやってきたのを覚えています。
これから6月5日まで大阪にいます。時間があれば、ぷらっと京都にでも行きたいんですが…。