何日かぶりに温かい天気となったが、それでも午前中に外出した際には少し寒くも感じた。明日も少し(この季節にしては)温かい天気になりそうとの事だが、風邪からようやく復活しかけているこの時期に冬空の外を歩くのは、決して大袈裟ではなく目隠しをして地雷原の上を歩くようなものなので、大切な用事があるとき以外は外にあんまりでたくないのが本心だ。しかし、自宅前の路地でボール遊びをする子供を見ると、どうも無性に自宅にあるサッカーボールにも目がいってしまう…。
今日の昼過ぎには日本からの依頼でアメリカの高校の風景写真を撮るため、自宅からそんなに離れていないワシントン・リー高校に行ってきたのだが、学校内のグランドでは陸上部らしき生徒の一団がひっきりなしにトラックを走り続けていた。このグランドは(もちろん学校の活動が行われない時に限るが)一般にも開放されており、陸上部軍団に交じっておじいちゃんやおばあちゃん達もトラックの上をゆっくりと散歩していた。高校の周りは古い住宅街となっており、ワシントンの喧騒はここでは全く感じることはなく、極めて牧歌的な空気が流れている。
20年程前には女優のサンドラ・ブロックもここでチア・リーダーをしていたのだが、それにしてもワシントンから車で15分離れただけで、こんなにも町の雰囲気は変わるものなのか。僕は少しの間だけオーストラリアの高校にお世話になったことがあったが、このワシントン・リーの雰囲気は、人口2万人足らずのオーストラリアの田舎町にあった州立高校と似通ったものがある気がしてならない。しかし、このグランドの正式名称は「戦争記念競技場」。非常にアメリカらしいネーミングセンスなんて言うと、怒られるだろうか…。
今日はテキサスの話を少し、といってもカウボーイ大統領のことではありません。テキサス州の地元紙「ダラス・モーニングニュース」が報じたところによると、テキサス州内の数百の学校が州の学力推進テストで組織的な不正を行っていた可能性があり、教師らによる不正への関与が取りざたされている。テキサス州が小・中・高校生を対象に実施する学力テストは州内の約7700の学校が受験対象校となっているが、その中の約200校の試験結果に普通ではない現象が確認されたのだという。
セオリーどおりに行けば、学年に関係なく生徒の学力は学校のレベルによって大体わかるそうで、高校3年生の数学の学力レベルが低い学校では、高校2年生の数学レベルもまた低いんだそう。ヒューストン近郊のサンダーソン小学校の4年生の数学でのテスト結果は州内で最低レベルにランクされたが、同じ学校の5年生の数学のテスト結果は州内でもトップレベルで、90パーセント以上の学生が満点を取っていたのだという。
サンダーソン小学校は学力の迅速なレベルアップを成功させたということで、2003年には教育省から表彰を受けた学校でもあるが、あまりの不自然な成績の差にヒューストン市の教育長官も調査を開始したことを認めた。ダラス市内の小学校でも学年ごとにテストの成績が大幅に違う現象が確認されており、市の教育委員会は調査を計画中だ。このような学力テストでは、テスト後に学校や教師の評価が行われ、評価内容次第では教師の人事や給与の面で大きな影響が出るため、現場の教師が組織的なカンニングに関与したのではとモーニングニュース紙は調査を継続している
韓国では携帯電話を使った学生の組織的なカンニングがあったと聞くが、教師主導のカンニングなんて聞いたことがないな。モーニングニュース紙の報道内容が正しかったとすると、どんな理由であれ不正に関与した教師達は罰せられるべきだと思うけど、テストのスコアだけで教師のエバリュエーションをするのは正しいことなのだろうか?公立学校の教師のサラリーは全体的にかなり低く(僕の記憶が正しければ、初年度のサラリーが年間2万ドルちょっとだったと思う…)、教育委員会側の評価で給料が下げられた場合、本当に生活できなくなる教師もいるのだ。それよりも、子供を自宅学習させる親が増え続けていることと一向によくならない教育環境との関係を真剣に考えた方がいいのでは?
北アイルランドのベルファストで大きな強盗事件が発生したそうだ。月曜日夜、武装集団がノーザン銀行の2人の重役宅に押し入り、この重役らを人質にして、他の従業員に閉店後の銀行の金庫を開けさせたらしい。重役やその家族らは約1日ほど監禁されていたようで、開放後もショックにより満足に話ができない状態なのだとか。
この劇画みたいな銀行強盗、盗まれた金額もハンパじゃなく、日本円で40億円以上になるらしい。犯人は現在も逃走中との事だが、警察は幾つかの推測をもとに捜査をすすめているようだ。こういった大掛かりな銀行強盗の話を聞くと、映画「ヒート」でロバート・デニーロやバル・キルマーらが演じたプロの強盗団をイメージしてしまうが、地元北アイルランドの強盗団はプロはプロでも異なった背景を持っているようだ。北アイルランドではカトリックやプロテスタントの武装勢力が資金調達のために銀行強盗をすることが頻繁にあり、IRAは1997年の停戦合意後も資金調達のためにタバコ・石油の密輸や銀行強盗を繰り返している模様。アメリカ東海岸からのカンパも最近は枯渇していたようだけに、警察の推測も満更無視できない。
今回の事件の被害額を聞いただけでも、絶対にギネス級だろうと思ったのだが、ギネスブックに掲載されている過去最大の銀行強盗による被害額は、1945年のドイツ中央銀行のもので、敗戦直後の混乱期に盗まれた額は現在のレートで5000億円以上になるんだとか…。嘘か本当かは今となっては分らないけど、ここまでスケールが大きくなると、逆に一種のロマンすら感じてしまうのは人間の悲しい性なのだろうか?
今日の昼過ぎには日本からの依頼でアメリカの高校の風景写真を撮るため、自宅からそんなに離れていないワシントン・リー高校に行ってきたのだが、学校内のグランドでは陸上部らしき生徒の一団がひっきりなしにトラックを走り続けていた。このグランドは(もちろん学校の活動が行われない時に限るが)一般にも開放されており、陸上部軍団に交じっておじいちゃんやおばあちゃん達もトラックの上をゆっくりと散歩していた。高校の周りは古い住宅街となっており、ワシントンの喧騒はここでは全く感じることはなく、極めて牧歌的な空気が流れている。
20年程前には女優のサンドラ・ブロックもここでチア・リーダーをしていたのだが、それにしてもワシントンから車で15分離れただけで、こんなにも町の雰囲気は変わるものなのか。僕は少しの間だけオーストラリアの高校にお世話になったことがあったが、このワシントン・リーの雰囲気は、人口2万人足らずのオーストラリアの田舎町にあった州立高校と似通ったものがある気がしてならない。しかし、このグランドの正式名称は「戦争記念競技場」。非常にアメリカらしいネーミングセンスなんて言うと、怒られるだろうか…。
今日はテキサスの話を少し、といってもカウボーイ大統領のことではありません。テキサス州の地元紙「ダラス・モーニングニュース」が報じたところによると、テキサス州内の数百の学校が州の学力推進テストで組織的な不正を行っていた可能性があり、教師らによる不正への関与が取りざたされている。テキサス州が小・中・高校生を対象に実施する学力テストは州内の約7700の学校が受験対象校となっているが、その中の約200校の試験結果に普通ではない現象が確認されたのだという。
セオリーどおりに行けば、学年に関係なく生徒の学力は学校のレベルによって大体わかるそうで、高校3年生の数学の学力レベルが低い学校では、高校2年生の数学レベルもまた低いんだそう。ヒューストン近郊のサンダーソン小学校の4年生の数学でのテスト結果は州内で最低レベルにランクされたが、同じ学校の5年生の数学のテスト結果は州内でもトップレベルで、90パーセント以上の学生が満点を取っていたのだという。
サンダーソン小学校は学力の迅速なレベルアップを成功させたということで、2003年には教育省から表彰を受けた学校でもあるが、あまりの不自然な成績の差にヒューストン市の教育長官も調査を開始したことを認めた。ダラス市内の小学校でも学年ごとにテストの成績が大幅に違う現象が確認されており、市の教育委員会は調査を計画中だ。このような学力テストでは、テスト後に学校や教師の評価が行われ、評価内容次第では教師の人事や給与の面で大きな影響が出るため、現場の教師が組織的なカンニングに関与したのではとモーニングニュース紙は調査を継続している
韓国では携帯電話を使った学生の組織的なカンニングがあったと聞くが、教師主導のカンニングなんて聞いたことがないな。モーニングニュース紙の報道内容が正しかったとすると、どんな理由であれ不正に関与した教師達は罰せられるべきだと思うけど、テストのスコアだけで教師のエバリュエーションをするのは正しいことなのだろうか?公立学校の教師のサラリーは全体的にかなり低く(僕の記憶が正しければ、初年度のサラリーが年間2万ドルちょっとだったと思う…)、教育委員会側の評価で給料が下げられた場合、本当に生活できなくなる教師もいるのだ。それよりも、子供を自宅学習させる親が増え続けていることと一向によくならない教育環境との関係を真剣に考えた方がいいのでは?
北アイルランドのベルファストで大きな強盗事件が発生したそうだ。月曜日夜、武装集団がノーザン銀行の2人の重役宅に押し入り、この重役らを人質にして、他の従業員に閉店後の銀行の金庫を開けさせたらしい。重役やその家族らは約1日ほど監禁されていたようで、開放後もショックにより満足に話ができない状態なのだとか。
この劇画みたいな銀行強盗、盗まれた金額もハンパじゃなく、日本円で40億円以上になるらしい。犯人は現在も逃走中との事だが、警察は幾つかの推測をもとに捜査をすすめているようだ。こういった大掛かりな銀行強盗の話を聞くと、映画「ヒート」でロバート・デニーロやバル・キルマーらが演じたプロの強盗団をイメージしてしまうが、地元北アイルランドの強盗団はプロはプロでも異なった背景を持っているようだ。北アイルランドではカトリックやプロテスタントの武装勢力が資金調達のために銀行強盗をすることが頻繁にあり、IRAは1997年の停戦合意後も資金調達のためにタバコ・石油の密輸や銀行強盗を繰り返している模様。アメリカ東海岸からのカンパも最近は枯渇していたようだけに、警察の推測も満更無視できない。
今回の事件の被害額を聞いただけでも、絶対にギネス級だろうと思ったのだが、ギネスブックに掲載されている過去最大の銀行強盗による被害額は、1945年のドイツ中央銀行のもので、敗戦直後の混乱期に盗まれた額は現在のレートで5000億円以上になるんだとか…。嘘か本当かは今となっては分らないけど、ここまでスケールが大きくなると、逆に一種のロマンすら感じてしまうのは人間の悲しい性なのだろうか?