IPSO FACTO

アメリカの首都ワシントンで活動するジャーナリストの独り言を活字化してみました。気軽に読んでください。

気がつけば4時間

2005-10-07 14:19:35 | ニュース
本当は5日朝に行おう予定だったアメリカン大学の学生へのインタビュー、実はある事情で6日午後に延期となっていたんだけど、それで大成功だったような気がする。少し前のブログで、アメリカン大学のラドナー学長による大学運営予算の私的流用疑惑に関するニュースを紹介した記憶があるけど、実は6日午後にアメリカン大学放送部がラドナー学長本人への単独インタビューに成功していて(停職処分中のラドナー氏は、これまでワシントン・ポスト氏のインタビューに答えたのみで、放送メディアとの接触を拒んできた)、学生自治会の代表に取材を行った後で放送局のアンカーとも話をする事に成功。1日待った甲斐があったね。インタビューも入れて1時間程度で全て終わるだろうと思ってアメリカン大学に行ったものの、気がつけば大学放送局のスタジオに4時間近く居座ってしまい、さっき自宅に戻ったばかりなのです。でも、今日の取材、仕事を忘れるくらい楽しかったんだなぁ。

大学の放送部で取材を終えて帰ろうとした瞬間、エディターのエリック君が「今日のインタビュー・ビデオをコピーできるけど、どうしようか?」と言ってくれたので、30分だけスタジオでゆっくりする事に。ニュースルームの忙しさを見ているうちに、自分の学生時代を思い出し、年甲斐にも無く「学校っていいよなぁ」とノスタルジーを感じずにはいられなかった。スタッフの1人と話をしていたら、彼女の従兄弟がボストンで通う大学が僕と同じ学校だったり、アメリカン大学でジャーナリズムを学ぶ彼女の担当教授を僕が昨年秋にインタビューしていた事が分かったりして、あらためて世間の狭さを実感する。もう1人のスタッフもコーヒーを持って僕らの会話に加わり、今年のワールドシリーズ優勝チーム予想からジャーナリズムの現場まで、まぁ色々な話をした。僕も学生時代、本物の記者と会った時には機関銃のように質問していた記憶がある。好奇心とアドレナリンが交錯する様なあの感覚、楽しかったなぁ。「うちの教授が国務省の記者会見ほどつまらない物はないって言ってたけど、それって本当?」、そう聞かれた僕は今まで昼寝をせずに最後まで聞けた国務省会見は一回もなかったと、正直に告白しておいた。

今日は幾つか書いておきたかったニュースがあるんだけど(ホワイトハウスで発覚したフィリピンのスパイ問題や、FDAがクローン食品を認可するという話、それに恒例行事と化したニューヨークのテロ警報などなど…)、明日午後に行われるレッドソックスの試合に備えて、今日は寝る事にします。

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2 コメント

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NYのテロ予告 (shamon)
2005-10-07 17:38:22
こんにちは。お久しぶりです。



「NYのスーツケーステロ予告」、日本でもけっこう取り上げられています。

でも私は、

「そんなに南部から目をそらさせたいの?」

って思いました。タイミングがよろしすぎる。



昨日(日本時間で10/6)日本のニュース番組「報道ステーション」にてその後のニューオリンズの様子が放映されました。

その内容によると堤防は決壊したのではなく、人為的に壊した、とか。その理由は河の向こう側に”富裕層”の住宅が多くあったからだと。

まったく・・・嫌ですね
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コメント遅くなりました (ひろふみ)
2005-10-11 13:41:53
shamonさん、遅くなって申し訳ないですが、コメントありがとうございます。単なる僕の思い込みで終わってくれればいいんですが、ハリケーンと最近の鳥インフルエンザ問題を理由に、ブッシュ大統領は米軍が国内の治安維持活動を行えるように法律を改正したいようです。なんか、アメリカの本質的なルールそのものが変えられそうな気がして、具体的な問題点をうまく言い表せないんですが、それでも怖い気がします。



こちらでも日を増すごとにハリケーン関連の話題が少なくなっていますが、ここワシントン周辺にもホテル暮らしを強いられる被災者の方はまだまだいるわけで、ニューオーリンズの排水作業だけでは語れない現実があると思います。
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