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日々の備忘録

最後の別れ

2009-06-18 | 日常



今日が、3つ目。

これで、最後となった。




そいつの姿を見ると、

小さく、

整然と並んでいる一番最後に

しっかりとどっしり、誇示している。


そいつは、誰とも交わらず、そっぽを向き、壁を時々傷つける。

背を伸ばすのも諦め、かれこれ5年以上同じ姿だ。

しかし、どいつよりも美しい。



決断の時は、突然だった。

これ以上、役に立たないと判断された。

仲間と交わらないことは、美しい姿も維持できないとのことだった。






さぁ、今日が最後のお別れだ。

準備は整えられた。


ぱきっ


私は、かなり驚き跳ね上がった。

想像以上に簡単で、一瞬の出来事だった。



思えば、今年で、3つ目だ。

1つ目は、砕くような音。

2つ目は、手強かった。

どうしても、居続けたかったのだろう。

根強く残り続けた。

長い死闘だった。

そして、3つ目。

こいつもかなり手強いと言われていた。





去っていくそいつの姿を見た。

本当にキレイで、美しかった。

何処も傷ついてはおらず、真っ白。



そいつの姿を見て、さよならも言わず、立ち去った。







タイトル「右上の親知らずを抜きました