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※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

★ 誰のための除染? ★ 汚泥は東電に返すべき! ★

2012年01月13日 | みんなの日記
 東電原発事故の収束宣言をした野田佳彦首相は、除染費用1兆円超(2011/12年度予算)、国の除染担当400人規模、除染作業員3万人以上を確保するという(4月をメドに…)。

 何のため、誰のための“除染”なのでしょうか。
 被曝地では子どもたちを窓を閉め切った屋内に閉じ込めて、校庭や遊び場、家庭の屋根、庭、道路までは“除染”活動を行えても、それ以外の農地や山林、大地や浸透した地下水から放射能を取り除くのは不可能です。 

 降下・飛散・沈着・浸透した放射能は、直接確認することも完全に取り除くこともできないのです。除染と称してやっていることは、放射能そのものと被曝リスクを移動・拡散・濃縮するということなのです。しかも除染した放射性物質を捨てる場所すら決まっていません(国は双葉郡に中間貯蔵施設を要請、最終処分場は候補地すらなし)。
 
 昨年12月に大熊町の役場付近で実施した除染では空間の放射線量が10マイクロシーベルト前後(年間被曝線量換算50ミリシーベルト)までしか下がらなかったようです。線量の高い地域はたとえ除染をしても住める値(政府目安年間20ミリシーベルト)にはなりえないことも解っているのです。しかも東電事故原発からは、未だに毎時6千万ベクレルのセシウムが放出されています。

“除染”の目的は子どもたちの健康保障のはず。子どもたちの安全を考えるなら、「除染よりまず避難、移住、疎開を!」という切実な声は、野田さんにも、細野さんにも聞こえないのでしょうか。(いのちより除染=復興ビジネス!!!?)
 除染費用1兆円の予算(税金)を捨て金とせず、避難区域を広げ退避・移住費用等にあてるべきだし、子どものいる世帯の移住、生活保障、就業保障を国として責任を持つべきでしょう。

 そして、東電事故原発由来の放射性物質(放射能)は勝俣さんがいう「無主物」などでは断じてありません。
 除染した放射能汚泥や放射能焼却灰は、広大な敷地面積を持つ東電事故原発の敷地(第一だけで約350万平米といわれる)で放射性ガレキとともに保管すべきでしょう(中間貯蔵)。
 放射能を含む汚泥やガレキを全国へ拡散させることは、子どもたちを被曝地に縛り付けることと同様に、犯罪行為といわなければなりません。

(イトヤン)                もどる


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