練金術勝手連

「練金術」のページへようこそ。

※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

   ★★★ 『週金』も15歳 ★★★

2008年11月11日 | 今週の注目記事
images 『週刊金曜日』今週号(11/7号)は創刊15周年号だ。
 巻頭を飾るのは、萱野稔人、辛淑玉、佐高信の3氏による創刊15周年記念座談会「変動する世界 いま、生きるために」(司会・北村肇編集長)。=米国を中心としたむきだしの資本主義に綻びが見え始めている。世界恐慌の危機が叫ばれる中、世界はこれからどうなるのか、日本はどうすべきか、そして『週刊金曜日』はどうあるべきか=という問題意識のベースから3氏は、「九条改憲反対と言いながらセコム付けてる状態では勝てない」(辛)「米国のヘゲモニーが徐々に相対化されていく流れはできつつある」(萱野)「公正の論はチャベスから生まれる」(佐高)のだという。

 3氏それぞれの立場からのことばは大いに傾聴に値する。中でも、かつて『週金』の編集委員になりかけたこともある辛淑玉は『週金』のありようについて、「『週刊金曜日』って、人権は好きだけど当事者が嫌いな教師、という感じがするのね。…購読することが免罪符になるという意味では、効果のない厄除けみたいなもの。…人間を、頭ではなく腹で分かることが必要なんじゃないか。」などの厳しい視点を提示している。

 15歳といえばそろそろことの分別が芽生えてもよい年ごろだ。『週金』も自らの依ってたつ位置を見定めるとともに、“ライター”に依存するのではなく“事実”に依存する《ジャーナリズムとしての説得性》を培ってほしい、と15周年に当たって練金術師は考える。

 もうひとつの15周年特別企画は「本多勝一を語る」。
 “事実によって本質を描く”姿勢を貫き『週金』を立ち上げた本多勝一と“自称本多ファンクラブ名誉会長”の石坂啓の対談および“短いラブレター”だ。(ここまで敬称略)

 「殺される側」に立ち続けるというミッションは、いまどき徘徊する自称“現役ジャーナリスト”に問われ続けなければならない。

 この他、読みでのある記事を目次から拾えば…

●広島・民間人校長自殺の真相 教育行政の違法を許さない!(平舘英明)

●追及第9弾 セブン-イレブンの正体
 「おでん売りたくない」加盟店主たちの本音(山口舞子)

●佐世保と三菱を忘れた「ナガサキの平和」の欺瞞(舟越耿一)

●反貧困から世直しを!(写真・吉田敬三 文・野村昌二)
“反貧困世直しイッキ!大集会 垣根を越えてつながろう!!”レポート

●生活情報ページ 暮らし・くらし・KURASHI
 医者は何でも知っている!?(2)
 風邪に抗生剤は効かない 処方する医師には要注意(海月篤)

(練金術師)





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。