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音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

ハレルヤ・チンドンデイ

2010-05-02 02:25:08 | チンドン

【前回の続き】

はるばる蒲田まで来たのにチンドン屋さんに会えず、
最悪のGWとなってしまうのか?絶体絶命の大ピンチ。

しかしチンドンの神をうらみつつ帰ろうとしたそのとき、
商店街の中程からチチンと小さな鉦の音が聞こえてきた。
今度こそ間違いない、チンドン屋さんが出てきたのだ!

アーケードのどんつきから走り寄ると果たして
月島宣伝社さんがアップを始めたところで、
その後も続々と5組が入口へと練り歩いてゆく。

いずれも先日富山のチンドンコンクールで拝見した
なつかしい屋号だが、女形でしか見たことのない方が
お侍さんに扮していたりと、毎回変化があり面白い。

特にチンドン芸能社さんが印象的で、連獅子に扮した美香さんの
迫力ある姿もさることながら、牛若丸orしんえもんさんみたいな
謎のイイ男が扇子を手にクルクルとめまぐるしく回りながら
楽しげに踊り続けているではないか。う~ん、素敵!



激しく踊るポニーテールに吸い寄せられるように
ふらふらとチンドン芸能社の後ろをついて歩く。
気分はハーメルンの笛吹きかブレーメンの音楽隊だ。

商店街の入り口まで戻るとそこはちょっとした広場で、
なにもない路上が即席のライブステージに早変わり。
5組のチンドン屋さん全員が、愉快なMCとともに
蒲田行進曲や美空ひばりさんなどを聴かせてくれる。

さらに男形「チンドンよしの」さんの美しく繊細な踊りや
「ゆうゆうや」さんのヒョットコ踊り、沖縄から来たという
謎の牛若丸のハイテンションな舞いも披露され喝采。
大満足のチンドンショーだが、さらに嬉しい驚きが。
なんと、2ndステージもあったのだ。

チンドン5組は入口からふたたび奥へと練り歩き、
事務所のある中腹でお開きになるのかと思いきや
全員が立ちどまり再びチンドンショーが始まった。
先ほどとは微妙に選曲を変えてくるのが心憎い。

4名のゴロス(大太鼓)がドドンと大音量でリズムを刻み
後ろに5名のチンドン太鼓、さらにに6名のサックスが並ぶ。
ゴロス隊とチンドン隊が演奏しながら交互に迫ってくる様が
大所帯のファンクステップさながらで、とてもカッコイイ。
総勢16名もの大チンドンにまみれる至福のひとときだ。



最後は、連獅子姿の美香さんがみごとな「大見得」をきり
着物を脱ぐと下から更にド派手な衣装が現れた。すごい早業!

演奏よし踊りよし口上よしの三拍子揃ったチンドンショー。
てっきりパレードもなく1~2曲の合奏だけかと思っていたら、
1時間ものすばらしいエンターテイメントを見せて頂いた。
お客さんにも必ずやチンドンの真髄が伝わったことだろう。

蒲田チンドンカーニバルよ、ありがとう!
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蒲田ちんどん危機一髪!

2010-05-01 00:30:38 | チンドン
先日ネットで情報をいただいたGWフラワーカーニバル。
蒲田西口商店街の企画で、チンドン屋さんも出るという。
5組ものチンドンが登場ときき、合奏への期待が高まる。

10時半スタートだが寝坊助は到底間に合わず、蒲田駅に
着いたのはナント午後2時半。慌てて西口商店街を探すが、
サンライズとサンロードという2つのアーケードがあるばかり。
本当にここ=イコール=西口商店街なのだろうか?

チンドンの現場からは「それらしき音」が聞こえてくるので
いつもなら簡単に見つかるが、今日に限ってはサッパリ
音が聞こえてこない。てっきりチンドンの音かと思って
かけよれば、フォルクローレの方達。う~ん、お手付き。

だいたい「フラワーカーニバル」と銘打っているわりに花も
カーニバルが行われている気配もなく、店の軒先にさがる
数枚のポスターがイベントの所在をかすかに伝えるのみ。

サイトに出ていた、空気でふくらます巨大な動物もいない。
あのでかい風船のトラを目印にしていたのに、いずこへ?

キツネにつままれた面持ちでアーケードを徘徊するが
トラにもチンドン屋さんにも一向に遭遇しない。
もうパレードの時間は終わってしまったのだろうか。

しかし私は見た!途中でお侍さんが休憩しているのを。
そして見たのだ、いくつもの太鼓が置いてあるのを。
この道端に面した事務所がチンドンの基地に違いない。

では彼らが外に出てくる可能性はまだあるはずで、
ここは粘り強く待つしかないだろう。かといって
うっかりサ店に入ろうものなら、せっかく出てきた
チンドン屋さんを見逃すやもしれぬ。

商店街を5~6回も行き来し、さすがに参ってしまった。
床ずれを起こしそうなほど長時間電車に揺られたのに、
何のために蒲田まできたのか?これではあんまりだ。

チンドンの神をうらみつつ帰ろうとしたまさにそのとき!

【続く】
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富山ちんどん紀行2010:総括

2010-04-19 00:11:34 | チンドン


【前回の続き】

数々の名勝負を生んだチンドンコンクールだが、
今年も例によって自分なりに総括してみたい。
(→2009年以前の総括はコチラ

総括:ちんどんコンクールは革新を遂げている!

今年から会場が屋内の総合体育館に変わったのは
コンクールがトーナメント方式に変わったときと
同じくらいドラスティックな変化かと思いきや、
意外にもそうではないかもしれない。

チンドン屋さん達の熱演はますますパワーアップし、
どこで演じようがもはや関係ないように思えるから。

屋外には屋外ならではの風通しのよさがあるが、
チンドンコンクールはふだんの仕事とは違う。
同業同士が技を競うという特殊な場なだけに、
雑音を排した環境で集中する価値もあるだろう。
(雨で屋外への未練を断ち切れただけかもしれないが)

大型スクリーンやライトを駆使した演出も新鮮で、
個人的には屋内開催も決して悪くないと感じる。

また、いち観客としての心境にも大きな変化があった。
名演をまのあたりにし富山への思いを新たにしたのだ。

数年続けてコンクールを見ていると、メンバーが変わったり
残念ながら引退したと思しきお気に入りのチームがある一方、
今まで気づかなかった新興チームの魅力に気づくこともある。

万物流転ではないが、物事はいつも変化するものだ。
歴史あるコンクールが古色蒼然としたイベントではなく
常に新陳代謝を繰り返していることの証といえよう。

その変遷を見きわめるためにも毎年通うしかない!

観客層はやはりお年寄りが多くチンドンコンクールの
10年後、20年後に今から若干の不安を禁じえない。
しかし、それはそれで物事はなるようになるだろうから
この素晴らしきイベントのゆく末を腰を据えて見守りたい。

【富山ちんどん紀行2010:完】
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富山ちんどん紀行2010:チンドンカーニバル!

2010-04-18 23:45:00 | チンドン


【前回の続き】

総合体育館で吹奏楽団のコンサートを見終わって
大慌てで食事をとり駅向こうの商店街へと急ぐが、
腹いっぱいで走ることもままならぬ。く、くるしい~

ようよう総曲輪のアーケード商店街へたどりつき
これから始まるチンドンパレードの始点をめざす。
晴天ならパレードは大通りで行われるが、本日は
雨交じりの曇天につき屋根つきの商店街で行われる。
大通りよりパレードの距離も短いので急がねば!

ということで泡をふきながら慣れないデジカメ片手に
走り回ったチンドンパレードはやはり素晴らしかった!

アーケードでのパレードにはここならではの良さがある。
沿道との距離が近く本来の街角気分を味わえるいっぽう
終点は大型スクリーン完備の大きなグランドプラザで、
大観衆に迎えられし各チームの晴れ姿を拝めるのだ。

プロチームの練り歩きが終わると素人の部が始まるが、
色とりどりのドハデな衣装に身を包んだ大勢のチームが
一度に押し寄せてくるさまは、パレードというより
カーニバルとよびたくなる。チンドンの祝祭だ。

大音量のチンドンにまみれる至福のひとときは
チンドンコンクールのクライマックスだろう。
最高のパレードをありがとうございました!

【続く】
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富山ちんどん紀行2010:がんばれフライデーズ

2010-04-18 21:23:11 | チンドン
【前回の続き】

今年のチンドンコンクールはとりわけ感動的だった。
さすがに涙まで出そうになったのは今回が初めてだ。
熱戦を盛りあげてくださったスタッフの皆様にも感謝である。

表彰式が終わると場内アナウンスがあり、これから
吹奏楽団のコンサートがあるという。ところが悲しいことに
客席は潮が引くように次々と帰り始めるではないか。

その吹奏楽団・速星Friday'sはコンクールの間じゅう
素晴らしいファンファーレで本戦を盛りたててくれた
全日本チンドンコンクール陰の功労者である。
皆が帰ってはあまりにもさびしい。ぜひ応援せねば!

ということで地元のビッグバンドのコンサートを
初めてじっくり聴かせて頂いたが、これがよかった!

こういうバンドのレベル的なことはよくわからないが、
速星フライデーズさんはとてもお上手だと思う。
各パートが控えめな感じで非常によく揃っていて、
穏やかながらハツラツとした演奏を聴かせてくれる。

自らも管楽器を奏でつつ指揮をとる男性は口上
(もといMC)が上手で飽きせない。メンバーが
10代~30代というだけあり若さが感じられる。

バンドには落ち着きのあるイイ感じのドラムも入り、
「ダンシングクイーン」やピンクレディーのような
華やかな楽曲から演歌までとレパートリーも幅広い。
アレンジも凝っていて、音楽っていいなと心から思う。

意外な選曲でよかったのが嵐のメドレー。

嵐の楽曲で一番好きな"A Day In Our Life"
(木更津キャッツアイのテーマ)はラップだから
やらないかな?と思ったらナント演奏してくれた!
この曲をビッグバンド編成で聴けるなんて感激だ。

素人チンドンの方々の飛び入りボーカルも入り、
アットホームで楽しいミニコンサートだった。

素敵な演奏を聴かせてくれる速星フライデーズさんを
これからも総合体育館の片隅で応援しております。

【続く】
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富山ちんどん紀行2010:本戦

2010-04-18 03:56:55 | チンドン


いよいよ始まった全日本チンドンコンクール本戦。
前日の予選を突破した上位8チームがトーナメント形式で
ちんどん日本一を競う、手に汗にぎる真剣勝負である。

予選30組から勝ち上がったチームの直接対決とあって
上層部のいわゆるカジュアル席(?)で見ていた私も
本日はアリーナでスタンバイし、戦闘モードに入る。

8チームが2チームずつ先攻赤組、後攻白組に分かれ、
富山にまつわる同じテーマで3分30秒の宣伝技を披露し、
審査員が掲げる紅白旗の多いほうが決勝へとコマをすすめる。

いや~~、屋内でのチンドンコンクールもすばらしい!
雨風の心配なくステージに全神経を集中できたからだ。
一勝ごとに華を添える吹奏楽団のファンファーレも
屋外のように音が拡散せず場内に美しく響きわたる。

トーナメント方式の決勝戦は4回連続で見ているが、
初の屋内戦は外界の雑音をシャットアウトしている分、
客席のステージへの一体感が高まったように思う。
それはチンドンマンへの拍手や歓声の多さ、さらに
表彰式で席を立つ人が少ないことからも感じとれた。

トーナメント戦の結果はコチラをご覧頂くとして、
準決勝までで特に印象に残った演目をご紹介。

【ちんどん通信社 政丸】
一回戦は「カン」づくしで鐘をカンカン鳴らしながら
アミューズメント施設ファボーレをカン璧に宣伝。
準決勝ではテンポ抜群の演奏と作りこまれた口上で
富山の路面電車をアピール。政丸らしい傑作!

【平成ちんどん本舗:最優秀面白かったで賞
新聞紙からヘンなガイジンが顔を出し(大笑)
北日本新聞の「WEB新聞=ウェブン」を宣伝。
ウルトラセブンの節でウェブン、ウェブン、ウェブン・・の
忍者対決も可笑しく、新境地のチンドンを見せてくれた。

【かわち家】
「いこいの村いそっぷ」と準決勝の「富山のおさかな」。
いつも聞くだけで楽しくなる天下一品のパフォーマンス!
口上と歌のシンプルな構成が素材のよさを引き立てる。

<そして決勝のお題は「富山のくすり」>

どちらも力技が持ち味の、政丸とかわち家の頂上決戦!
しかし政丸さんには確固たるオリジナルの芸風があるのに、
今回は相手チームを思わせる演奏なのが実に惜しい。
意図的ではないにせよ本当にもったいないと思う。

対してかわち家さんはいきなりゴロスの紐が切れたり
ビラが逆さになってしまったりとハプニング続きで
ハラハラしたが、いつも真っ向勝負ですがすがしい。
だから・・今回はかわち家さんにぜひとも勝って欲しい。

おおチンドンの神よ、かわち家さんに栄光を!

息詰まる一瞬ののち9名の紅白旗があがった。
結果はかわち家さんの圧勝で思わず涙が出そうになる。
ああ、今年も富山にきて本当によかった。
心に残る演目とすばらしい勝負をありがとう!

【続く】
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富山ちんどん紀行2010:幕間

2010-04-16 00:11:55 | チンドン
【前回の追記】

ブログを書きながらふとアダチ宣伝社のHPを覗いたら
・・あららららら!「プラリバ・チンドン博覧会」なる催しで
福岡市に九州のチンドン屋さんが大集合するではないか。
行きたい!めちゃめちゃ行きたい!!でも開催が
4月16日(金)~4月18日(日)って今日じゃん

数年前にも同じようなイベントがあったが翌年はなく
「今年はやらないのか」とずっとチェックしていたのに
不覚であった!・・来年こそはと期待しております。
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富山ちんどん紀行2010:九州芝居小屋

2010-04-16 00:11:32 | チンドン


【前回の続き】

プロによる予選のあとは素人チンドンコンクールが始まるが、
今日はいい天気で屋台も出ており、外の空気を吸いたい。
最後まで見ずに申し訳ないと思いつつも体育館を出て
地ビールを飲んでまったりしてから駅の反対側へ戻る。

予選日の夕方からは各地方のチンドン屋さん達が
屋号の違いを超えて合同ステージを見せてくれる。
今年は「チンドン特別ステージ 【九州編】」、
九州の5チームによるコラボレーションだ。

3年前に見たときは雨がそぼ降る駅前の路上だったが
今はグランドプラザという大きな広場で行われており、
PAやステージセットがきちんと組まれている。

そのチンドンショーだが、期待以上に見応えがあった。
1時間もの完璧なお芝居仕立てで見せてくれたのだ。

ある日、博多の売れない芝居小屋を乗っとろうと
長崎から悪者一座がやってくる・・という筋書きで、
ドタバタ劇の合間に各チームが持ち芸を披露する。
かわち家さんの絵にかいたような悪役ぶりがいい。

バナナの叩き売りに飴売り、南京玉すだれ、はたまた
オッペケペ節に一輪車などテンポよく芸が繰りだされ、
ドラムやサックスを含む5名のビッグバンドが
迫力ある生演奏で芝居をさらに盛りあげる。

特に素晴らしかったのが、平成ちんどん本舗さん。
予選のときも怪しい爺さん姿で心をワシ掴みだったが
先ほどとうって変わってスラリとカッコイイ2名の若手が
軽妙なトークと歌や踊りにお手玉そして獅子舞と大活躍。
2人でピタリと息の合ったところを見せてくれた。

毎年「お気に入り」のチンドンマンが増えてゆくが、
今年は平成ちんどん本舗さんだ。本当に芸達者だなあ!

アダチ宣伝社のアダチ社長が最初に紹介された通り、
芝居小屋に来た気分で大いに楽しんだ1時間。
セリフ合わせがさぞかし大変だったろうと思うが、
なんと2回しか通し稽古をしていないという。
観客を楽しませるプロの底力を見た思いである。

九州勢は実力者が多く、5組のうち3組が本戦出場。
ふだんチンドンの現場を見ることができず残念だが、
いつも九州チームの活躍を楽しみにしている。

【続く】
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富山ちんどん紀行2010:予選

2010-04-15 00:07:05 | チンドン


さていよいよ富山市総合体育館で行われる初の屋内予選。
どきどきしながら会場に足を踏み入れ席の多さに驚いた。
これなら席とりに奔走しなくとも、アリーナでも上層階でも
どこでも見放題ではないか。長丁場なのでこれはありがたい。

大相撲の土俵よろしく四角いリングステージが設けられ、
なんと天井には大型スクリーンまで用意されている。
四角いステージには綺麗な桜がデザインされているのに
真上から撮ったアングルが映しだされて初めて気づいた。
天井からは桜を模した垂れ幕がいくつも下がり気分を盛りあげる。

定刻におなじみ三遊亭良楽さんとカワシマアナが登場し
ルールや審査員の紹介に入るが、どうもしっくりこない。
晴天なのに屋内にこもるのは不健康な感じがしてしまう。

しかしそのような違和感は時間と共に徐々に薄まった。
ライティングや大型スクリーンが効果的に使われており、
屋内ならではのメリットを最大限に活かしているからだ。

予想外だったのが、開会早々に始まった追悼コーナー。
大型スクリーンに「追悼」の文字が浮かび、照明が落ちる。
昨年亡くなった最高齢の菊乃家さんやみどり家さんを始め、
歴史あるチンドンコンクールに貢献した今は亡き親方達の
姿が映しだされる。全員で奏でるスローな「竹に雀」とともに
こんにちのコンクールを創った先達へしばし想いをはせた。

そして予選が始まるが、ここでも屋内装置が大活躍。
観客が演目に集中できるようライティングを暗くし、
大型スクリーンには各チームの紹介と得点、演技中の横顔が
アップで映し出され、皆が見易いよう工夫を凝らしている。

各チームに与えられるのは3分間で、基本点20点に
8名の審査員の持ち点10点を加算し得点が決まる。
地元の小学生2人が暗算で行うが、ぶっつけ本番らしく
計算結果にかなりの「ゆらぎ」が出るのもご愛嬌か(笑)

・・いや~、あいかわらず面白い!

「名前だけではどんな会社か分からない」企業を
宣伝するのは難しかろうと思っていたが、彼らは
さすがプロフェッショナルでハンデをものともしない。
派手な仕掛けもさることながら、チンドン屋さん本来の
口上でアピールするほうが屋内では効果的かもしれない。

しかしやはり気になったのが前半チームの得点の低さで、
フィギュアスケートではないが採点競技の難しいところだ。
さらに今年は制限時間オーバーへの罰則が非常に厳しく
不慣れな前半チームが大幅な減点になったのも気の毒。

ともあれ休憩をはさみ3時間にわたる熱戦が終わったが、
最近の密かな楽しみは勝手に採点するマイ審査である。
本当の予選結果はコチラをご覧いただくとして、ここでは
8名の内なる猫山が30組の熱演から忍びがたきを忍び
断腸の思いで選びぬいた8チームをご紹介。
(カッコ内はアピール企業)

*------------------------------------------------*
1.かわち家(アミューズメント施設ファボーレ)
チャキチャキの口上とリズミカルな太鼓で唸らせる
これぞ正統派、無形文化財級の長崎の宝!
演技中に手拍子を促されるが、手拍子どころではない。
ポカーンと口を開き3名のユニゾンに聞きいるばかり。
こんなチンドン屋さんに街角でたまたま遭遇した日には
感動のあまり放心状態におちいるだろう。すばらしすぎる!

2.ちんどん通信社 政丸(北日本新聞)
政丸らしい派手な演奏で「男まつり」が花ざかり。
地球のエコを考え「夕刊刷るのをやめました」にウケた。
代わりにウェブ新聞で「情報まつり」に繋げたのはさすが。

3.ちんどん塩釜CM社(リードケミカル)
ノリノリの演奏とすっとぼけた口上がたまらない。
リードケミカルの貼り薬で肩こりと世の凝りをやわらげる
伊達政宗公の家臣「肩こり小十郎」に笑った。

4.チンドン芸能社 美香(ますのすし)
歌、口上、演奏と3拍子揃ったパワフルな演目。
女性3名ながら迫力と可愛らしさのバランスがいい。
ちなみに、前半の登場で点が伸びず不運だったが
同屋号もう一チームの「笑技隊」もよかったと思う。

5.平成ちんどん本舗(シルバー人材センター)
亀の甲羅とグラサンの怪しいじいさんがナイス。
「亀の甲より年の功」のキャッチフレーズが光る。

6.ゆうゆうや(エルサカエ)
舶来の高級品を連呼する構成が面白かった!
こういうお芝居仕立てで他企業の宣伝も見てみたい。

7.遊・ステージ(クリーン産業)
ゆうゆうや同様、凝ったコント仕立てが面白い。
大五郎の乗る乳母車は「エコロジーコンテナ」だった(笑)

8.ちんどん通信社 囃子座(大阪屋ショップ)
重鎮の旅芝居仕立てはもはや伝統芸能と呼ぶべきか。
プレミアムチームとして殿堂入りでもいいと思う程だ。

*-特別賞-----------------------------------------*

【猫山音楽賞:ちんどん塩釜CM社】
昨年はラテンとルパンで沸かせたちんどん塩釜CM社。
今年はF1のテーマ・T-SQUAREの「TRUTH」ではないか!
塩釜CM社さんにはぜひ侍姿でワンマンライブを行って頂き、
チンドン編成のクールなフュージョンを聴かせてほしい。

【CM効果絶大賞:冨々家】
おそらく関西人しか元ネタを知らないパルナスの替え歌で
「グっとかみしめてごらん~」とお菓子の甘金丹を宣伝。
お蔭で駅前で甘金丹を見つけたときすかさず買うことに
なったのは、チンドン効果かパルナスの呪いか?

【続く】
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富山ちんどん紀行2010:ジハード

2010-04-12 23:38:44 | チンドン
【チンドン記事100回目はチンドンミュージアムの戦い】

話は戻るが、開会式のあと松川べりで流しを見るのは割愛し、
買い物など所用を済ませてまっすぐ駅へと向かう。
ひそかにチンドンビルと呼んでいる心の聖地・富山駅前の
CICビルでチンドン太鼓をたたくのが恒例の儀式である。

5階にあるチンドンミュージアムは変わらず私を迎えてくれた。
開店直後でまわりに人がいないのを確認し(恥ずかしいから)、
2基ある太鼓の前に立ち準備万端。と、そこに謎の人物が現れ
妙に本格的なバチさばきで軽くジャブをかますではないか。

・・お、おぬしタダモノではないな!?

思いもよらぬ剣客の出現に気勢をそがれ、
ただでさえヘタな太鼓がいっそう散々に乱れる。
しかし観光客らしからぬオーラをまとうその人は
一曲叩くでもなく姿を消し、私は呆然としたままとり残された。

く、くやしい。このままでは帰れぬ!

チンドン魂に火がついた私はふたたび猛然と太鼓をたたき始め、
アザラシロボットのパロちゃんが音に反応し首をふりふり動きだす。
プラクティス・メイクス・プラクティス(練習につぐ練習)
いつしかパーフェクトにならざらん。もっとちゃんと叩けるように!

開店直後の閑散とした店内で熱くなったままレジに向かい
2年越しの懸案事項であった「みどりや親方のCD」を購入。
昨年は4千円近くするチンドン豪華本を買ってしまったので
みどりやさんのCDまで手がまわらなかったのだ。

チンドン屋さんが印刷されたティッシュもすかさずゲット。
レアアイテムを手に入れ実りの多いチンドン詣でだった。

【続く】
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富山ちんどん紀行2010:開会式

2010-04-12 20:40:38 | チンドン


第56回全日本チンドンコンクール。戦後の復興を記念し始まった、
春らんまんの富山市が誇る年に一度の名物イベントである。

初めてコンクールを観たのは2004年。その後、2007年より
毎年観ているが、同じイベントを見続けると「馴れ」が生じるので
ここで一度ブレイクを入れて距離を置いてみようかと思っていた。

ところが、そんな私の薄い決意を吹き飛ばす情報が舞い込んだ。
なんとチンドンコンクールの会場を今年から屋内に移すという。
これは雨天を除きコンクール56年の歴史でも初めての試みだろう。
結果が吉と出るか凶と出るか、ぜったいに見届けねばならぬ!

というわけで今年もやってきました富山市役所前。
満開の桜に彩られ今年の開会式は絶好のチンドン日和である。
全国から集いし90名ものチンドンマンの煌びやかな衣装が眩しい。

市長が見事な口上(もといスピーチ)でチンドンと富山市の魅力を語る。
そしてお待ちかね、チンドン風の衣装を身にまとった市長が
サックスを構えチンドン屋さん達と嬉しそうにコラボレーション。
昨年は何故か吹いてくれなかったが、リクエストが多かったのだろう。

森市長の吹く味わい深い「たけす」に、いつもながら感じ入る。
富山市のトップはチンドン好きでないと務まらないのではないか。
こんな素敵な市長がいらっしゃる富山市がうらやましく、
森市長の笑顔に富山市のますますのご発展を願う。

さて、開会式のあと普段なら近くの県庁前公園へと場所を移すが
今年は駅向こうの富山市総合体育館まで移動しなければならない。
駅へテクテク歩いてゆくと、途中でチンドン屋さんを満載した
大型バスが通り過ぎた。なるほど、彼らはこうして移動するのか!

市役所から駅まで10分、さらに体育館まで約7分と遠くはないが
駅前のロータリーには無料のシャトルバスまで用意されており、
チンドンコンクールにかける富山市の意気込みが伝わってくる。
インテック本社を横目に信号を渡ると立派な建物があらわれた。

おお、ここがコンクールの新たな総本山となる体育館だ!
戦いの火蓋が切っておとされた。

【続く】
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時をかけるチンドンコンクール

2010-04-11 00:10:04 | チンドン
第56回全日本チンドンコンクールの予選が終わり、
開催地・富山の宿でネットをつなぎ細々と見ているのは
約50年前から近年にいたるコンクールのカラー映像。

だいたい1.5~2世代前の親方衆の雄姿と、
ちょっと昔の富山の町並みや風俗が垣間見えます。

写真集で見たせいかどれもなぜか懐かしく、特に
伝説の名チーム・万宣社の「ベン・ハー」に感激!

昭和30年から続く名コンクールに新たなる
歴史の1ページを刻むのはどのチームか?

明日の本選が待たれるところです。
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午後7時の珍道中

2010-03-09 21:36:34 | チンドン
雨は夕方過ぎに雪へと変わり、凍てつく寒さの中
家路を急いだわけは「チンドン屋さんを見るため」。
今日のテレビに菊乃家〆丸親方が出るという。

・・というわけで、チャンネルを間違えぬよう何度も何度も
指さし確認して見始めた日テレの火曜サプライズ。

今でるか、もう出るかと息を殺して見つめているのに
一向に映る気配はなく、不安にかられたところで
現役最高齢・御年93の菊乃家〆丸親方の登場だ!

親方が出たのは「都バスで飛ばすぜぃ!」なるコーナー。
下町の産地直送市場で、チンドンの調べにのせて
森田県知事&京本政樹(てっきりGacktかと思った)&
柳沢慎吾&次課長河本が踊りまくっておられました。

何か不思議な光景を見た思いですが、面白かった!
またのご出演を期待しております。
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トルコちんどんコラボレーション

2009-12-20 13:19:06 | チンドン
J-MELOなる深夜番組にチンドン屋さんが出ると知り、
忘れないよう何度もメモしてようやく放送日を迎えました。

どこで出るのかと思えば、おおたか静流さんとのコラボ。
東洋と西洋のかけ橋を思わせるレインボーブリッジを背景に
トルコ民謡の「ウスクダラ」をチンドンバージョンで演奏。

わたくし何の知識もありませんが、めちゃめちゃよかった!
中近東の音楽でも何でも、実はチンドンに合う不思議よ。
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チンドン-聞き書きチンドン物語

2009-12-13 19:29:21 | チンドン

すごい本が出た。「チンドン 聞き書きちんどん屋物語」
フリーのチンドン屋として活躍する著者の大場ひろみさんが
戦前から戦後にかけてのチンドンの歩みを追った力作である。

本著は大きく三部に分かれ、一部は大場ひろみさん達
中堅のチンドン屋さんによる現代チンドン座談会。
二部が戦前から活躍する親方衆へのインタビュー、
三部では聞きとり結果と沢山の文献をもとに
チンドン業界史への独自の考察を加えると共に、
図版つきの詳細な解説で工夫を凝らしている。

本著の三分の二を占めるのが親方衆への聞き書きだ。
チンドン屋は庶民の営みから自然発生的に生まれたもので、
楽器の変遷や歴史について確たることはわからない。

そこで親方衆への丁寧な聞きとりを通じて点と点とを結び
業界の見取り図を描こうとする試みが本著ではないかと思う。
大ベテランへのインタビューを通じて、親方のさらに親方、
ひいては明治までさかのぼるチンドンの歴史が浮かびあがる。

業界、と書いたが実際は「東京のチンドン屋さん」を
ターゲットにしているのも本書の特徴だ。大阪は林社長の
ちんどん通信社による「ほぼ一社独占」状態で著作もあるが、
東京のチンドン事情をまとめた資料は初めてではないか。

東京のチンドン屋さんは主に長屋住まいの夫婦を単位とし
半径数百メートルの小さな商圏がメインであったこと、
東京で「長屋」の果たした役割が戦後崩れると同時に
チンドンのあり方も変わってきたのがみてとれる。

戦前に選挙票目当てのちんどん業界団体が結成され
鳩山邸に千人ものチンドン屋さんが集った話も面白い。

やはりダイナミズムを感じるのが戦中戦後のモノ不足の
厳しい時代を生き抜いたチンドン屋さんのお話だ。
特に明治生まれでゴッドマザーと慕われたきっぷのいい
あるおかみさんの凄絶な半生には度肝をぬかれた。

インタビュー時期が2000年頃と古いのが気になるが、
理由が後でわかった。もともとは2000年に行われた
「全国ちんどん博覧会」に向けて準備した企画らしく、
諸事情により書籍化までに10年を要したという。
この間に親方12名のうち5名は鬼籍に入られたそうで
その意味でも本著は貴重な資料だろう。

古い写真もふんだんに使われ興味はつきないが、
少し残念なのがカラー写真がまったく無いこと。
ビジュアル面の「彩り」は大事な要素だと思うので
口絵だけでもカラーで見たかった。

また、直接その芸を見る機会のない方の話ゆえ
化粧を落とした(落とさなくてもよいが)
親方の近影が各1枚入れば、読者にとって
さらに親しみやすい本となるのでは?

ともあれ豊富な図版と丁寧な解説が光る、
チンドン好きにはたまらない一作。
本を読んでまだまだこの商売は健在だと感じた。
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