ここでの「蛇口を閉めよう」は、水道ではなく、ペットの繁殖制限のこと。
蛇口って余り良い表現ではないなと思いながら使っています。
そのうちに、こんな言葉を口にしなくて済む日が、きっと来るからイイんだもん。
「保護しても不妊手術しません!自然のままが好きなので未手術で全国にバラ撒きます (*´艸`*)」
というピースワンコは、偽善団体と報じられ周知されることになりました。
〇 行政サイドで手術すればイイ?
「ちょ待てよ。行政が引き取って貰うのだから、センターで手術してから渡すべきじゃね。」
って思った方いらしゃると思います。
ド正解ですよ。
私も「それぐらいヤレ」て思っています。
でも現段階では、そういう制度や規則はないんです。
広島の愛護センターは、ピースワンコのワガママと国民から抗議の板ばさみで、気の毒な感じ。
おそらく広島センターの人は「嗚呼もう、コチラで手術するけん!」って何度も考えたのではないかなーなんて想像しています。
しかし、彼ら彼女らは公務員なので、勝手に動けないのです。
県民の税金を自由に使ったらマズイですよね。
まずは環境省に変えて貰わねば!ねば!
〇 環境省はアレだから
環境省が動愛法の管轄です。
が、しかーし実務は各自治体にお任せ。
「そういう事でアトヨロ」なんで、地域によって落差あり、命に格差ありになってしまっているワケです。
だから元締めの環境省に「保護団体への譲渡分は手術して下さい」とお伺いを立てなきゃなりません。
ピースワンコの件だけではなく、譲渡認定団体は皆んな、そう望んでいます。
そうしてくれれば、どんなに楽になるか。
でもね、言わない、今は。
なぜか?──
省庁さま、自治体さまには「ペット産業」の蛇口を全開ジャージャーからチョロチョロぐらいにしてして頂きたいから。
そちらの方が先決だから。
「飼い主の去勢避妊手術の義務化」も毎改正時に議題に上がっています。
でもね、将来に希望を繋げたい、やっぱり。
どうして?──
いずれは不幸な境遇の子たちはいなくなって、皆んなにおウチがあり家族がいる、そのために今は大変だけれども活動しているから。
そうしたら、代々受け継がれる命があっても、待ち望まれる命があったらいいなと考えているから。
〇 ピースワンコの問題
本当の意味での殺処分ゼロは、保健所や保護団体が収容しなければならない余剰犬を生み出さない対策が重要。
これを「蛇口を閉める」と言っています。
余剰犬が生まれる蛇口を閉めないピースワンコの保護活動は、無限ループであることが上の図から、お解り頂けるかと思います。
それ故に「保護犬ビジネス」と批難されます。
ピースワンコは保護犬で資金を得ているため、保護する犬にいなくなられては困るのだと。
まだまだ野犬が多数繁殖している現状、資金を調達できたのならば、保護施設に注ぎ込むのではなく、まずは「繁殖抑制」と「啓発&教育」に使うべきでした。
〇 黙っていられない理由
「広島のことに東京から口出すな!他団体の足を引っ張るな!」
いいえ、現在の行き過ぎた殺処分ゼロ運動は日本の問題であり、今後の動物たちの運命を左右するものです。
私は警鐘を鳴らし続けていきます。
と同時に、今ある動物たちの命の軽視は、蛇口を閉めることをコツコツと確実に行えば、人との共生へステップアップすると信じているからです。
ピースワンコの繁殖制限の怠慢は、許し難い。
また動物福祉を無視した過剰収容・ 人間の都合からなる殺処分ゼロは、ようやく動き出した動物愛護の時計を巻き戻したと地団駄を踏む思いでいます。
〇 これから小さな命のために
私たちは不幸な悲しむ命をゼロにしたいと願い活動しています。
やがて蛇口が閉じられることを祈りながら、溢れる水を両腕でかき集めています。
せっかく殺処分という残酷な現実に関心を持って頂いた方々へ、是非ともご理解を頂きたいのです。
「人と動物の共生センター」の奥田順之氏のブログから。
■ 殺処分を減らすために。蛇口を締めるために。行動診療ができること。
最後の文節を抜粋して、ご紹介します ( ΦωΦ )ノ
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正直、殺処分ゼロはわかりやすいです。
わかりやすいから、メディアも政治家も使ってきます。
感情に響くから、視聴率や得票につながります。
今、私たち、殺処分問題に関心のある人たちが考えるべきは、かわいそうという感情に任せて殺処分ゼロを礼賛するのか、それをぐっとこらえて、より予防的な活動に投資するのかという選択です。
様々な活動がある中で、自らができることは、SNSでのシェアや、寄付、活動への参加、自分でプロジェクトを立ち上げるなど様々です。
そうした活動を行う際に、殺処分ゼロの活動を応援・参加するのか、より予防的な活動を応援・参加するのかそれを考えていかなければなりません。
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TNR 活動をしている団体さんのブログを読んでいたら“ 依頼者に消費者センターに通報された ”というのがありました。
消費者センターは斬新だけれども...ま、こんな感じですね。
動物に関しては「未然に防ぐこと」に、お金使わない...この国は。
不幸な命を増やさないよう、餌やりさんを守ろうと、夜中に捕獲器をエッチラオッチラ運んで、徹夜して捕まえ病院に頭下げて、お礼どころか費用踏み倒しは有るっす ╮(•́ω•̀)╭
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