萩原朔太郎記念館にあるオブジェ
詩集「月に吠える」から
猫
まつくろけの猫が二疋、
なやましいよるの家根のうへで、
ぴんとたてた尻尾のさきから、
糸のやうなみかづきがかすんでゐる。
『おわあ、こんばんは』
『おわあ、こんばんは』
『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』
『おわああ、ここの家の主人は病気です』
朔太郎の詩は、幻想的な世界に一瞬でトリップできるのが魅力。
夜空に浮かぶ弓のような月。
屋根の上で恋に浮かれる黒猫カップル。
家の主人は、当時 患っていた作者の朔太郎ではないかとされています。
確かに猫のさかり声は眠りを削ぎます。
病人ならばなおさら耳につくことでしょう。
1968年 政治公論社刊
「猫町」は散文詩的な小説
そういえば、いつ久しく赤子が泣き叫ぶような春猫の声を聞いていません。
以前は、夜の静けさを切り裂く喧騒や風と共に届く争いの気配を気にかけ、外へ飛び出し散策をしていました。
これらは地域の野外猫に繁殖制限(TNR)をすることで解決します。
最も早く実感できるTNRの効果。
かくして住民は安心して過ごせ、地域に平穏が訪れます。
排除で問題は解決しません。
誰も幸せになれません。
飼い主のいない猫を増やさない。
野外で子猫を産ませない。
それは私たち人間にしか出来ません。
それは私たち人間にこそ恩恵をもたらします。
1997年 バロル舎刊
静かな夜の帳だけではなく、
発情期に起こる猫同士の喧嘩やパートナーを追い求めて遭う交通事故を軽減します。
身の回りで傷つく命が少なくなります。
不妊去勢手術をし、その後に給餌やトイレの管理するだけで、町に笑顔が溢れます。
町内会で話し合ったり、ご近所同士で手を取り合って問題を解決しませんか?
どうぞ「TNR」「地域猫活動」で、お近くの愛護団体やボランティアにご相談ください。
私たちボランティアが、野良猫問題を地域住民で解決できるようサポートさせて頂きます😊
野良猫さんに出会ったら、耳カットを確認して下さい。
印がない場合は写メを撮り、出来るだけ定点定時の給餌をします。
保護は目の前の命だけ。
TNRは保護しなくてはならない猫のいない未来へ繋がります🌸
皆んな、初めてからスタート🌱
動物の問題は人の問題。
人同士が助け合わなければ問題は解決しません。
地域猫活動は、猫のことで困っている人をご近所同士で協力し手助けする活動。
地域のため住民のための活動です。
人も猫も幸せになるために🌸