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ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

チャレンジTNR 人も猫も幸せに

2020-11-05 21:50:00 | TNR&地域猫活動マニアル


全国津々浦々の地域で、それぞれに野良猫問題を抱えているかと思います。

人にも猫にもメリットのある解決方法は、TNRから地域猫活動へ結ぶことだけ。

📝TNRとは
野良猫に不妊去勢手術をし元の場所に戻す
📝地域猫活動とは
一代限りの命である印の耳カットされた猫を、地域で飼養し頭数コントロールする

言葉で伝えると、飼い主のいない猫を増やさないよう不妊去勢手術をして、地域で管理するとなり、簡単なのですけれども💦

TNRは、どのようにやるのか具体的な方法が分からないため、敷居が高いイメージがあるのではないでしょうか。

実は、ほとんどの愛護団体やボランティアもTNRについて正確な知識を持ち合わせていないのが現状なのです。
🐱終わらせたくないエセ愛護

また、国や行政は、繁殖制限対策を積極的に行いません。

動物の問題は人間の問題。
野良猫トラブルは、過剰繁殖という社会問題が根底にあります。

私たち一人ひとりが、TNRの正しい知識を持つことで、問題を解決に導き、人も動物も幸せに生きる未来へ繋げることが出来ます。

まずは「知る」ことから🌟🙏

〈 猫問題解決ボランティア育成プログラム〉
オンラインセミナーから

🔻問題解決のプロセスを知って貰いたい!
🔻TNR活動する人を増やしたい!

是非とも、ご覧下さい🙇‍♀️
質疑応答を含め1時間以上の動画となっています。



講師は岐阜県岐阜市「にじのはしスペイクリニック」の高橋 葵先生。

野外猫の過剰繁殖問題に取り組むため、行政獣医師から転身。
民間でスペイクリニックを開院されました。

医療が届かない地域へモバイルスペイクリニック(手術車)で出動もします📣




「獣医師と考える実践的なTNR」よりポイントをご紹介していきます。

今回はイントロダクションとして「なぜ動物愛護のカテゴリーを超え、市民で過剰繁殖問題に取り組まなくてはならないのか?」です。



現在、我々は野良犬猫の過剰繁殖という社会問題に直面しています。

これは各国共通の世界的な問題。
しかし、日本はペットに関して、飼い主のいるいないでの線引きがあり、政府は社会問題として扱いません。

だから、私たち民間で動かなければなりません。
野良猫の保護や餌やり禁止などの排除では解決せず、人も猫も苦しみから永遠に逃れられません💧

動物愛護界は殺処分ゼロ運動に傾倒し、道を見誤ってしまっています。
保護譲渡を主軸にした活動や殺処分ゼロを謳ったセンターからの引き出しは、負のスパイラルを助長させ、過剰繁殖を加速させます。

故に動物愛護とは切り離し、社会全体で過剰繁殖に対峙しなければ解決は望めません。

アメリカでは、殺処分ゼロ運動の暴走から過剰繁殖が蔓延し、未だに人も動物も苦しみの渦にいます。

我が国は、まだ引き返せる位置にあり、市民による市民のための地域猫活動という独自の方策を掌中にしています。





既に正解があるのに解決に至らないのは、国の無策、愛護活動の失策の他、情報更新が上手くいかず、人々の意識が変わらなかったことが大きくあります。

今、殺処分される大半は生まれて間もない子猫。
また保護されるのも譲渡しやすい子猫。

しかし、母猫に不妊手術をしない限り繁殖は繰り返され、野良猫は増え続けます。
🐱お母さんのらねこのおはなし

そして、目の前の猫だけを追い払っても、他の猫が流入してきます。
追い出した猫は他へ流出します。

繁殖制限をし地域で管理することでしか終わりはありません。
そのため現在、TNRの普及率によって「地域ごとの格差」が顕著になってしまっています😿



先の動愛法改正より、センターは説諭という名目で、飼い主のいない猫を引き取り拒否することが可能になりました。
🐱引取りを拒否される小さな命

センター収容されず野に放たれた猫は、外で繁殖し続け、野良猫は増え続けます。
ますます野良猫被害は甚大になります。

それでも、行政は入口対策(蛇口を閉める)をしません。
それでも、愛護サイドは殺処分数が減ったと喜んでいます。

個々の地域問題と捉え、住民で解決していかなければ、過剰繁殖は止まらず、猫のみならず我々人間も苦悶から解放されることはありません。

過剰繁殖は誰も幸せにしません。

TNRは、過酷な野外で生きていかざるを得ない猫を減らし、殺処分される命を減少します。
それによって、我々人間の生活環境被害を軽減し、地域の安全と住民の安心をもたらします。

つまり、TNRは人と猫の両方の不幸を減らし、共に快適に生きる社会を作ります。

深まる命の格差―
尊厳を奪われる言葉を持たない命―
繰り返される地獄の中でもがき苦しむ人々―

終わらない戦争を次世代に手渡したくない🙏
それは、私たち皆んなの願いではないでしょうか。

🔴チャレンジTNR 70%ルール 上
🔴チャレンジTNR 70%ルール 下

🐱動物たちの終わらない戦争
🐱なぜTNRは問題を解決できるのか?


間違いだらけの地域猫活動2

2020-10-20 21:30:00 | TNR&地域猫活動マニアル
かわいそうを繰り返さないために解決策を「知る」
保護を必要とする動物のいない未来を「考える」

🐱間違いだらけの地域猫活動1



地域猫活動が画期的なのは、動物愛護から切り離した点。
動物の問題ではなく、人間の問題として捉えた点。

奄美ノネコ殺処分計画から派生した外猫駆除の印象操作シナリオのミスは、動物愛護VS環境保全にしてしまったこと。

殺処分計画の見直しを求める側の誤算は、TNRと地域猫活動に無知な愛護(犬・保護屋・ネット愛護)が敵に回ったことでした。

是非、この機会に地域猫活動について知って頂ければと思います。

保護活動は解決策ではないこと。
殺処分ゼロは目指すものではなく、過剰繁殖を解消した結果にあること。

動物たちの夜を終わらせるためには、飼い主やボランティアの意識向上だけではなく、社会の仕組みを変えていかなければならないこと。



地域猫活動は、人間の生活を守るための市民ボランティア運動。
だから、行政との協働が可能なのです。

今、過剰繁殖は全国で起きている深刻な社会問題です。
とても愛護団体やボランティアだけでは解決が叶いません。

ですから、TNRCやTNRMは、愛護ボランティア丸投げに押し留めてしまうため、出来れば使わないで欲しいと思います。

外猫のケアやマネジメントが目的ではありませんので。
この考えは以前から根強くあり、そのために活動自体が10年近く足踏みしてしまった経緯があります。
ご協力の程を宜しくお願い致します。

飼い主のいない猫によるトラブル軽減が目的。
結果として地域の安全と住民の安心、共に生きる社会が生まれます。

⭕️TNRは問題解決の最善策です。
❌よく言われる苦肉の策ではありません。
お間違いなきように。

殺処分される命、遺棄される命を救う唯一の解決策。
野良猫のいない地域はないため、国民全体で取り組みます。

提言する愛護側が間違った発信をしないように心がけましょう📣😆


🐱殺処分で野良猫が減らない理由

🌸リリースについて

リリースは野良猫を減らすために重要なステップです。
🔻テリトリーを維持する
🔻流入する未手術猫のパトロール
🔻地域からネズミを排除する

テリトリーを一定頭数で守ることにより、子猫が生まれなくなります。

バキュームエフェクトは、未手術流入猫によって野良猫が増えてしまうだけではありません。

テリトリー内で増え過ぎてしまうと多くの猫が流出し、新たなテリトリーが作り出されます。

リリースを忌避し、保護を求めたり保護してしまうのはエゴです。

地域猫活動は保護が目的ではありません。
保護活動をゴールに導く活動です。

🐱保護をするのには目的がある



🌸餌やりについて

TNR&地域猫活動を行うためには、餌やりさんの協力が不可欠です。

何匹いるのか
いつどこに現れる(給餌の時間)
年齢や健康状態など個体情報

捕獲するために
リリース後の確認
地域猫としての管理

私たちボランティアは、地域猫活動を円滑に進めるため、無責任な餌やりを止めさせるのではなく、責任ある管理へシフトチェンジしていきます😊

毎日、まだ目の開かない乳飲み子を拾ったからと即SNSで里親募集されているのを見ます。

風邪で衰弱している子猫がいます。
ガリガリに痩せている猫がいます。
怪我をして血を流している猫がいます。
「助けてあげて下さい😿」

どうして病院へ連れて行かないのでしょう?
誰も「急いで動物病院へ」とはアドバイスしません。
保健所には連れて行かないで!
愛護団体に相談して!
里親詐欺に気をつけて!

餌やりさんだって同じです。
皆さんと同じように動物病院は遠い存在なのです。

地域猫活動においては「リリース=かわいそう」「餌やり=悪」はブレーキになります。

どうぞ社会へ向けて、飼い主のいるいない猫、飼い主さんやボランティアに関わらず、問題を解決するために不妊去勢手術の必要性を訴えて下さい🙇‍♀️

~徳島県の動物福祉団体HEART~
【スペイクリニック開設プロジェクト】
年間1000頭以上に早期・高回転不妊去勢手術を施すことを目指します!
クラウドファンディング達成しました🎉

応援して下さった方々へ心より感謝申し上げます🙇‍♀️

より多くの人が、共に生きる未来について「知る」「考える」きっかけにして頂ければ幸いです。

🐱無責任な餌やりファクト

スペイクリニックは、繁殖制限の需要を掘り起こし、住民参加型の愛護を促します。
無責任な餌やりさんを責任感のあるボランティアへ変えます。

つまり、今までのようにボランティアだけが、あれもこれも引き受けて四苦八苦する必要はなくなるのです。

また、そのことが今まで飼い主のいない猫に対して無知・無関心・無責任だった人の意識を変えていきます。

地域にスペイクリニックがあれば、もう誰一人として「野良猫は死んでも仕方ない」なんて思いません。

既成概念を覆す動物愛護の改革にエールを‼

ポチッとリアクションに感謝 😸
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間違いだらけの地域猫活動1

2020-10-19 18:50:00 | TNR&地域猫活動マニアル


皆さん、遺棄された猫を見て「ヒドイ飼い主だ」と言います。
皆さん、殺処分される猫が保護されたら「救ってくれてアリガトウ」と言います。

私は、未来で遺棄される殺処分される命の犠牲がないように言います。
全ての猫に不妊去勢手術をしましょうと。

棄てられたり殺処分で命を奪われることが繰り返されないために。
今は産ませない。

🌸間違いだらけの地域猫活動2


数なのです💧
増えればトラブルが広がり問題になります
だから増やさないようにすることが解決に繋がります

ひと昔前まで、猫の外飼いは当たり前。
室内に閉じ込めるのは「かわいそう」という時代もありました。

野良猫は今も昔も変わらず、どこにでもいます。

それなのに なぜ現代になって、野良猫問題が取り沙汰されているのでしょう。

主な理由は「過剰繁殖」です。
飼い主のいない猫が増え、トラブルが増え、クレームが増えたから。

今ある問題の原因は過剰繁殖ですから、繁殖制限でしか解決は出来ません。

飼い主のいない猫を増やさず、トラブルを減らしていく解決策は、TNRと地域猫活動しかありません。

飼い主責任を追求しても
餌やりの責任にしても解決しません。

室内飼い規制でも
保護譲渡でも
駆除処分では解決できません。

奄美大島のように、飼い猫だろうと不妊去勢手術をした猫だろうと皆殺しにしても、外猫はいなくならないし、トラブルもなくなりません。

地域猫活動に反対する人は、必ず代替案を提示して下さい。

大多数がゴミのように消し去りたい野良猫は、TNRと地域猫活動でしか消し去ることはできません。

猫を室内で飼わなくてはならない法律はない
⚠野良猫に餌やりをしてはならない法律はない



唯一の解決策を知っている人が少ないため、悲劇は繰り返されています。
「既に正解はある」ということを知って頂けないでしょうか。

地域猫は、平成11年 横浜市が策定した「磯子区猫の飼育ガイドライン」に則った活動から始まりました。

20年の歴史があります。
時の流れに沿い、変化し更新されています。

当初は話を聞いて貰うことすら難しく、怒鳴られる、水をかけられる、警察を呼ばれる、自宅に押しかけられる。

病院はタライ回し。
土下座して捕獲器を置いて貰うことも、しばしばありました。

「野良猫を助けて何になるの」
「好きでやっているんでしょ」

私だけではなく、名もなき先人たちの血の滲むような努力や身を切るような想いがあって、ようやく成果が現れ、全国区になったのです。

簡単に否定したり、見た聞いたの話で判断しないで欲しいと思います。



センター行政獣医師が「殺処分は餌やりと放し飼いが原因」「TNR反対、野良猫に不妊去勢手術はもったいない」と公言しているのを再三目にします。

現在、殺処分される7割がたは子猫です。

私たち地域猫ボランティアは、地域で子猫を産ませないことを目指します。
「1匹も産ませない、1度も産ませない」
「子猫は蛇口を閉めるサイン」

このことにより、殺処分される子猫は減り、経費が少なくて済むため、他方面へ予算が使えるのではないでしょうか。

猫の場合、行政が捕獲し収容することは出来ません。
早期高回転の技術がない行政獣医師に不妊去勢手術を求めていません。

そもそも民間丸投げなのだから、無責任極まりない発言はしないで欲しいと思います。



「地域」猫ですから、あくまでも住民主体。
私たちボランティアは、活動を支えるお手伝いをします。

ボランティアの役割は、猫で困っている人へ 不妊去勢手術の知識を手渡すこと。

TNRをサポートし地域猫活動の広報をすること。

野良猫の問題を地域住民で協力して解決できるようにスキルを伝授し、バックアップをします。

方法やルールは、地域の数だけあります。
下手したら猫の数だけ、住居の数だけあります。
多頭飼いされている方ならば、フードの好みやトイレの使い方が千差万別なのが分かるのではないでしょうか。

それに重箱の隅をつつくような指し出口を挟んだところで何にもなりません。

地域住民の合意云々も地域ごとに違います。
なにより過剰繁殖を解決するためにはスピード。

過剰繁殖になったのは、今まで問題を先送りにしてきたから。
獣医師や愛護団体が、それを理解していないのは ちゃんちゃらおかしい。

餌やり禁止や住民の承認ありきを盾にして、苦しむ人や猫を切り捨て、蟻地獄に嵌る様を傍観し悦に入る人のなんと多いことか😢😿

排除で明るい未来は築けません。


例えば、近所にいた5匹の野良猫のうち、2匹が5匹づつ出産したとします。

用意する捕獲器は15台、手術費用は3倍、管理する手間も3倍、フードの消費量も3倍、糞尿の回数も3倍…。

先行TNRでなければ、人の負担も倍増します。
批判している人たちはビタ一文も払わないはず。
彼らは解決を望んでいません。

TNR活動と地域猫活動は全て民間主導であること。
地域のため住民のためのボランティア活動であること。
今一度、ご確認ください🙇‍♀️

🌸あなたは解決を望んでいますか?
🌸終わらせないことは残酷なこと
🌸餌やり禁止で野良猫は増える
🌸地域猫活動は誰のため


終わらせたくないエセ愛護

2020-08-30 22:55:00 | TNR&地域猫活動マニアル


地域猫活動は、おおよそ10年で“終わり”ます。
だから早く始めれば、それだけ早く人も猫も笑顔に地域が幸せになれます😊😸

餌やり禁止で排除しても終わりません。
保護譲渡だけでも終わりません。
殺処分しても野良猫ゼロには絶対なりません。

永遠にトラブルは起こり続け、飼い主のいない猫は増え続け、人も猫も負の連鎖が抜け出せません。

人も猫も苦しみから解放されることはありません。
排除や切り捨てからは何も生まれません。

🌿殺処分で野良猫が減らない理由



😿餌やり反対
餌やりの尻拭いをしているエライ私
😿TNRかわいそう
リリースできない優しい私
😿地域猫は認めない
キャパを超えても抱え込む頑張る私

このような団体やボランティアを「保護屋」と言います。

保護を必要とする猫の供給を、1匹でも多く1日でも長く望みます。

舌なめずりして承認欲求を満たすために。
ただただ己の利のために。



ネット愛護さん、いい加減に弱い者イジメを止めましょう。

あなた達がテキトーに寄せ集めた情報からテキトーにイチャモンつけるせいで何千万の命が、あなた達に見えない所で奪われています。

でも、あなた達は責任をとらない。
関係ないですものね。

でも、あなた達は止められない。
言葉も力も何も持たない弱者にマウントするのは楽しいですものね。



地域猫活動の現場でブレーキとなるのは、無責任な餌やり行為ではありません。
犬のオーナーさんです。

リードを外して地域猫を襲わせる。
TNR作業中に故意に犬を放つ。
散歩の邪魔だと。
外に猫がいるのが悪いと。

奄美ノネコ殺処分計画に諸手を挙げて賛同したのは多くの犬の愛護家。
室内飼い以外の猫は殺されても仕方ないと口泡飛ばし攻撃するのも犬の愛護家。

利権の犠牲になっているのは、圧倒的に犬の方が多いのに🐶残念でなりません💧

犬はTNRが出来ないので、野良犬・野犬は切り捨てせざるを得ない。
蛇口の締め方が分からない。
終わらせる気がサラサラない。
この固定観念があるため理解が届かないのです。

本当に餌やり禁止で解決できると思っているの?
本当に殺処分で野良犬猫がいなくなると思っているの?
本当に室内飼いでトラブルがなくなると思っているの?



つまり、愛護を名乗る大半の人は、飼い主のいない猫を増やし殺し続ける選択をしているということ。

😈保護屋😈ネット愛護😈犬だけ愛護

あなた達の無知や視野狭窄や排除思考のために無数の命が殺されています。
無数の命に救いの手が届きません。

自分たちの首を締めていることに気がつきましょう。

あなた達は、現場の苦悩や涙を知りません。
一生懸命に頑張る人を嘲笑い、足を引っ掛け押し潰しています。

餌やり禁止で排除、殺処分で切り捨てに解決を求めるのは愛護活動ではありません。
それは愛護家ではありません。

皆さんにとって野良猫は、殺されても仕方のない生きるに値しないゴミ同然のモノでしょう。

しかし、たった一回の不妊去勢手術をし、一代限りの地域猫として見守りながら管理をするだけで、全ての命を救い、全ての苦しみを終わらせられること…どうか知って下さい🙏


殺処分で野良猫が減らない理由

2020-08-22 23:30:00 | TNR&地域猫活動マニアル
餌やり禁止で解決しないどころか外猫が増えてしまう理由。

殺処分や保護では永遠に野良猫ゼロにはならない理由。

飼い主のいない猫を手術後にリリース(元の場所に戻すこと)しなければならない理由。

TNRの後に地域猫活動を行わなければ成果が現れない理由。



一般的には流入猫問題としてあります。

餌場周辺に野良猫が住み着き繁殖をし、アッという間に増えてしまいました。

猫はコロニー(20匹前後)という集団でテリトリーを守る習性があります。

そのため、増え過ぎてしまうとナワバリ争いのケンカでの騒音やマーキング悪臭、流出した猫の放浪やゴミ漁りと問題が勃発します。



コロニーから、駆除処分のため捕獲をしたとします。
全頭一網打尽は難しいため、一時的に一部の猫が減った状態になります。

その空いたスペースに他地域から猫が流入し、残っていた猫と繁殖をし、再び猫の数は元通りになります。

この現象を「バキュームエフェクト」といい、他の生物でも起こります。

私の住む町には大きな霊園があり、昔は猫の捨て場になっていて、生息数不明とされていたぐらい野良猫で溢れていました。

現在はTNRが済み、高齢猫が数頭残るまでに減ったのですが、代わりに今はハクビシンの巣窟となっています。



にわかには信じがたいかもしれません。

住宅街の空き地や駐車場でのTNRでは「元に戻すな!」「他所に放せ!」とリリースを拒まれることがあります。

仕方なく保護をすると、翌日には他の猫が補充されています。
活動当初、バキューム現象を知らなかったため、本気で野良猫さんには回覧板機能があると信じていました😅

私は、東京湾沿いの有明埠頭での地域猫活動をしています。

参加するキッカケは、TNR100%でも十数年猫が一向に減らないと聞いたから。

「絶対に減らしてみせる👍」と鼻息荒かったのですが、数ヶ月で撃沈。
保護しても保護しても減らないどころか増えてしまいました💧

ここは湾を囲みグルリと地続きのため、地形的にバキュームホイホイ。

譲渡がスムーズだと保護も早くなる、そうすると流入もスピードアップという…😱



要は猫の繁殖に人知が追いつかないのです。

いくら餌やり禁止で排除しても、
いくらシェルター設けて保護頭数を増やしても、
いくら殺処分しまくっても無駄。

だから、室内飼いや適正飼養で解決を試みるのは「増やして殺そう永遠に」と同義です。

唯一の解決策は不妊去勢ファースト。
先行TNRを早期&高回転不妊去勢手術でしかありません。

そして、バキュームエフェクトを防ぐため給餌で頭数管理していくのが、地域猫活動の大きな役割りとなっています。

餌やり禁止で野良猫は増える