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ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

奄美ノネコ計画から1年

2019-08-17 22:30:16 | 奄美ノネコ駆除問題


皆さまに、ご協力を頂きました環境省へのパブリックコメントは約3500を集計、その大部分がノネコ計画へ反対意見だったそうです。

地域猫へ給餌をしている近所のおばあさんが、私に走りながら寄って来て、電話番号を書いたメモを渡しました。
「スマホを持っていないので娘に大反対でやってと伝えてくれ」と。



奄美ノネコ管理計画の争点は、殺処分ではありません。
森のいる猫を排除するため、定義が曖昧なままに殺処分ありきで“ ノネコ ”とし、動愛法から外したことです。
■ 院内集会を主催して下さった福岡大学 山崎教授のFacebookから。

これが世紀の“ しくじり ”だったと思います。

猫の愛護団体は、ほとんどNOの声を上げています。
SNS を知らない高齢者までが「奄美どうなった?」と気にかけるように至ってしまいました。

なぜなら、ノネコの線引きが明確でないにも関わらず、管理とまやかした外猫根絶計画をゴリ押ししたから。
「外飼いも地域猫も遺棄猫も生きるに値しません、全て殺します」ってことだから。

文春オンライン 2019 反響の大きかった記事ベスト1⭐
※ゼヒ #2#3も読んでみてね!

環境省は国益が最重要事項。
「奄美ノネコ管理計画」は世界遺産登録。
「殺処分ゼロ」はオリンピックとなります。

基本的に、飼い主のいない犬猫を救う(人の利益に繋がらない)ために国税を投入しません。
さらに、机上の論理を各地方自治体にポンと丸投げ。
判断は、自治体に委ねられる形となり、ここで現場の格差が生まれてしまうワケです。

いつも犠牲になるのは、モノ言えぬ動物たち。
その歪みに気がついた者が、間違いを指摘するべきだと私は考えています。



鹿児島県は、環境省外郭団体「外来ねこ問題研究会」に取り込まれたことで、一線を超えてしまいました。
表面上は、科学者VS愛護団体の場外乱闘みたいになっていることから、遠巻きになってしまう方もいらっしゃるかと思います。

動物を命あるものとして最低限の尊厳を守ろうとした時に、アンタッチャブルな領域が動物実験とされています。
科学者は、研究の成果や人類の発展のために奪われる命、苦痛を与えられる動物がいても仕方ないとする傾向があります。

これピースワンコどころじゃないです。
国が隠蔽してますから壁は高く厚い。
顕在化しないから許されていること。

そのスタンスで、税金から必要性のない殺処分を企てるのは、無理ではないですか?国民は望んでいませんよという話です。

社会の理解を得るためにも情報を開示し、慎重な検討を行い、改善できる点は見直して頂きたいと願います。



ここからは私見。
おおよそとか五分五分ではなく、100% 絶対にノネコ掃討は失敗すると思っています。
外猫をゼロにするならば「繁殖制限」が基本、これを無視したら50年後、100年経っても外猫絶滅は有り得ません。

今回はTNRで森に返さず入らないように、人間が知恵を出し管理するのが最善策。
そのことで人々の意識が変わって、はじめて成し得るものです。
ココ↑人間側の事情もスルーしてませんか?

あんなに過去、殺処分しまくっていて、なんで野良猫が溢れているのよ?
民間主導で官民協働にするのがベター、規制などで押さえつけたら逆効果。

10年かけるならば TNR が、より確実であり、今起きているトラブルを一掃できます。

要は血税の無駄遣い、もう既に5千万円ドブ捨て!
お年寄りや子ども…助けを求めている人たち、ゴマンいるでしょうにね。

~関連記事~
■クロウサギを守りノネコを殺す理由
■ノネコの言葉
※記事下段にある院内集会でのアピール宣言の文章は、山崎教授によるもの。
視線がフェアで、差別のない感じが心地よく、私は何度も読み返しました。


殺すためと守るための格差

2019-08-08 21:40:33 | 奄美ノネコ駆除問題


どうぶつ基金さんから。

奄美ノネコ問題を考えると、心が絞られたみたいに苦しくなります。

愛護動物ではなく、殺処分ありきの駆除対象となれば、こんな扱いを受けるとは、想像が及びませんでした。

「殺すため」と「守るため」では、命に格差が生まれるのです😢😿



ねりまねこさん、私たちが TNR で行う捕獲方法との違いを わかりやすく説明して下さっています。

TNRや保護のための野良猫捕獲は「安全第一」です。
炎天下や雨風の強い日はしません。
✴捕獲器から目を離さないようにします。
✴作業は1日2~3時間を目安に。

ねりまねこさんは、個人宅お庭のケースが多いとのこと。
私は、公園や広場が ほとんど。
いつも給餌している方が誘導してくれないと、あちこちに隠れ場所があるため、猫さん現れてくれません。

捕獲には猫との信頼関係、そして助けたいという愛情が必要なのです。

これが私たち猫ボランティアの常識。
これを知って貰おう、広めようとしている立場からしたら…奄美ノネコ計画には言葉もありません。

保護した猫へ麻酔を3回も使用したり、みきちゃんの不審死について詳細説明がなかったり、譲渡対象猫を非公開のまま1週間過ぎたら処分だったり。

これ、国が血税を投入してやることなのでしょうか😠💥

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野良猫は排除?共生できるのか?

2019-07-27 22:40:22 | 奄美ノネコ駆除問題


奄美大島でのノネコ駆除計画から、論争が巻き起こり、様々な問題が提起されています。

環境省が求めたパブリックコメントには、数千の所見が寄せられ関心の高さを示しました。

今回は野良猫を“ 排除 ”することについて考えてみたいと思います。



「奄美ノネコ管理計画」は、外来ネコ問題研究会の主張がガイドラインとなっています。
通称 外ネコ研は、環境省との連携し、国または地方自治体に政策提言を行う大学教員や獣医師などの専門家集団。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〈 外来ネコ問題研究会のネコ問題解決策 〉
● 飼いネコ/室内飼養を徹底する
● 野良猫/すべて捕獲し、自治体の施設に一定期間収容し、譲渡先がなければ殺処分する
● ノネコ/早急に殺処分する
(法律上、即殺処分の対象)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これは動物愛護ではありません。

私たち愛護活動をする者も、過酷な屋外で過ごすことを余儀なくされる猫が、1匹でも少なくなるよう願っています。

目指すところは同じなのですが、プロセスが真逆、よって結果も異なります。

もしも、このまま森林にいる猫を片っ端から捕まえ、殺処分することを10年に渡って続けても、危険要因は何も一掃しないし、生態系保全には何ら影響ないと確信しています。

一言で云えば、意味の無いこと。
猫たちは無駄死、税金の無駄遣い。



現在、私たちが取り組んでいるのは、不幸な命を増やさないため、飼い主のいない猫に不妊去勢手術をすること。

そして、野良猫にも命があり、手術を施した後は一代限りの地域猫として管理していきましょう、というもの。

共に生きながら、野良猫トラブルを減らしていく方策です。

● 野良猫を駆除しても問題は帰着しません。
● 野良猫が増える最大原因は、捨てる人がいるからでも、餌やり行為でもなく、不妊去勢手術をしないから。
● 野良猫には繁殖制限が必須と周知することがトラブル解決の早道。

東京では、必死に生きる外暮らし猫たちが、少しでも安全に過ごせるよう願った人々の地道な努力で ↑ 上記が広がりました。
30年以上かかり、成果が現れてきました。

もう私が受ける相談は「子猫が生まれたから引き取って下さい」ではありません。
「不幸な猫を増やしたくないので力を貸して下さい」です。

そう、人の意識が排除ではなく、共生へ向かっているです。



排除は安易な手段のため、マンパワーや知恵は必要ありません。
だから繰り返され、何一つ変化しません。

排除を選択すれば、共生は手に入りません。
共生するということは、排除なき平等な社会であるべきだと思います。

しかし、駆除推進派の攻撃はスゴかった…あの罵り潰そうとするエネルギーってなんだろうと。

最初は、無理を通そうとするが故と思ったりしたのですが、理由も根拠もなく「全て即殺せ!」の一点張りに、醜悪な思考だと感じた瞬間、合点しました。

人間には、差別して安心したい、あるいは排除対象を欲する本能があるのでしょうね。
理屈をつけて支配したがる、そうすれば強者になれた気がする…。

私は、長年 携わっている野良猫のことだから、胸を張ってNOと声を上げられましたけれども。

他者の意見に流されず、自分の頭で考え、自身の心に問うのは大切なことだと、あらためて思い入りました。

~関連記事~
共生社会へ TNR のススメ
やっぱり猫は愛護動物!
ノネコを殺す理由と責任
ゼロは目指すものではなく結果
奄美ノネコ管理計画の見直しを求めて

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本日までノネコ殺処分にNOを!

2019-07-25 12:15:01 | 奄美ノネコ駆除問題


お急ぎ下さい!本日25日まで。

【⠀拡散希望/奄美の猫を殺さないで 】
ノネコのまま死に至ったみきちゃんの無念を葬り去らないためにも、下記フォームから “ 環境省に意見提出 ”を お願い致します。

「奄美群島国立公園パブリックコメント」送付フォーム ★

※ フォームの運営管理は「公益財団法人どうぶつ基金」が行っています。
※ 氏名・住所・メルアド・電話番号を入力後、パブコメ欄にチェックをし送信ボタンを押して下さい。

〈 パブリックコメント主旨 〉
〇 鹿児島県が環境省に与えた奄美大島のノネコに対する有害鳥獣捕獲許可の取り消し。
〇「奄美大島ノネコ管理計画」の即時全面的な見直しと、猫の捕獲・殺処分の中止を求める。



排除では何も解決しません。
排除では何ひとつ守れません。

皆さん、歴史から学んでいると思います。
皆さん、心の奥底では解っているはず。

そこに人間の奢りはないか?
そこに命への懺悔はあるのか?

奄美ノネコ管理計画は、殺処分で外猫を全滅することを前提としています。
しかし、猫たちが命を犠牲にする明確な根拠も目標もありません。

TNR による頭数コントロールや適切な保護譲渡など猫を殺さなくて済む方策があります。
希少種をロードキルからガードする、大型クルーザー船寄港など土地開発より自然をキープする ── 猫の駆除処分以外に取り組まなくてはならない課題があります。

遠い島の猫の話ではありません。
我が国の命に対しての向き合い方を左右する社会問題です。
環境省の意見公募に異例数千件
奄美の猫3000頭殺処分計画に反対意見を!


モノ言わぬノネコたちのために声を届けて下さるよう お願い申し上げます。

~関連記事~
なぜノネコは殺されるのか?1
なぜノネコは殺されるのか?2
なぜノネコは殺されるのか?3
ゼロは目指すものではなく結果
奄美ノネコ管理計画の見直しを求めて

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全国の猫ボランティアさんへ

2019-07-24 22:05:03 | 奄美ノネコ駆除問題


奄美大島で行われている「ノネコ管理計画」は“ 野良猫排除 ”です。
ノネコの定義は曖昧なままに、森にいる猫が捕獲されます。
現実、耳カット有りやカリカリしか食べない猫も駆除対象で捕まっています。

根本的な見直しがされなければ、やがては生態系を乱す元凶として(放し飼い猫や地域猫を含む)野良猫を駆除しやすくしてしまいます。
外で生きている猫をノネコとして愛護動物から除外、殺処分が合法化されるかもしれないのです。

私たちが今まで、不幸な命を増やさないよう、外の猫が少しでも安全に生きられるよう、切磋琢磨していたことが“ 無 ”になってしまうかもしれません。

どうぞ1~2分の時間をお貸し下さい。
現場の人々が、最もダメージがあるかと思います。
先日、給食ボラさんに経緯を伝えたら、涙ぐむ方もいました。

皆さん、仲間同士で情報共有の程を宜しく お願い申し上げます。
環境省に意見を、声なき声を届けましょう!



締め切り迫る 7月25日(木)まで!

【⠀拡散希望/奄美の猫を殺さないで 】
ノネコのまま死に至ったみきちゃんの無念を葬り去らないためにも、下記フォームから環境省に意見提出を お願い致します。

「奄美群島国立公園パブリックコメント」送付フォーム ★

※ フォームの運営管理は「公益財団法人どうぶつ基金」が行っています。
※ 氏名・住所・メルアド・電話番号を入力後、パブコメ欄にチェックをし送信ボタンを押して下さい。

〈 パブリックコメント主旨 〉
〇 鹿児島県が環境省に与えた奄美大島のノネコに対する有害鳥獣捕獲許可の取り消し。
〇「奄美大島ノネコ管理計画」の即時全面的な見直しと、猫の捕獲・殺処分の中止を求める。

小笠原諸島でのノネコ約500頭のレスキュードキュメントの読書感想。
奄美ノネコとの比較がされていて、その負の部分がハッキリと分かります。
是非、ご一読下さいませ。
『野鳥も、ネコもすくいたい! 』
~小笠原のノラネコひっこし大作戦~




実は奄美ノネコの殺処分反対には 3,000 という数字が踊っていたため、署名には参加したものの、ずっと静観をしていました、私。

異常に気がついたのは「TNR 否定」のツイート。
TNR の文字を使用しては初見でした、驚き焦りました。
※ 今や手術自体を拒否されることは少ないのです。
トラブルになるのは、捕獲器の設置場所とリリースについてが ほとんど。

事実、ノネコ駆除では、繁殖制限・頭数コントロールが、一切封じられています。
それでいて10年をかけ、森に入った猫を殺処分ありきの駆除によって根絶させようというもの。

保護譲渡も1週間以内に飼い主が現れなければ殺処分。
譲渡条件もノネコ(凶暴)だからという理由で厳しくなっています。
また、せっかく ご縁が繋がっても、杜撰な手術しか受けられず命を奪われた子(みきちゃん)も…。

奄美のノネコに対しては、多くの人が疑問を呈し、命を守ろうと声を上げ、命を救おうと動いても、頑なに跳ね除けられてしまう怖さがあります。
このことから「弱者切り捨て」「差別される命」を助長する社会へ向かうのではないかと、私は危機感を募らせています。

~関連記事~
なぜノネコは殺されるのか?1
なぜノネコは殺されるのか?2
なぜノネコは殺されるのか?3
ゼロは目指すものではなく結果
奄美ノネコ管理計画の見直しを求めて

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