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「日本でいちばん大切にしたい会社」  続き

2009-07-19 | 
読み終わりました。

5社紹介されていましたが、僕的には
チョークを作っている日本理化学工業さん(先日レビュー)と
義肢装具を作っている中村ブレイスさんの話が印象に
残りました。

中村ブレイスは島根の石見銀山の麓にあり、
とても会社としては環境が良いとは言えない立地に
あります。
しかし、それでも毎年たくさんの就職希望者が後をたたない
という事です。

なぜ、そんなに来るのかと言うと、この会社が
弱者の側に立った、人間の尊厳を高め、
役立つ製品を作っているからです。

本文を借りると、車や携帯などは別に無くても生活に
問題はありませんが、義肢が無いとほんとに何も出来ないのです。
それをこの会社は作っているのです。
でも、「他にもたくさんこんな会社があるのでは」と
思うのですが、医療機器などの物は一つ一つが失敗を
決して許されません。
ですから普通の企業はリスクが大き過ぎると敬遠するらしいです。
たしかに100個に一つでも不良があったらいけない仕事は
プレッシャーがすごいと思います。

この中村ブレイスは義肢を作っていますが、これも一つ一つが
全て手作りという事です。
現場は材料で泥だらけになる仕事との事です。
それでも若い人たちが毎年詰めかけます。
やはり、ひとを動かすのは”人の支えになる”という
単純な事なのかなと。
(ちなみにブレイスとは支えになる、という意味)

ここの社員は土日も働く事があるらしいですが
自発的という事に驚きます。
社長が休んで下さい、と言ってもこっそりと。
なぜかと言うと、1日でも早く必要としている患者に義肢を
届けたいからだと言います。

心を打たれました。

よくいやいや「明日休日出勤だよ~」という言葉を聞く世界にいる
僕にとっては、ガツンとくる言葉です。

何年も同じ仕事をしていると働く意味を見失ってしまいます。
本来は”誰かの役に立つ”仕事をしているんですがね。

そういう意味でほんとに心に響く本で感動しました。

一読する事をお勧めします。

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