第4回 神流マウンテンラン&ウォークに参加してきました。
かなり遅くなりましたが…^_^;
エントリーは無謀にもスーパーロング50km。

結構タフなコースです。
7月にクリック合戦を突破してからはこの神流を完走することだけを目標にしてました。
それだけ思い入れが強く楽しみにしていた大会でもあります。
まず前日に着いたらすぐ受付を済ませ鏑木さんのクリニックへ。
ノースのブースとか色々あったんですが、時間が無くスルー(残念。)
クリニックは先着順でしたが早目に並んだので前から10列目くらいを獲得。
ここでの鏑木さんの話はコース説明などがメインでしたが、今回のミドルの新コース設定のいきさつ(万場だけでなく、中里地区も入れたかったとのこと)、この大会が開かれるまでの神流町民の方々の苦労の話も。
これを聞いて「
普通の大会を走るのと訳が違う。みなさんの気持ちを忘れずに走りきろう」そう思いました。
こんな事はロードを含めて初めての感覚です。
山を走れる事が当たり前と思ってはいけないんですよね。
特にここはほとんど
廃道と化した山道を町民の方が一から手作りで作ったもの。
町民と言ってもお年寄りがほとんどですから大変さは想像を絶します。
標識も地元のお医者さんが作ったもので手作り感いっぱい。
このクリニックからたくさんの期待と少々の不安(脚力の問題…)が高まります。
ここから写真を織り交ぜて。

ウェルカムパーティ。(今回から前泊者のみ参加OK)

手作り料理。
竹で作ったコップなど全て手作りで美味しい。芋の甘辛いのが特に。

招待選手紹介。
フランスから2選手。この女子の方めちゃ速かったです…。フランスでも断トツで優勝らしい。
そして憧れのヤマケンさんも。すっごい良い人でした。

ジャズ演奏。上手かった!
今度はしっかり聴きたいです。
ウェルカムパーティーの後は民泊は地元の薬局を営む方のお家へ。
そこではまたも、おもてなしが。
上州豚のしゃぶしゃぶや、なめこ、くるみ(殻つき)、白和え、有機野菜サラダ、にほん蜂のはちみつ(かなり貴重!)などを頂きました。どれも美味しくてたくさん食べた(^O^)
このお家の方がまたとても優しい人で話も楽しく気がついたら11時に。
急いで準備をして就寝。
4時に起床。
朝ごはんをもらいに一旦会場へ。ほとんどの方はここで食べますが僕らはまたお家へ。近いって素晴らしい!
ぬくぬくとこたつに入ってゆっくり朝ごはんを食べ、スタート15分前くらいに家を出発。

スタート朝に民泊した方から頂きました。この気持ちがほんと嬉しい。

噂のこいこい橋イルミの中を通ってスタート地点へ。気分はもう最高。
これを通りたくてスーパーロングにしたくらい。
でも実は誰でも通れる事が判明。ええっ…

まだ薄暗い中スタートを待つ。寒いけどそんなに気にならず。
あとからオールスポーツの写真を見たら自分の目の前にヤマケンさんがいた。知らなかった…
スタートから2キロ程ロードを走り、緩やかなトレイルへ。
ここまで先頭グループの塊の中に付いていきました。(それでもペースはキロ5分くらい。)
理由は世界を制したヤマケンさんの走りをこの目で見ておきたかったから。
そしてトレイルに入ってヤマケンさんの2人後にぴたっとついて1キロ。
腕振りが独特のヤマケンさんの走りは登りでも下りでもペースが変わらず一定でした。
これで160キロも走り続けるんですから凄過ぎます。
その後じわじわ離され3キロ過ぎたぐらいには見えなくなりました。
でもこの目で直に走りを見れて自分的には大満足。
あとは飛ばした分のエネルギーの消費を考えペースダウンして進む。(大量に抜かれる…)

赤い帽子に黄色のジャケットがヤマケンさん。

父不見山への登り。
この父不見山の登りですが、想像してた程ではなかったです。(もちろんきついですが)
感覚的には白木山の方が倍くらいきついです(^_^;)

いや、歩く事しか出来ません^_^;

なだらかな登り。

ここの登りの雰囲気好きです。

父不見山 山頂。7:07(6.6キロ地点)
ここでゼッケンにスタンプを押してもらうのですがここで渋滞。
予定よりだいぶ早く着いたので少し余裕が出てました。
と言ってもあと44キロ。
少し脚に張りがあるけどまだ大丈夫。

こっから下る下る!
この下りで左のふくらはぎが攣ってしまいました。
最近ずっと違和感があったので何か原因があったのかと。
なので下りなのに何度も止まってストレッチ。
回復してものろのろと下ります。
万場町へ帰ってきた(^O^)
みんなが「おかえりなさい!」そして「いってらっしゃい!」の言葉をかけて下さる。
この時点で感動してました。
そして民泊のお母さんが待っててくれてハイタッチで元気を貰う!

最初の万場エイド。ポカリを300mlくらい補給。このゆずがめちゃ美味しい!

メイン道路を右折したらきつめの登り。
ここは歩きます。意外と長い。

万場を眺める。必ず走って帰ってくるぞ。

施設エイドで梅干しを頂く。
しょっぱいのと甘いのが2種類ありました。

ここからトレイルスタート。

なかなかです。
でもここはきついという前情報が頭に入っていたので想定内。
内転筋を意識して登ります。

頑張るよ!

こんな岩場もある。
神流のコースではこんな岩場は稀です。

赤鳥居。タイム計測の目印になる。9:25に通過(19キロ地点)

西御荷鉾山登山口。9:56に通過。(関門 11:00)21.3キロ地点

ここではおやき(4個くらい)、バナナなど大量に補給。ハイドレにも500ml補給。

ぐんまちゃん。ゆるい(^O^)

西御荷鉾山へ。

ここら辺からガスってきます。景色全く見えず…。

西御荷鉾山山頂に到着。10:07に通過

良い感じです!

ふかふか(^O^)

ここの私設エイドのレモンが美味しくてたくさん食べた。

なかなか神秘的。
ロードの登りが実はこの神流では意外に多くて、ここを走れるかがタイム短縮のカギでしょう。

みかぼ森林公園管理棟に到着。11:43(関門 12:30)
ここでもおやきなどを食べる。そしてコーラも。(コーラはほとんどのエイドにありました。)
ここまでエイドで沢山食べてるので持って行った補給食はVESPAしか摂らず。
今度は補給食持っていかなくてもいいかも。

きた!でも極上トレイルはここだけではなくて全部です。
(鏑木さん直筆)

ここから急激に冷え込みだしました。
周りはジャケットを着てますが自分はそのまま半袖で。
こういうとき暑がりは便利だ。

ガスって先が見えない…

この熊笹の感じ良い。

足が攣ってなかったらこの下り全開で走るんですが…
でもその代わりじっくりフカフカを噛みしめながら堪能。
ほんとじゅうたんみたい。

感謝でいっぱい。

ここで持倉への関門がヤバいと気づく(遅い…)
なので下りを急ぎ足で進みました。
前の関門を50分前で通過してたので安心してました。
急いで走ったら両ふくらはぎが攣ってしまいさらに焦る(*_*)
でものんびりしてる暇ないので半分攣りながら恐る恐る下って行きます。

持倉集落に到着。13:15(関門 13:30)39.9キロ地点
間に合った~。
そしてウェルカムパーティで会った地元のスタッフの女の子に会ってびっくりして喜ぶ。
早速蕎麦!蕎麦!と思いながらテーブルに行くと、「今、売り切れました」と…
が~ん(*_*)
ちょっと放心状態に。
もう少し頑張っておくべきだったと後悔。
でもここでしか取れない花豆を頂く。
これがすごく美味しくて20個くらいは食べたかな。
これだけでも満足。

ここからの景色は絶景。ほんとにすごいとこだ。

しばらく景色を堪能。
こんなところに民家があって(今は7世帯)生活しているのが不思議なくらいなところ。
このまま存続してたらいいですが、どうなんでしょう。

持倉を出てしばらくしたところの紅葉。
ここが一番素晴らしかったです。
走れるけど、もったいない気がしたのでここはゆっくり眺めながらいきました。

少し進むだけで山の感じが変わってきます。
ほんとに神流では様々な山が存在しています。
景色も地面も変わっていって全く飽きません。

そうですね。

安取峠エイド。42.9キロ地点
かりんとう、コーラを大量に補給。おいしい。

ここからの下りも気持ちよく走れます。
基本持倉からほぼ下り。
ここで頑張れば相当タイムも短縮出来そうです。
自分はふくらはぎのせいでのんびりでした(^_^;)

激下り。
ロープを使いながらの場所も。グローブ要ります。

万場に帰ってきた!
この直前の私設エイドでもこんにゃくを煮たやつと漬物をがっつり頂きました。
他の方は走って過ぎて行ったけど勿体なさ過ぎ!って思いました。
制限時間も余裕あったし、この日の為に用意してくれたかと思うと食べずにはおれんでした。
ほんとに美味しかったです。

この万場に帰ってくると沢山の町民の方ががハイタッチで「おかえり!」と言って迎えてくれました。
ずっと雨の中何時間も相当寒かったと思います。
感動しました。
数百メートル続くこの歓迎のロードは雨でしたがじっくり噛みしめながら走ります。
不思議と疲れも殆どなし。
あとは前のランナーの方と距離をあけてゆっくりゴール!
記録は9時間13分6秒。
正直ゴールタイムなんて持倉手前からどうでもよくて、とにかく自分の足でこの万場に帰ってくることだけを考えていました。
「いってらっしゃい!」と言ってくれたたくさんの方に再び会いたいと思う事がこんなにパワーになるとは。
トレイル歴半年のこの足で50キロ走れたパワーをこの神流から確実にもらいました。
レース前は出来るだけ早くゴールと思ってましたが、この大会はそんな大会じゃないと思います。
(もちろん速い走りの方も素晴らしいです。実際脚力あれば走り易いコースです。)
鏑木さんもおっしゃってた「
この大会はレースじゃないですから。」
走りながらこの意味が初めて分かりました。
この大会が終わると寂しくなると言ってた町民の方の言葉が耳に残っています。
それだけ町総出で年に一度だけ取り組むこの大会。
トレイルレースという特殊な競技にしか出来ない地域活性化の一つの可能性のお手本ではないでしょうか。
遠くから参加して良かったです。
これ以上の大会は無いのでは。それくらい最高の大会。
鏑木さん、神流町民、民泊でお世話になった今井さん、ボランティアの方々、そしてこの大会に携わった全ての方、ありがとうございました。
装備類
ザック マーチンウイング・プロ(ハイドレに1L)
ウェア(上) ファイントラック(アンダー、半袖)、アームスリーブ、グローブ
ウェア(下) スキンズハーフタイツ、パンツ
シューズ スポルティバ クロスライト2.0
白髪山山頂は特に寒くなるのでジャケットはあった方が良いかと。
ハイドレには700ml入れるくらいでOK。
補給食

半分以上余りました。