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ヘタレ霊能者朋(tomo)の幼い頃からの心霊体験話をここで載せています。

摩訶不思議100物語 第28話 「祖母」

2008-04-28 09:13:46 | 摩訶不思議100物語 & 補足
おはようございます。

祖父とくれば、祖母です。両方とも母方の血縁です。
私の父方は、みな早死の系統があり、父が一番長く66までで、長生きした人はいません。母方の祖父母は、90まで行き、その当時は大往生でした。


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今回は祖母の話しになります。

昨年(1995年)逝去した祖母は、10年の間、寝たきりでした。
どんなに歩きたかったろう。どんなに、いろいろなところを見たかったろう。

そう、思うと、祖母が亡くなったと聞いたとき、思わず涙がこぼれて、

「おばあちゃん、やっと自分の足であるけるようになるんだね。」
「やっと自由になれるんだね。」

と泣き崩れてしまいました。かけつけて、祖母に、黄泉路の旅支度をさせるとき、私は足の方の準備にかかりました。たびをきちんとはかせて、きゃはんをきれいにつけて、わらじをはかせました。冷たくなった祖母の足でしたが、私は、しっかり歩いていけるように、しっかり、涙ぐみながら、本当に歩けるようにきちんと準備をしたのです。


祖母は、翌朝、何十年も住んだ家を離れて、斎場へとゆきました。

斎場で、最後の挨拶をして、しばらく待っていました。終わると、壺にお骨をおさめました。




・・・・・・そして、車に乗ろうとした時です。同じ車に乗るおばが、「え?」と、乗るのをためらったのです。

「おばさん、どうしたの?」
「いや、tomoちゃん、いまね、おばさんね、おばあさんに呼び止められたのよ。」「えっ?なんで?」
「のっけてくれですって。」
「やだなぁ、おばあちゃん、もう、車に乗らなくてもいいくせに。飛べるくせに。」

私は、涙がでました。私には、祖母の声が聞こえませんでしたが、一緒の車にのろうとしてくれたことが、なによりうれしかったのです。

帰る路には大きな虹がかかっていました。

私が一番始めの女の子の孫で、とてもかわいがってくれた人でした。

私は、秋の美しい景色を見せてくれた、祖母を、あの日を、忘れないと思います。

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補足は補足で祖父の話と抱き合わせで。


この話はこの辺でよろしくお願いします。

tomo

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