キョロキョロ散歩の雑記帳

あちらこちらの里山や緑地公園・史跡を探訪しながらキョロキョロ歩き回って思いつくまま記します。

第1回夜間講座聴講

2012-01-13 17:56:10 | 知識

夜間の公開講座が西生涯学習ウセンターで開催される。

12日、19日、26日の3日間連続開催。

毎回午後6時開始8時終了の2時間講座。

講座演題は「明治の日本が見た夢」となっている。

 

第一回は日露開戦、副題に‟坂の上の雲”の時代。

講師は名城大学都市情報学部 教授 稲葉 千晴氏。

今回の講座テーマは日露開戦。座席はほぼいっぱい。

日露開戦直前の極東情勢について講義。

司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」を高く評価する新聞社あり。

一つはサンケイ、もうひとつが朝日新聞。

朝日新聞は反戦小説ととらえているそうで、講師は再読してそう云う観点もありと。

ただし、問題は司馬史観は小説であるという点と当時のソ連側の資料を全く見ることが出来なかったのでほとんど日本の資料に依拠せざるを得なかった点にある。

開戦前に起きていた満州周辺の事件が開戦の引き金になっている。

この点を書き出すと長くなるので割愛するが、要は小国日本が日英同盟を結ぶことで後ろ盾が出来、開戦に向けて動き出すさまが聞けた。

同盟によって、戦艦の調達と訓練、暗号の導入と無線技術の協力などを受けている。

開戦直前には英国より戦艦「日進」「春日」を購入して艦隊の体制が整う。

余談だが、戦艦「日進」は今の日進市の名称元になっているそうだ。

六六艦隊=15000トン戦艦6隻、9000トン巡洋艦6隻。

英国は必ず日本が負けると思っていたため、日本が資金協力を要請しても拒否されている。

しかし、諜報協力や軍艦の購入を支援(紹介)したりと人や金以外では協力する。

当時英国はボーア戦争で余力がなかった。

朝鮮では親露派がクーデターを起こすなど半島も不穏な情勢になる。

このような状況で日露戦が始まるが、ロシアからみるとロシアの事情もある。

ソ連崩壊後資料が公開されるようになり、ロシア・ソ連ともに敗北や占領される経験がないことが幸いして歴史資料が破棄されず温存されている。

資料をコピーすると1枚=1ドル要求されびっくり。最近では30ドルのときもある由。でもプーチン以降保守化の波に見舞われ公開が制限され来ている。

講師 稲葉氏はロシアの研究が専門ようでこの後を楽しみにしたい。

 


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