キョロキョロ散歩の雑記帳

あちらこちらの里山や緑地公園・史跡を探訪しながらキョロキョロ歩き回って思いつくまま記します。

出雲の神社巡りその5

2012-08-12 10:18:32 | 知識

揖夜神社を出て、所謂現世と冥界をつなぐ伝説の坂「黄泉比良坂(よもつひらさか)」へ向かうこととする。

今回の神社巡りで唯一の伝説地で建造物もなく、石碑には”神蹟黄泉比良坂傳説地”となっている。

場所はJR山陰線の北に揖夜神社、南に黄泉比良坂。

国道9号線に出てしばらく行くと、矢印の黄泉比良坂への案内板がある。

国道から坂を下って入ってゆくと、小さな集落があり、その先に200平方メートルらいの広場があり、右手には山の中に入ってゆく細い道があり、これが冥界に入るために下ってくる揖布夜坂(いふやさか)というらしい。

坂を左に入ってゆくと大きな岩が二つ置かれており、勝手にこの岩で冥界との境を表しているようだ。

広場に大きな石で”神蹟黄泉比良坂傳説地”と書いてあるが、裏には紀元2600年7月(昭和15年:1940年)と刻まれている。

  

全国的にこの種の伝承地は結構あるようだが、ここでは、揖夜神社のある一帯を冥界の境界とみているそうだ。ここでも平田篤胤ら国学者の言いようが採用されているようだ。

次に向かうのは、その1の八重垣神社の項で書いた「八雲立つ・・・・」の歌碑について後で????が出てくるのでお楽しみと書いたことが、ここで出てくる。

向かった先は、須我(すが)神社。

ほとんど、村の鎮守様という感じだが、案内書には古事記所載「須我宮」、「八雲立つ 日本初之宮」と謳っている。

主祭神は、もちろん素盞鳴尊・奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、そして二人の間の御子神 清之湯山三名狭漏彦八島命(すがのゆやまぬしみなさろひこやしまのみこと)の三神。

また、案内書にはこうある。八雲立つ・・・が日本で一番古い歌であり、この地に日本で初めての宮殿を造られた。これが古事記・日本書紀に所載されていいる「須賀宮(すがのみや)」であり、日本初之宮、和歌発祥の地の由縁であると。

この神社も鳥居をくぐって随身門を通り本殿へ向かう。

全体に素朴な村社の感じ。社務所にいたのは村の神社当番のような老翁。ご朱印も印判であり、案内書からはかけ離れた感じだ。

今日最後は、温泉で有名な玉作温泉の玉作湯神社。

  

 

神社へ入ると、参道途中に碑が建っている。

 

玉造の説明板があり、設置者は文部省。玉造の史跡として文部省がかかわっているのは初めてかな。

神社本殿は小さく、それでも参拝客はぼちぼちいるようだ。

 

祭神は 玉造の神 櫛明玉命(くしあかるだまのみこと)、国造りと温泉療法の神大名持命(おおなもちのみこと=大国主命)、温泉守護の神 少彦名命(すくなひこなのみこと)の三神。

明治時代以降天皇陛下即位の式典に際しては、ここでつくられた瑪瑙(めのう)、碧玉(へきぎょく)製品が献納されていたとある。

温泉街に立ち寄り、足湯を体験するも、湯温が高く入りにくい。他にも2~3組立ち寄るがあきらめて帰ってゆく。私は強引に足を入れるが一分がいいところ。

温泉街人の姿なし。寂れた感じがして、経営も大変だろなと・・・・。

今日の行程すべて終了。明日は最後なので、気になる神社と松江城見学を予定。

                                                            (つづく)

 

 

 

 

 

 


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