銀河夜想曲   ~Fantastic Ballades~

月が蒼く囁くと、人はいつしか海に浮かぶ舟に揺られ、
そして彼方、海原ワインのコルクに触れるを夢見、また、眠りにつく……

覚め遣らぬ慕情

2007年07月02日 03時36分53秒 | 散文(覚書)
その肩に留まる小鳥の
 
爪先立つ重みは

かつて

一葉の青葉に注いだ

瞬きの時間

君は

曙光にまどろむ足先で

その想いを重ねる

一条の光が

永久であるように



燃える命の中にあって

降りしきる千枚葉は

青い枝に縫われゆく

たおやかに

勇断に

縫われゆく



青春の幻影よ

瑠璃色の食んだ幻よ

縷々として君の胸を渡り

募る言の葉

一綴りの夢に



さすらい人は

心のほとりに濤声(とうせい)を訊き

母の響きを懐かしむ



嘴の先に

古の流浪の魂を灯して

今こそ愛しき箸初めを

慈しむ

君は止まり木

心馳せ人





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