アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)/イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)、他
アルトホルン・ソナタの第4楽章冒頭では、『ポストホルン』と題された対話形式の詩を両奏者が朗読し、その後ピアノの小気味良い流れに乗って非常に爽快な旋律が流れるのが印象的。ヴァイオリン・ソナタは、透明度の高い内容を有した佳品。イザベル・ファウストの音色は一聴して彼女と分かる艶と伸びがあり、線画を描くようなメロディーを上手く引き立たせています。白眉はチェロ・ソナタで、第2楽章のスケルツォ風の旋律が軽妙で大変面白く、第3楽章も渦巻く情念のようなモチーフに圧倒されます。チェロとピアノの丁々発止は必聴!! メルニコフのピアノは、どのソナタにおいてもタッチのきめ細やかさと打鍵の強弱に留意していて、各楽器とピアノとが対等な対位法で書かれたこれらの作品において見事なまでに存在感を打ち出しています。全体的にやや晦渋さが漂うアルバムですが、聴き込むほどに各ソナタの性格の違いを存分に味わえます!
harmonia mundi / HMC905271
アルトホルン・ソナタの第4楽章冒頭では、『ポストホルン』と題された対話形式の詩を両奏者が朗読し、その後ピアノの小気味良い流れに乗って非常に爽快な旋律が流れるのが印象的。ヴァイオリン・ソナタは、透明度の高い内容を有した佳品。イザベル・ファウストの音色は一聴して彼女と分かる艶と伸びがあり、線画を描くようなメロディーを上手く引き立たせています。白眉はチェロ・ソナタで、第2楽章のスケルツォ風の旋律が軽妙で大変面白く、第3楽章も渦巻く情念のようなモチーフに圧倒されます。チェロとピアノの丁々発止は必聴!! メルニコフのピアノは、どのソナタにおいてもタッチのきめ細やかさと打鍵の強弱に留意していて、各楽器とピアノとが対等な対位法で書かれたこれらの作品において見事なまでに存在感を打ち出しています。全体的にやや晦渋さが漂うアルバムですが、聴き込むほどに各ソナタの性格の違いを存分に味わえます!
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