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旧東海道ランニング「東海道走膝痛シ」・・・草津宿~京都三条大橋、その1(瀬戸唐橋)

2016年12月05日 | 東海道走膝痛シ(旧東海道ランニング)
今回は、草津宿まで夜行バスを利用した。

10時過ぎに新宿を出て、途中2回の休憩をはさみ、南草津駅に着いたのが5時。
まだ、東京よりも西に位置するせいか、真っ暗。
しかも、肌寒い。

駅の寒々し~いトイレで着替えて、まずはコンビニへ直行。

暖かい空間に飢えていた。

店員が一人で切り盛りしていた。
客はゼロ。
コンビニ内はなんとなく寒い。
こんなんで大丈夫かな?
24時間営業する意味があるのかぁ?

と、他人事ながら無駄な思考が頭を廻る。
寒いがゆえに、まだ夢の中。

とりあえず、ザックに入れるオニギリ、お菓子と、さらには店のイートインスペースにて食べる、サンドイッチとカップ麺を購入。
カップに暖かいお湯を注ぐと、メガネが曇った。

なんとか、落ち着いて朝の食事をとる。



そこから、前回中断したポイントまで、おもむろに歩き始め、体が暖まったら徐々にランニング開始。
ロングタイツに、オーバーヤッケというスタイルなので、運動し始めれば暖かい。



国道1号線に沿って、前回終了箇所の矢倉南交差点へ向かう。
だが、真っ暗でよくわからず、交差点を通り過ぎる。

なんとなく変だな、と野性の勘(GPS)が働いた。
そこで、文明の利器、携帯GPSを利用しUターンしたのだった。

野路の一里塚跡あたりから、実際の旧街道スタート。


野路の一里塚跡(画像処理して明るくしています。)
薄明り道の中、なんとか見つけた。
辺りは、静か!


野路の玉川跡(旅人の喉を潤したであろう湧水、画像処理していますが、実際はもっと暗いです。)

水は澄んでいて、とても綺麗だ。

ここは、「野路の玉川」という切れの良い言葉に惹かれ、行く前から調べていた。

調べてみると・・・
和歌に多く詠み込まれる名所・旧跡の中に、6つの玉川があり、あわせて六玉川(むたまがわ)とよばれているらしいが、ここは、その一つの玉川なのであった。

(その玉川とは、
1.滋賀県草津市野路町の野路の玉川(のじのたまがわ)
2.宮城県多賀城市の野田の玉川(たまがわ)
3.東京都を流れる多摩川の調布の玉川
4.京都府井手町の 井手の玉川
5.大阪府高槻市の三島の玉川
6.和歌山県高野山の 高野の玉川
だということだ。
3以外はあまり知らない。)



明日もこむ 野路の玉川 萩こえて いろなる波に 月やどりけり
(『千載和歌集』、源俊頼)

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通釈(千人万首よりコピペしました)

明日も来よう、野路の玉川に。
川岸の萩の枝を越えて寄せる波は、花の色に映えて美しい。
しかも、その波には月の光さえ宿っていたのだ。
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萩が周りに植えられていたが、月がみえなくて、残念。

すぐそばにある弁天池


そして、池の中にある弁財天

橋を渡って、弁天様に今日一日の安全を祈ってきた。



この辺りは、どの家も立派だ。


旧東海道のビバリーヒルズとでもいおうか。
小さな家などなかった。
家々の造作、配置などに余裕がある。

近江商人の力を感じる。


立場跡付近

走っていると、全体の様子から、この辺り一帯が湿地の多い場所だと感じることができる。


この辺りから、ようやく朝らしくなってきた。


浄光寺


奇妙な家?
なんだろう?
一度通り過ぎたが、気になって戻り、写真を撮った。


ヤマトタケルノミコトを祀る、建部大社の一の鳥居


その脇にある立派な灯籠

日本で昭和20年8月、終戦からわずか2日後に発行された日本初の千円札を知ってるだろうか?
日本武尊(ヤマトタケル)の千円札で有名な紙幣だ。

建部大社がこの千円札にのっていることは、ちょっと知っていた。
(というか、それしか知らない)
ヤマトタケルノミコトと建部大社の本殿が描かれているのだ。


日本の金本位制時代の兌換券である。
(シッカリ紙幣に交換します、と書かれている。)
現在の価値にして約300万円!
発行枚数が極めて少なく、まぼろしの千円札と呼ばれている。

何故、少ないか?
この半年後の昭和21年2月25日に政府は無理やりにデノミネーション(新円切り替え)が行った。
したがって、高額であることも重なって発行枚数が極端に少ないのだ。

日本中の『タンス預金』を一斉にあぶり出した究極の国民の財産没収方法である。
大勢の人間が泣いたことだろう。

日銀がお金をドンドン刷りまくっている今の世でも、こうなる可能性は否定できない。

もし、高額紙幣が発行されたら、危ないかもしれない。


1000年以上の歴史を持ち、壬申の乱をはじめ多くの戦乱の舞台であった瀬田唐橋(琵琶湖の南端にある橋)

10月に琵琶湖一周ランニングで通った橋だ。
最終日のスタート地点である。



芭蕉さんもここで俳句を詠んでいる。

五月雨にかくれぬものや 瀬田の橋
-----芭蕉総合年表より-----

五月雨に降り込められて何もかもぼうと霞んでいる。その中で瀬田の大橋だけはさすがにどっしりと立っているのである。
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私のランニングコースである関口芭蕉庵(東京都文京区関口)には、さみだれ塚という芭蕉の墓(1750年建立)があるが、実際には遺骨が埋葬されているものではなくて、「さみだれにかくれぬものや瀬田の橋」の短冊が埋められたものだ。


俳句にはあまり興味を持たなかったのだが、先日、旧中仙道の小さな神社の境内で見つけた芭蕉句碑
「冬枯れや 世は一色に 風のおと」
があまりに素晴らしかったので、なぜか芭蕉だと思うと気になってしまう。


画像はウィキペディアより・・・松尾芭蕉

これからは、芭蕉句碑を見つけるたびに、どう考えても自分の柄じゃないが、意図せずとも不思議と心惹かれて、感慨に耽ることになるかもしれない。

実際の芭蕉の墓は、これから向かう大津の義仲寺にある。

そこだけは、絶対にたち寄ろうと決め、走り続けた。




瀬田唐橋からの眺め

この橋の上で勢多唐橋東西大綱引合戦なる綱引き大会がおこなわれているようだ。




瀬田唐橋の西詰に「油」とかかれた看板のぶらさがった商家らしき建物発見

(つづく)



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