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旧東海道ランニング「東海道走膝痛シ」・・・関宿~草津宿、その3(鈴鹿御前という鬼女)

2016年08月02日 | 東海道走膝痛シ(旧東海道ランニング)
土山宿、反野畷の松並木を走る?のではなく、歩いた。

 <つづきの始まり>


土山宿の蟹が坂集落である。

この辺りには大蟹の伝説と名物の蟹が坂飴がある。


蟹ヶ坂飴のいわれ(以下、土山学区自治振興会のHPよりコピペしました。)
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「蟹ヶ坂飴」は、古くから土山宿の名物と知られ浅井了意の「東海道名所記」(万治元年1658年)に「生野、茶屋あり、飴を煎じて売る。」とあります。
大昔、鈴鹿山麓に身の丈3mの巨大な蟹が出没し、旅行く人や近郷の村人に危害を加えていました。
ある時恵心院の僧都がこの地に赴き、大蟹に印明を示し、さらに大慈悲深く天台宗の「往生要集」を説き、説法を施すと不思議にも大蟹が随喜の涙を流して悪行を悟るが如く、我が身の甲羅を八つに割裂いてとけ失せました。
僧都は八つの甲羅を埋めて、蟹塚を建てると、不思議にも蟹の血がかたまって、八個の飴となったそうです。
それを竹の皮に包んで村人に授け、「この八ツ割飴は、諸々の厄除けに効あり」と伝えました。
その後、数百年に亘り「厄除けの蟹ヶ坂飴」として世にその名声を高めたと伝えられています。
江戸時代では、旅の疲れを癒す糖菓子として旅人に喜ばれました。
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世界で一番大きなカニはハサミを持ち上げて広げると3mは超える日本海に生息しているタカアシガニだ。
「生きた化石」といわれ、1200万年前に出現している。


これと同じ大きさの伝説のカニは、陸上である鈴鹿山麓に潜むには3mは大きすぎる。
脚が木々に引っ掛かって、森の中にはいられないだろう。
それに、ちょっと弱そうで、一撃で倒せそうである。

タカアシガニは甲羅自体はさほど大きくなく、足が長いだけなのだが、甲羅が大きいのはオーストラリア南西部とタスマニア島近辺の海域、水深30~500mに住む、タスマニアキングクラブというカニらしい。



顔が不気味で、まるで映画プレデターに出てきた宇宙人である。




大蟹伝説をつらつら考えるに、
鈴鹿山麓の大蟹は実は宇宙人なのではないか…?
などと、ウィスキーを飲みながら、くだらないことを考えてしまう俺であった。




旧東海道は、なんと!、工場内の敷地を走る。
工場はホンダ系の部品工場らしい。




田村神社参道

そして、旧東海道は田村神社に至る。
鈴鹿峠で鬼退治した平安時代初期の武将で征夷大将軍である坂上田村麻呂の神社である。

だが、実に面白い話がある。ウィキペディアによると…
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田村麻呂は伊勢の鈴鹿山にいた妖術を使う鬼の美女である悪玉(あくたま、説によるが鈴鹿御前)と結婚し、その助けを得て悪路王(あくろおう)や大嶽王(おおたけおう)のような鬼の頭目を陸奥の辺りまで追って討つ(人名と展開は様々である)。
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とあったのだ。


美形の鬼、鈴鹿御前(『クイズバトル討鬼伝(とうきでん)』攻略Wikiよりコピペしました)

なんと、田村君は戦うべき相手である鬼女(鈴鹿御前)と結婚してしまったというわけである。

さらに、鈴鹿御前をウィキペディアで調べてみた。

面白いので、その内容をそのままコピペする。

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歌川国芳画『東海道五十三対 土山』 左より鈴鹿山の鬼神、鈴鹿御前、坂上田村麻呂

鈴鹿御前の物語

現在一般に流布する鈴鹿御前の伝説は、その多くを室町時代後期に成立した『鈴鹿の草子』『田村の草子』や、江戸時代に東北地方で盛んであった奥浄瑠璃『田村三代記』の諸本に負っている。鈴鹿御前は都への年貢・御物を奪い取る盗賊として登場し、田村の将軍俊宗が討伐を命じられる。ところが2人は夫婦仲になってしまい、娘まで儲ける。紆余曲折を経るが、俊宗の武勇と鈴鹿御前の神通力 によって悪事の高丸や大嶽丸といった鬼神は退治され、鈴鹿は天命により25歳で死ぬものの、俊宗が冥土へ乗り込んで奪い返し、2人は幸せに暮らす、というのが大筋である。ただし、写本や刊本はそれぞれに本文に異同が見られ、鈴鹿御前の位置づけも異なる。

『鈴鹿の草子』『田村の草子』の描写

室町時代後期の古写本では、鈴鹿山中にある金銀で飾られた御殿に住む、16~18歳の美貌の天人とされる。十二単に袴を踏みしだく優美な女房姿だが、田村の将軍俊宗が剣を投げるや少しもあわてず、立烏帽子を目深に被り鎧を着けた姿に変化し、厳物造りの太刀をぬいて投げ合わせる武勇の持ち主である。俊宗を相手に剣合わせして一歩も引かず、御所を守る十万余騎の官兵に誰何もさせずに通り抜ける神通力、さらには大とうれん・しょうとうれん・けんみょうれんの三振りの宝剣を操り、「あくじのたか丸」や「大たけ」の討伐でも俊宗を導くなど、田村将軍をしのぐ存在感を示す。また、情と勅命との板挟みとなった俊宗の裏切りに、その立場を思いやりあえて犠牲になることを決意したり、娘の小りんに対して細やかな愛情を見せるなど、情愛の深い献身的な女性として描写されている。

いっぽう流布本『田村の草子』の祖本となる寛永ごろの古活字本では、鈴鹿山で往来を妨げたのは鬼神大たけ丸となっており、鈴鹿御前は山麓に住む天女とされる。立烏帽子の盗賊・武装のイメージは薄れ、烏帽子は着けず、玉の簪をさし水干に緋袴という出で立ちである。鈴鹿御前は俊宗と契りを交わし、言い寄る大たけ丸から大とうれん・小とうれんの剣 を騙し取ってその討伐に力を貸す。
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俺は、鈴鹿御前は、もっと荒々しく大女で、彫の深い美人で、イメージとしては和田竜の「村上海賊の娘」のような賊の娘を想像した。


なお、鈴鹿御前を祀る社は、先ほど鈴鹿峠で何気なく通過してしまった片山神社なのであった。
神社の中に入ってみればよかった。




道の駅「あいの土山」である。

「坂は、照る照る鈴鹿は、曇る あいの土山雨が降る」と鈴鹿馬子唄にも唄われている「あいの土山」である。



ここでいう、「あい」とはなんだろうか?

ただ、疲れてきた俺にとっては、お店も販売機もない鈴鹿峠越えでは、「愛の土山」なのだ。

早速、ここでちゃんとした食事にありついた。



うっめえっ~!

だが、ちょっと、走る気がしなくなるのだ。




土山宿

このあたりから膝が痛くなった。
とても痛いというわけではないが、無理すると後々長引きそうな痛さである。

だから、ここからは歩くことに決めた。
正確に言うと、歩いたり走ったりである。
痛くなってきたら、すぐ歩くのだ。

歩いたからであろうか、土山宿は、とても長く大きいように感じた。
多分、実際に相当、栄えた宿であったろうと思えた。
どこまで行っても土山の宿である。
また、街道沿いには茶畑が多くて、家々はお茶で財をなしたのであろう、大きな連子格子の家が多かった。



午後に入り日差しは益々強烈である。
気が滅入ってしまったが、琵琶湖一周ランの仲間のグループLINEで、走っている現況を流していたので、仲間からの応援メッセージで励まされた。
こういう時は実にありがたい。


田のあいだの長い直線の道(畷)である。
一部が松並木であった。


この畷の脇には大きな野洲川(やすがわ)が流れている。
カンカン照りのバカでかい川が、眼底に焼き付き、一層疲労感がましたのだった。



歩いていたら、仕込み用の酒樽を利用した小屋を発見。


その小屋の反対側には酒蔵があった。


安井酒造場である。
初桜というお酒らしい。
蔵のモットーは 「笑顔がこぼれるうまい酒」
食中酒として楽しめるスッキリとした味わいが特徴らしい。



いずれにしても、立ち寄って一杯などという元気さがなく、ひたすら今日の目的地の水口宿を目指した。




そのうち、なんとなく日が傾いてきた。
ボーっとして歩いていた。

こういう時は注意しなければならない。
道を間違えてしまった。

岩神社の脇を通らなければならないのに、国道1号線のバイパス高架下に来てしまった。



曲がらなくてもよい場所で、なんとなく曲がってしまったのだ。
しかたなく、元来た道を戻る。
忠実に間違ったところまでもどった。
その間、約40分はロスしたかもしれない。


そして、なんとか水口宿東目付に着いたのだった。



水口宿では、神主さんと地元の人が何かをしていた。
なにかのお祭りだったのか?
何をしているのか聞きたかったが、祝詞をあげている最中だったので写真だけ撮らせてもらった。



ホテルに入り、早々に温泉に入り、水で膝をキンキンに冷やした。
温泉にはちょこっと入っただけで、頭から冷水を浴びた。
それでも、暑さで体が火照っていたせいか、あまり冷たくは感じなかった。

そして、体の中からもビールで冷やさなければならない。

水口宿の酒場探しにむかった。
店は事前に調べておいたが、そうしておいて良かった。
ほとんど酒場がなかったからである。



ただ、行った店の味は結構よかった。
賀茂ナスの味噌田楽焼は最高であった。

めでたし、めでたし

(つづく)



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