1月30日 革新的新ローマ法王（イスラム国の脅迫事件に関連して）

1月30日　革新的新ローマ法王（イスラム国の脅迫事件に関連して）

2013年3月13日、規定により80才未満の枢機卿115名のコンクレイヴ（Conclave）によりローマ法王に選出されたフランシスコ法王（本名はJorge Mario Bergoglio（1936年〜））は周囲の期待に違わず大活躍されています。
その概要を以下に記します。

（ローマ法王庁は、世界に12憶の信徒を抱え、大きな影響力をもっていますから、米国を中心とするキリスト教国家にイスラム原理主義者への攻撃をやめて、対話をして解決する道を探るように説得して戴ければ有難いと思っています。この法王ならば実現して戴けるかもと内心思っています。但しイスラム国という、オスマン帝国の再興をもくろむ無法者の集団には、法王も苦慮されているようです。このイスラム国も米国がイラクのフセイン政権を武力で壊滅させたために、発生したという一面もあるようです。フセイン政権の実力者が幹部にかなりいるようですから。米国の責任大だと思います。新法王がご健勝で、更にご活躍されんことをお祈りするばかりです。）

カナダ政府と協力して、米国とキューバの50年以上続いている国交断絶を蘇らせる交渉を行われた。キューバのラウル・カストロ議長は演説の中で、「ローマ法王庁の力添え、特にキューバと米国の関係改善に向けたフランシスコ法王の力添えに感謝したい」と述べていられる。

出身地のアルゼンチンでは、大司教時代から、ユダヤ教、イスラム教、プロテスタント福音派、などの他宗教と共存共栄の関係を構築されてきていて、これらの宗教的指導者から、ベルグリオ大司教は、「ブエノスアイレスの大聖堂を異なった宗教の儀式のために解放した人物」だと評されて、彼らも今回の法王選出を祝福されています。
ユダヤ教の聖職者のアブラハム・スコルカ師との対話集の中で次の様に述べられています。

「対話は、他者に対する尊敬の態度、他者には言うに値する良いものがあるという確信から生まれます。それは、他者の観点、意見、提案を受 け入れる余地が心の中にあることを前提にします。対話には、優しく受け入れることが伴います。はじめから非難することではありません。対話をするためには、防御の姿勢を解いて、家の扉を解放し、他者の人間的暖かさを受け入れることが必要なのです。」

復活祭前「洗足式」を少年院で行い、法王が足を洗われた12名の子供の中には、女子が2名イスラム教徒の少年が1名居た。前法王が、対象を12人の司祭にする慣習から、12名の男子ローマ市民にされた改革を更に進められたと考えられる。

復活祭のミサの説教において、中東、アフリカ、北朝鮮と韓国に言及し、「私達は、死を命に変え、憎しみを愛に変え、復讐を赦しへ、戦争を平和へと変える復活のイエスに託しましょう」と述べられた。ミサの後のウルビ・エト・オルビニおいて、広場におけるバルコニーから、「アジア、とりわけ朝鮮半島において平和がもたらせられんことを。和解の精神が育つよう祈る」と述べられた。

生前退位された前法王に、バチカンの元修道院に住んで戴く様に手配し、新旧法王がバチカンに共にすんでいられる。前代未聞のことです。

法王庁は、新法王の意向をくみ、法王庁改革などの提案を受けるため、法王が世界各地の8名の枢機卿を指名したと発表しました。カトリック・ニュース・サービスは、全く新しい使徒憲章の起草が期待されると述べています。

前法王の退位の一因ともなった、バチカン銀行のマネー・ロンダーリングに関しては、マネー・ロンダーリング、テロ資金の提供、兵器の取引などにバチカン銀行が関わらないようにするために、金融安全委員会を発足させ、マネー・ロンダーリングに関して調査して報告書を法王に提出させ、その結果サレルノ司教の他、2人が約2,000万ユーロのマフィアのマネー・ロンダーリングの容疑で逮捕されました。バチカン銀行については、慈善団体にするとか、廃止してしまうとかの議論もされていますが、未だこの件は検討中とされています。
またカラブリア州を訪問された際には、マフィアの破門を宣言されています。

イスラム国については「神の名において人を殺すのは、重大な神への冒涜であり、神の名においての差別は非人道的である」として、イスラム国を名指ししてはいられないが、「宗教は暴力を正当化せず」の立場を強く示されています。トルコを訪問された時には、狂信と原理主義と対抗するために「宗教間、文化間」の対話を呼びかけられた。
ロシア正教会とともに、「キリスト教徒のいない中東を受け入れることはできない」とイスラム国によるキリスト教徒迫害を非難していられる。
イスラム国は、イラク西部とシリア北東部のキリスト教徒のほか非イスラム教徒に改宗を強要したり追放したりしていますが、米国のイスラム国への一方的な空爆に賛成するのかと質問された時には、「イスラム国による不正義の攻撃が存在している事態では、不正義の攻撃を「阻止すること」は正当化されるが、阻止するための手段は見極められなければなりません」と言われています。

イスラエルとパレスチナの紛争については、コンスタンティノープルのヴァルソロメオス総主教とともに、バチカンに、イスラエルのペレス・シモン大統領とパレスチナ自治政府マフムード・アッバース大統領を招き、イスラエルとパレスチナの両者に和平を呼びかけていられる。

法王を暗殺から守る「パパモービル（イタリア語のPapamobile）（防弾ガラスを施されているが、信者との交流が制限される自動車）は自身と信徒を隔てる壁であり、挨拶も愛も伝えることが出来ない。現実問題として、私の身に何が起きても、年齢的に見て失うものは少ない。」と言われている。警護により、信徒と隔てられるより、命の危険を冒してでも、信徒に近づきたいと意思を表明していられる。

ブエノスアイレスの大司教の時も、バス、鉄道、電車を使われ、やむを得ぬとき以外は、決してタクシーなどは使われなかった。飛行機は例え大陸間飛行であっても、エコノミーです。


語録

「私は貧しい人々による貧しい人々の教会を望む。」- - -メディアに対する初の会見で。
「貧しい人々を愛することなしには、貧困を根絶することはできない。」
「あなたが自身の計画や考えに執着する限り、貧しい人々を愛することはできない。それらを手放すことが出来れば、あなたは、神があなたの傍に居ましますように出来る。」

「貴方がたのなした行いを神がお赦しになるように」- - -法王に選出された時に枢機卿に。

「法王になりたがる人は、自分を慈しまない人で、神に祝福されない。だから私は法王になりたくなかった。」- - -イエズス教会系の学校での子供達の質疑で「法王になりたかったの」と問われて。

「つらいですよ。いつも。でも良い時もあります。イエス様が助けて下さり、喜びを与えて下さいます。あなたにも心の中に渇きと闇で辛いと感じる時もあるでしょう。そういうときこそ、イエス様の後を追いその道をたどるべき時なのです。そのつらいときと良いときのバランスが大切です」- - -イエズス教会系の学校での子供達の質疑で「イエズス会に入るときに家族や友達と別れるのは辛かったか？」と問われて。

「私達は歩みたい様に歩み、多くのものを構築できます。しかしイエス・キリストに告白しないならば、物事はうまく行きません。私達は敬虔なNGOには成れても、教会に連なることも、主の花嫁となることもできません。誰でも、神に祈らない者は悪魔に祈っているのです。なぜなら、キリストに告白しないならば、悪魔の世俗性、悪魔的な世俗性に告白しているからです。」- - -法王選出後の初めてのミサにて。

「日本のキリスト教共同体は、200年以上も聖職者なしで維持されたのです。」- - -隠れキリシタンを例に挙げ、万事聖職者任せではなく、信徒達が自律的に信仰を貫くよう促した言葉。

「人が神を探す時、まず神が人を探されていて、あなたがたが神を見出そうとするとき、神が最初に私達を見出されます」- - -自らが神に出会った時の回顧を通し、神の慈悲について語った言葉。

寿命が延び、我々は物事をそれまで通りにやっていけなくなる年齢まで生きていけるようになった。私も前法王に倣うつもりだ。その時がいつ来るのかお示しになり、どう行動すべきか教えて下さるよう神に祈る。神は必ず、それを知らせて下さるだろう」- - -自身の生前退位に言及して。

法王の伝記は、熱心な法王の支持者 Mr.Austen Ivereigh　が今年の6月30日に刊行を予定されている。そのタイトルは「偉大なる改革者：フランシスコ法王、革新的な一人の法王はいかにして生まれたか」。英文のタイトルは"The Great Reformer:Francis and the Making of a Radical Pope"です。


合掌
南無阿弥陀仏　南無阿弥陀仏

1月7日 間食としての「焼き米」の薦め

1月7日　間食としての「焼き米」の薦め

昨年の10月に、島根県の友人から、今もなお「焼き米（私達の兵庫県の播磨地方では「やっこめ」と言っていましたが、「焼き米」が正式な名称だそうです。）」を　製造している人達が居て、「焼き米」が市場に出ていることを聞き、彼に購入して送って貰うべく依頼しました。というのは、終戦後の昭和20年代の始めごろ、私達は小学校時代、ポケットに入れておき、授業の合間に食べていたが、その味が美味しくてよく思い出していたからです。「焼き米」の写真は末尾に添付しています。
インターネットでは、「玄米は焼くことで栄養成分がさらにパワーアップし、ビタミンＢ１は白米の18倍。朝食・軽食・夜食・白飯の代わり、キャンプや登山の遂行食にも最適です。お湯やスープをかけて約3分待ってお召し上がりください。また鍋料理の締めに入れて少々煮込んで頂いても美味しくお召し上がり頂けます。」と記されています。
実際に食してみると、本当に美味しくて、健康にも良く、即ち便も程よくなり、歯にも良い感じがしています、何よりも間食に食べていた物、例えばパンや饅頭など、を食べなくなり、虫歯の心配が無くなると思います。私は特に、昔の懐かしい味が再吟味できて、大変幸せな気持ちで食しています。しかし、条件があります。入れ歯では噛めません。少なくとも、右か左かの上下の歯が、ともに入れ歯でないことが条件です。入れ歯では噛めません。良く噛む必要があります。「噛めば噛むほど味がでる」というのはこの焼き米に作られた言葉だという気がします。また、良く噛む必要があるので、脳を刺激し、脳の働きが良くなるとも考えられます。インターネットで調べますと、ダイエット食として、多くの会社が販売していますが、国産の米を使っているものを買う必要があると思います。中国産の米は使ってないかも知れませんが、アメリカや豪州の米も日本の米よりは遥かに農薬を多く使っていると思いますから。
私は、上記の友人から紹介して戴いた、島根県の製造元の方、から購入しています。

昔は、種籾の余ったものを、加工して「焼き米」を作っていましたが、今は以下の様にして製造されています。製造されている方に電話して教えて戴きました。

まず、何故「焼き米」にするかというと、山がちの山間部では、日照時間が短いので、小米が多く、3等、4等米となり、米としては安価になるので、加工して「焼き米」にする方が労賃を考えても得策であるからです。

製造の仕方は下記の通りです。

1.　コンバインで雑穀した籾を、水に4日ほど浸して、発芽状態にする。
2.　60°Cの湯に1晩つけて、少し芽が籾から顔を出す程度にする。
3.　天日で乾燥させるか、乾燥機で乾燥させる。
4.　大きな釜で炒（い）る。（「焼き米」の由来）
5.　脱穀機で脱穀する。
6.　真空パックして出荷する。

私は、小さいティー・スプーンで、掬い、手のひらに乗せ、石が混じっていないかチェックします。時たま、小さな石がはいっていることがあるからです。そして1度に、3〜4回口に入れて、咀嚼します。最低50回位は咀嚼します。
若い方は、歯が良いので、間食として食することを推奨します。勿論、ダイエットとしては、少し塩を入れた湯に、「焼き米」を入れて、主食として食べる方法もありますが、若い方には、間食として、食することを推奨します。インターネットで調べて戴ければ、いろいろな食し方が出ていますので参考にしてください。
日本国民全員がこの「焼き米」を食すれば、小麦の輸入も減り、農家も減反などする必要が無くなると思います。日本にとっても地産池消で、小麦の輸入のための外貨も必要が無くなり、輸送の際に生じる炭酸ガスの発生も、なくなります。

合掌
南無阿弥陀仏　南無阿弥陀仏