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8月3日 イスラエルとパレスチナのガザでの戦いに思うこと

2014-08-03 19:55:41 | 日記
8月3日 イスラエルとパレスチナのガザでの戦いに思うこと

イスラエルとパレスチナの争いは、その発端は英国の三枚舌にあるのですが、非常に根が深い問題のようです。ユダヤ人は選民思想が強く、他民族を寄せ付けず、また拝金主義で、ヨーロッパでは、昔から高利貸しと売春宿の経営は、彼らの仕事とみなされてきました。一方、英才教育にも長け、アインシュタインの様な天才も多く輩出してきています。

しかし選民思想と拝金主義、ユダヤ教による食生活規律の厳しさなどの故に、他民族から排除され、世界を流浪する民族となりました。ゆえにシオニズム運動が起こり、国連も、彼らの経済力が世界的な力を持っているいるとの認識と、世界から排除され続け、更にナチスの迫害を受けたことへの同情のもとに、パレスチナ(回教徒の人たち)の人たちが住んでいる、ユダヤ人の聖地、エルサレムの地に独立国家を建設させることを決めたのです。パレスチナの人たちにとっては迷惑千万な話です。

イスラエル(ユダヤ教) 対 パレスチナ(回教)、及び アメリカとEU (キリスト教) 対 回教の原理主義(オサマビンラディン氏とその後継者達を中心とする人達)との、果てしなき泥沼の戦いは、いつ果てるともなく続いています。また、その内部でも争いが絶えません。回教は、スンニ派とシーア派が激しく争っていますし、キリスト教も、つい最近まで、イギリスのベルファストでは、カトリックとプロテスタントとが争っていました。

聖書は、旧約(ユダヤ教)、新約(キリスト教)、回教と進化しているはずですが、一神教の故の悲しさか、それぞれ別の神を戴き、源は同じ聖書から発した預言者によって創始されているにもかかわらず、この三つの宗教は相容れず互いに反発して殺戮を繰り返し、いつ果てるともなく、続いています。

一部のカトリックを中心とするキリスト教の方たちは、現状に危機感を持ち、新しいパラダイムを求めて、仏教、ヒンズー教、道教等の東洋思想を研究し体験し、これらの教えは、宇宙を統べる大いなる力だと感じられる神父さんや学者さんが多く出てきています。
例えば、Sister MacIness, Ilaine (1924~、カナダ人)、Mr. Habito, Ruben (1947~、アメリカ在住)、Mr. Aitken, Robert Baker (1917~、ハワイ在住)、Mr.Lassalle, Hugo Makibi Enomiya (1898~1990、ドイツ人)、Mr. Campbell, Joseph John (1904~1987、米国の比較宗教学者)Mr. Kennedy, Robert (1933~、アメリカ在住)、Mr.McGarrell,Lawrence (1947~、広島の音楽大学前学長)、Mr. Merton, Thomas (1915~1968、アメリカ人)、等で、禅の瞑想、ヒンズー教のヨガ、道教等を取り入れ、広めていられます。
これらの方々の名は、Sister MacIness, Ilaineの著書、「禅入門(原著のtitleは”Light sitting in light”」から引用しました。(従って、各人が存命かどうかは、この原著が出版された1996年の時点です)このtitleは、Sister MacIness, Ilaineが師である、山田耕雲老師に、「祈りとはどうあるべきでしょうか」と問われた時の、師の答えである、「それは仏教徒にとっても同じこと。祈りとは光のうちに坐る光です」という答えに由来するとのことです。

回教の原理主義の人達が、これらの東洋思想に触れる機会を作ってあげたいものです。普通の回教のお坊さん方は、実に純粋な方が多いと思います。マレーシアで何回かお会いしてそう感じました。アラーの神の前では、全ての人は平等であり、金持ちは施しをするのが当然であり、お金を貸して利子を取った人は村から追放されていった歴史があります。オサマビンラディン氏は2011年アメリカの特殊部隊に殺害されましたが、後継者で、アメリカに復讐を企む人が、各地に出てきています。復讐は復讐を生むだけです。

日本は、東洋の仏教国として、今こそ仏教の素晴らしさを世界に伝え、前述のエスカレートする果てなき争いに終止符を打たせる役目しなをければならない国なのです。しかし悲しいかな、現在の日本は、明治の「脱亜入欧」、「廃仏毀釈」から卒業できず、今や「浄土」という言葉を忘れ、「天国」という言葉しか思いつかない人の方が多いのです。

その上、政府は、アメリカの要求に意意諾々で、憲法9条の戦争の放棄を変えないで、集団的自衛権の名のもとに、アメリカの要請があり、自国が危険に晒されれば、戦争に参画出来るという危険な法案を可決しました。「自国が危険に晒されれば」という条件は拡大解釈が可能な危険な文言です。安全に慣れすぎていて、もし回教の原理主義の一団に原発でも襲撃されたらどうなるか、考えただけでも恐ろしくなります。

現在という時代は、世界世論があるので、この戦争の放棄という平和主義は、世界的に価値ある存在だと思います。

日本は、上に述べた東洋の思想を伝え、宇宙との共存という、仏陀の説かれている、人類の理想に向かって進むべきなのです。アメリカに東洋の思想を伝えるべき立場にいるのです。アメリカの要求に意意諾々ではいけないのです。

皆さんはどの様にお考えでしょうか。

合掌
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
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