もの想う鷲 (A thinking eagle)

自然・環境を科学してみる

2012年2月15日 仏教とは

2012-02-15 13:45:54 | 日記
2012年2月15日 仏教とは

最近、「仏教とは何かを5分で説明してほしい」と頼まれて、纏めたのが以下のものです。

佛 教 と は

仏陀は、「今を全力で生きよ」 と 説かれている。

仏教徒にとって、佛教とは、生きることそのものです。まず呼吸することからです。ヨガで一番正統な呼吸のし方を 仏陀が行ない、推奨しているのです。背筋を真っ直ぐに伸ばして、下腹を少し突き出し気味にして、腹式呼吸をするのです。ゆったりと、自然に呼吸をします。そして、自身の精神と肉体のその奥にある霊性の最奥にある仏性に全てを託して、無心に呼吸し続けるのです。

また、我々人間も宇宙の一部であり、自身の中に全宇宙があるという気概を持つように(即ち我と宇宙と一体なり)、それを感じられる様になるまで努力し続けよ、と教えられています。

三世 即ち 過去、現在、未来 と 人間を含めての全ての存在は、無限大の半径の宇宙の中心に、自分自身と現在 とがあり、一瞬 にして全存在が 消えては 次の瞬間に 変化して再生しているという世界観を、仏陀が説いています。だから、今という瞬間に全てを注いで生きよと説いている
のです。

これはアインシュタインの相対性理論の世界にも通じると私は思っています。宇宙は加速度を持って、今膨張を続けているということを発見した物理学者が、2011年 ノーベル物理学賞を貰いましたが、このことは、アインシュタインの相対性理論では、静止した座標系から見れば、全ての実存する物体は、加速度をもって遠ざかり続けていることになり、そのことは、その物体は常に速度を増し続けていることになり、その運動している座標系の中の全ての存在は、静止した座標系から見れば、時間も長さもその時の速度をvとすれば、√1-(v/c)2 で収縮し続けている(ローレンツ収縮)ことになり、常に収縮度が大きくなっているわけであり、長さ(質量)も時間も常に小さくなっている。これは仏陀の説く宇宙観に通じていると考えるからです。

「日常心 これ道」という禅の公案がありますが、生活の 一こま一こま が道なのです。今していることに、無心にして、集中するのです。

また、キリスト教に十戒があるように、佛教にも十善戒があります。これは、「人間としてかくあるべし」ということを仏陀が示されたもので、不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不悪口、不両舌、不綺語、不貪欲、不瞋恚、不邪見 の 十善戒です。
一番始め不殺生は、生き物を殺してはいけないという教えですが、人間は生き物を殺さなければ生きていけません。この世に存在している生物は、他の生物を殺さずして生きていけない宿命を負っていますから、この意味は、「生き物を殺すのは最小限にせよ」という「他の存在との共生」--究極的には宇宙との共生--を説いているのです。
また、「一番殺してはいけないのは、各人の時間である」、即ち、「限られたこの一生の一瞬たりとも
無駄にするな」と教えられています。さらに「二番目に殺してはいけないのは、自身の体である」、即ち「例えば、酒を飲みすぎて、肝臓を壊すな」と教えられています。

以上でお解かりになると思いますが、始めに言いました様に、仏教とは、上述のようなことを理解し感じて、今を全力で生きることなのです。

合掌
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 
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