秋口に入り、いくつかの大会が続けて開催されましたので、まとめてご報告いたします。
関連する大会は、小さいものから地域の大会や地区大会、全国大会や世界大会などがあります。
大道塾の団体としての規模は、世界的にみると、定期的に世界大会が開催されているということもあり、多くの国に海外支部がありますが、日本国内で見ると、支部の数はそれほど多くはありません。
直近の全国大会のパンフに掲載されている情報によると、北海道・東北地区に23支部、関東・北信越地区に34支部、関西・中部・中国地区に34支部、沖縄地区に8支部が紹介されており、合計で89支部の国内支部が存在していることになります。
各支部の人数規模はそれぞれであり、多団体と比較するとそれほど多くありません。
その為、地域で開催される大会は少なく、地区大会が最初に出場する大会になることが多いです。
地区大会は、予選と交流試合に分かれています。
交流試合には、全国大会の入賞者(シニア・ジュニアは除く)は出場ができず、道着も白道着のみで出場が可能で、出場する敷居は、地区予選の大会よりも低くなっています。
また最近は、出場希望者が試合に出やすくするために、組み合わせに工夫があるなど、出場しやすい環境が整いつつある傾向にあります。
大道塾の他の一般的な支部では、稽古生の全員が選手対象で、普段から大会に出て勝つための練習を中心に行っているところも多く、全稽古生の中で大会に出場する選手の割合が多いです。
しかし横須賀湘南支部では、怪我の予防と、稽古生の意思を尊重する姿勢を重視している為、少年部・中学部の稽古生で大会に出場するのは、選手クラス登録の稽古生のみとしていますので、出場選手数は他支部と比較して、少なめですが、出場する選手たちは皆よく頑張っており、最近はみな、良い成績を残してくれています。
さて、9月11日(日)に開催された関東地区予選は、以前にブログでご紹介した通りです。
ご興味のある方は、下記リンク先の文章をご参照ください。
■ 関東地区予選・大会結果速報
https://blog.goo.ne.jp/nature_mind/e/4584d62e8aafd09fe1ca87316157c661
続いて、11月13日(日)に仙台の会場で開催された、アジア大会及び全国ジュニア選手権大会のご紹介です。
例年は全国大会として開催される大会を、アジア大会として開催された今回の大会ですが、このコロナ過の事情もあり、海外からの参加者は少なめで実力のある海外選手はそれほど多くは見られませんでしたが、重量級で韓国の選手が積極的な攻めを見せ、海外勢で唯一の優勝を飾りました。
こういった海外の選手を見ていると、大会に向けての一途でハングリーな精神は、日本選手もしっかりと見届けておきたい部分だと思います。
安心安全で平和なこの日本国内の社会では、精神面で甘さが自然と生まれてきます。
厳しさと「覚悟」を持った日常の過ごし方や稽古への向き合い方など、精神面での高い意識の持ち方が、勝負に大きく影響しているように感じています。
この大会では、-230クラスの階級に出場した横須賀支部所属の谷井選手が優勝しました。
決勝戦では、全国大会の同階級で、今年の春に7連覇を成し遂げたばかりの新潟県の長岡支部の強豪、目黒選手を破り、延長で効果ポイントを取得して堂々の勝利です。
尚、アジア大会では前回に続き、決勝で同じ目黒選手を破っての2度目の連覇という点も注目すべきところです。
技術の高さにも素晴らしいものがありますが、彼の人としての、精神と人間性の強さが際立っているように感じています。
高い実力と技術、そして十分な成績を有しながらも、謙虚に各所への出稽古に励み、時には横須賀支部の基本重視の稽古体系にも、手を抜かずにしっかりと取り組みつつ、後輩の育成にも力を注ぎ、非常にバランスの取れた感性を弛まず保ち続けていられるのは、並大抵のことではありません。
本業の公務員の仕事に加え、奥様小さい子供がいる家庭生活を保ち、プロ格闘家としての一面を持ちながら、道場の稽古に、そして後輩育成にと、あまりゆとりのない厳しい環境の中で忙しく日常を過ごしているはず。
しかし、常に落ち着いた精神を保ちつつ、非常に高い意識を持ちつ続けて、最終的に結果をしっかりと出してくる彼の力は、支部の稽古生の皆さんのみならず、団体全体における全ての稽古生の一つのお手本であり、大きな目標になるものだと思います。
大変お疲れ様でした。
また、同時開催で行われた全国ジュニア選手権大会は、先に開催されている予選を経て出場権を得たレベルの高い選手達により、とても素晴らしい攻防が繰り広げられました。
予選で勝利を収めた支部の塾生の中で、全国大会に出場できなかった選手が数名いたのは残念でしたが、この選手達のこともご紹介しておきます。
U16最軽量で関東地区予選で勝利者賞に輝いた横須賀支部、追浜道場のH君は、全国大会の最軽量の階級に体重が満たず、全国大会には出場する事ができませんでした。
大道塾はコンタクト競技の為、一定以上の体重差がある場合は対戦が認められておらず、体重の下限にも制限が設けられています。
また、U19の軽量クラスに出場した横須賀支部、日曜クラスのY選手は、予選の時の手の怪我の回復が間に合わず、全国大会の出場ができませんでした。
同じく、U19の中量クラスで優勝したR選手は、学校の行事の都合があり、残念ながら出場を辞退することになりました。
しかしまだ二年生でもあり、次のチャンスでの活躍を期待したいところです。
他に、関東地区予選を経て全国大会に出場した選手は、U16の重量級で決勝戦に残った二名の選手。
共に横須賀支部の久里浜道場に所属する、中学3年生と中学2年生の二人。
支部内でも、過去に何度か対戦をしている二人ですが、今のところ3年生のK君が続けて勝利をしています。
とても稽古熱心で集中力が高くて、誰よりも努力家のK君に対し、持ち前の格闘センスを持ち、中学柔道部で磨いた組技の強さが加わり、最近とても安定して実力を付けてきているY君の二人でしたが、さすがに全国大会の壁は厚く、共に初戦敗退となりました。
K君の相手は、過去に2度、全国大会で優勝をしている強豪選手の多い東北の選手。
U16は体重別でクラス分けがされていますが、出場するクラスには体重が満たず、また12cmほどの大きな身長差によるリーチに長さに苦戦し、初戦敗退となりました。
相手の打撃はそれほどダメージはなかったとの事なので、普段からよりリーチの長い相手との対策を講じておくことができれば、また別の戦い方ができていたかもしれません。
一方のY君の相手は、北海道代表を制して出場してきた、これまた強豪の帯広支部の選手。
攻防的にはほぼ互角ながら、細かい打撃を繰り出す選手に再三の投げを仕掛けるも、大道塾のジュニアでは反則とされている投げ技を続けて繰り出し、反則ポイントが響いて敗退。
投げ技に頼りすぎず、細かい打撃の攻撃に落ち着いて反応し、効果的な打撃からのつなぎで、的確な投げ技に繋げたかったところですが、やや相手の勢いに押されて、組んだ後の判断ミスが響いたものと思われます。
一般部の谷井選手が、アジア大会で優勝したことで、一緒に参加した選手にはとても大きな励みになるとともに、その心に強く響く、とても大きな経験を積めたことと思います。
出場した選手、大会会場まで応援に駆けつけてくれた方々、また保護者などの関係者の皆さま、大変お疲れ様でした。
関連する大会は、小さいものから地域の大会や地区大会、全国大会や世界大会などがあります。
大道塾の団体としての規模は、世界的にみると、定期的に世界大会が開催されているということもあり、多くの国に海外支部がありますが、日本国内で見ると、支部の数はそれほど多くはありません。
直近の全国大会のパンフに掲載されている情報によると、北海道・東北地区に23支部、関東・北信越地区に34支部、関西・中部・中国地区に34支部、沖縄地区に8支部が紹介されており、合計で89支部の国内支部が存在していることになります。
各支部の人数規模はそれぞれであり、多団体と比較するとそれほど多くありません。
その為、地域で開催される大会は少なく、地区大会が最初に出場する大会になることが多いです。
地区大会は、予選と交流試合に分かれています。
交流試合には、全国大会の入賞者(シニア・ジュニアは除く)は出場ができず、道着も白道着のみで出場が可能で、出場する敷居は、地区予選の大会よりも低くなっています。
また最近は、出場希望者が試合に出やすくするために、組み合わせに工夫があるなど、出場しやすい環境が整いつつある傾向にあります。
大道塾の他の一般的な支部では、稽古生の全員が選手対象で、普段から大会に出て勝つための練習を中心に行っているところも多く、全稽古生の中で大会に出場する選手の割合が多いです。
しかし横須賀湘南支部では、怪我の予防と、稽古生の意思を尊重する姿勢を重視している為、少年部・中学部の稽古生で大会に出場するのは、選手クラス登録の稽古生のみとしていますので、出場選手数は他支部と比較して、少なめですが、出場する選手たちは皆よく頑張っており、最近はみな、良い成績を残してくれています。
さて、9月11日(日)に開催された関東地区予選は、以前にブログでご紹介した通りです。
ご興味のある方は、下記リンク先の文章をご参照ください。
■ 関東地区予選・大会結果速報
https://blog.goo.ne.jp/nature_mind/e/4584d62e8aafd09fe1ca87316157c661
続いて、11月13日(日)に仙台の会場で開催された、アジア大会及び全国ジュニア選手権大会のご紹介です。
例年は全国大会として開催される大会を、アジア大会として開催された今回の大会ですが、このコロナ過の事情もあり、海外からの参加者は少なめで実力のある海外選手はそれほど多くは見られませんでしたが、重量級で韓国の選手が積極的な攻めを見せ、海外勢で唯一の優勝を飾りました。
こういった海外の選手を見ていると、大会に向けての一途でハングリーな精神は、日本選手もしっかりと見届けておきたい部分だと思います。
安心安全で平和なこの日本国内の社会では、精神面で甘さが自然と生まれてきます。
厳しさと「覚悟」を持った日常の過ごし方や稽古への向き合い方など、精神面での高い意識の持ち方が、勝負に大きく影響しているように感じています。
この大会では、-230クラスの階級に出場した横須賀支部所属の谷井選手が優勝しました。
決勝戦では、全国大会の同階級で、今年の春に7連覇を成し遂げたばかりの新潟県の長岡支部の強豪、目黒選手を破り、延長で効果ポイントを取得して堂々の勝利です。
尚、アジア大会では前回に続き、決勝で同じ目黒選手を破っての2度目の連覇という点も注目すべきところです。
技術の高さにも素晴らしいものがありますが、彼の人としての、精神と人間性の強さが際立っているように感じています。
高い実力と技術、そして十分な成績を有しながらも、謙虚に各所への出稽古に励み、時には横須賀支部の基本重視の稽古体系にも、手を抜かずにしっかりと取り組みつつ、後輩の育成にも力を注ぎ、非常にバランスの取れた感性を弛まず保ち続けていられるのは、並大抵のことではありません。
本業の公務員の仕事に加え、奥様小さい子供がいる家庭生活を保ち、プロ格闘家としての一面を持ちながら、道場の稽古に、そして後輩育成にと、あまりゆとりのない厳しい環境の中で忙しく日常を過ごしているはず。
しかし、常に落ち着いた精神を保ちつつ、非常に高い意識を持ちつ続けて、最終的に結果をしっかりと出してくる彼の力は、支部の稽古生の皆さんのみならず、団体全体における全ての稽古生の一つのお手本であり、大きな目標になるものだと思います。
大変お疲れ様でした。
また、同時開催で行われた全国ジュニア選手権大会は、先に開催されている予選を経て出場権を得たレベルの高い選手達により、とても素晴らしい攻防が繰り広げられました。
予選で勝利を収めた支部の塾生の中で、全国大会に出場できなかった選手が数名いたのは残念でしたが、この選手達のこともご紹介しておきます。
U16最軽量で関東地区予選で勝利者賞に輝いた横須賀支部、追浜道場のH君は、全国大会の最軽量の階級に体重が満たず、全国大会には出場する事ができませんでした。
大道塾はコンタクト競技の為、一定以上の体重差がある場合は対戦が認められておらず、体重の下限にも制限が設けられています。
また、U19の軽量クラスに出場した横須賀支部、日曜クラスのY選手は、予選の時の手の怪我の回復が間に合わず、全国大会の出場ができませんでした。
同じく、U19の中量クラスで優勝したR選手は、学校の行事の都合があり、残念ながら出場を辞退することになりました。
しかしまだ二年生でもあり、次のチャンスでの活躍を期待したいところです。
他に、関東地区予選を経て全国大会に出場した選手は、U16の重量級で決勝戦に残った二名の選手。
共に横須賀支部の久里浜道場に所属する、中学3年生と中学2年生の二人。
支部内でも、過去に何度か対戦をしている二人ですが、今のところ3年生のK君が続けて勝利をしています。
とても稽古熱心で集中力が高くて、誰よりも努力家のK君に対し、持ち前の格闘センスを持ち、中学柔道部で磨いた組技の強さが加わり、最近とても安定して実力を付けてきているY君の二人でしたが、さすがに全国大会の壁は厚く、共に初戦敗退となりました。
K君の相手は、過去に2度、全国大会で優勝をしている強豪選手の多い東北の選手。
U16は体重別でクラス分けがされていますが、出場するクラスには体重が満たず、また12cmほどの大きな身長差によるリーチに長さに苦戦し、初戦敗退となりました。
相手の打撃はそれほどダメージはなかったとの事なので、普段からよりリーチの長い相手との対策を講じておくことができれば、また別の戦い方ができていたかもしれません。
一方のY君の相手は、北海道代表を制して出場してきた、これまた強豪の帯広支部の選手。
攻防的にはほぼ互角ながら、細かい打撃を繰り出す選手に再三の投げを仕掛けるも、大道塾のジュニアでは反則とされている投げ技を続けて繰り出し、反則ポイントが響いて敗退。
投げ技に頼りすぎず、細かい打撃の攻撃に落ち着いて反応し、効果的な打撃からのつなぎで、的確な投げ技に繋げたかったところですが、やや相手の勢いに押されて、組んだ後の判断ミスが響いたものと思われます。
一般部の谷井選手が、アジア大会で優勝したことで、一緒に参加した選手にはとても大きな励みになるとともに、その心に強く響く、とても大きな経験を積めたことと思います。
出場した選手、大会会場まで応援に駆けつけてくれた方々、また保護者などの関係者の皆さま、大変お疲れ様でした。
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