武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

かみなりさま

2023年09月22日 | 幼少年部 稽古日誌
9月15日の金曜日。


幼年部の稽古中に、空模様が怪しくなり、”ピカッ”、”ピカッ”、と空が光ったかと思えば、突然停電に!





そんなこんなで、そのまま稽古を継続することもできず、お楽しみタイムとして、雷の光や停電で真っ暗になった体育館内を楽しみながら、皆でカミナリさまの絵をかきました。


少年部では審査会直前なので、稽古中にこんなお絵かきをしている暇はありませんが、そこは幼年部。


日々の生活を楽しみながら、

日常の中の稽古にもいろいろと変化を付けて、

と、日々の生活を楽しむためには、色々なアプローチが必要ということで、皆で頑張ってお絵かきタイム。


まずは私が、下手な見本を示して、


「みんなが考えるカミナリ様を書いてみて!」


と、ペンと紙を渡して、お絵かきスタート。



真っ暗な中で、


スマホの明かりを元に、


みんな、なんだか楽しそう・・・



みなそれぞれ、思い思いのカミナリ様をせっせと書いています。


出来上がった皆さんの作品はこちら。









子供たちのイメージの中には、いろいろなカミナリさまがいるものですね。。。


悪天候や電気のトラブルをも、楽しみに変えて、


日々の生活を楽しみながら、大きく成長していきましょう!





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幼年部から少年部への昇格2

2023年06月23日 | 幼少年部 稽古日誌
辻堂幼年部の子たちも、来月から全員が少年部へ昇格することになりました。


今回の少年部への昇格は、全員がしっかりと少年部レベルに到達したから昇格させるわけではなく、年齢が満たないながらも本人の意欲が強かったり、兄弟一緒がいいというご家族の事情などがあり、みんな一緒に昇格することになっています。


しかし、ここのところの、この辻堂の幼年部クラスは本当にハチャメチャという言葉がぴったりくるくらいに、落ち着きがなく集中力のない子たちの集まりの様なクラスでしたが、ここ最近、かなりメリハリがついてきて、久し振りに稽古を見た方には、びっくりされるのではないかと思うほどです。


メリハリはついてきて、指導者の言葉にもしっかりとしたがうことができるようになってきてはいますが、まだまだ気のゆるみから、稽古を行うための調和が崩れる時がありますが、そこはまだまだ子供らしさの残る成長過程の子供たちです。


しかし少年部に上がると、厳しさが格段に上がりますので、その雰囲気にのまれることなく、稽古についていけるよう頑張ってもらいたいと考えています。


年長者の子たちのサポートに期待したいところです。


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幼年部から少年部への昇格1

2023年06月23日 | 幼少年部 稽古日誌
久里浜幼年部の子たちが全員、少年部へ昇格しました。


幼年部の間は、稽古を本格的に始めるまでの準備期間です。

ある意味でハチャメチャで、落ち着きがなく、体を動かく事が好きで、感覚的に楽しいことに体と気持ちが反応し、先生や仲間の子供たちとのコミュニケーションを通して、社会性を身に着けていく段階です。

もちろん幼稚園や小学校での学びを通して、ある程度の学びはあるのですが、また別の環境ではその場所における、その習い事の中における、また別の価値観やルールがあるものです。

そうしたいろいろの場での学びが、子供たちが発育をしていく上での、人としての幅を広げてくれる大きな役割を担っています。

まずは家庭で、そして学校や幼稚園で、そして習い事の中でのそれぞれの学びが、それぞれに大きく異なる価値観を有していれば、子供たちは混乱をきたしてしまいます。

最低限、人としての基礎を確実に身に着けていくためには、共通項となる学びの柱が必要になるような気がしています。

ある場所で挨拶を徹底させていても、ある場所では、そのあ挨拶がないがしろにしていては、子供たちには挨拶の習慣がなかなか身に付きません。

ある場所で相手に対する思いやりの精神をしっかりと学ばせていても、ある場所では競争心ばかりあおって、相手のことよりも自分の成績を伸ばすことばかりを強制していては、十分な思いやりの心を育てるのには心もとないものとなります。


少なくとも、私の指導するクラスでは、幼年部も少年部も、中学部も一般部も、また支部内のどの教室や道場でも、私が指導する中で共通の価値観をもって稽古指導に当たっていますので、道場で稽古をしている間は、子供たちも安心して稽古に取り組めているように感じています。


しかし幼年部から少年部に上がれば、厳しさが大きく異なり、子供たちの感性もかなり向上していますので、自分の気持ちをしっかりと上げていかなければ、稽古についていくのにはとても苦労をします。

しかし、幼年部では長い子で1,2年間、場合によってはそれ以上の期間を、このクラスでの心の教育に取り組んでいますので、意外にもピリッとした空気間の稽古に自然とついてこれるようになるのが不思議なくらいです。

みなの頑張りと、高学年の子たちのサポートに期待しています。


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体の小さな幼子の今後の成長を見守る

2022年09月24日 | 幼少年部 稽古日誌
横須賀湘南支部の幼年部の各クラスで、体の小さい幼い子供たちが見学に訪れたり、入会されたりし、可愛らしい雰囲気がみられるようになりました。

幼年部の子たちも成長に伴い、休憩時間に子供たちでチームを作り、一つの遊びの輪が固まってくれば、そろそろ幼年部は卒業時期になりますが、それまでにはある程度の技の形は覚えておく必要があります。

幼い子が中心になると、一つの輪、というよりも、皆が思い思いに動き回り、走り回り、各自が自分の好きなように動きまわることで、幼い子供たちも自分にとって居心地の良い空間になってくるもの。

その幼子たちが少しずつ、少し年上のお兄ちゃんたちについて、技を覚え、駆けっこで競い合い、色々な補強運動で、コミュニケーションを取り合うことで、年齢の垣根を超えた交流を、自然に身に着けていきます。

少子化で核家族で、兄弟の少ない現代の子供たち。

学校でも帰宅してからも、塾などの習い事でも学年別に分けられることが多い子供たちですが、我々の道場では、年齢の垣根を緩め、年齢の違う子たちと稽古を通して交流ができる仕組みづくりに取り組んでいます。

普段の稽古は、幼年部、少年部、それから中学部と一般部合同のクラス、そしてシニアクラスに別れていますが、合同稽古や稽古納めの大掃除などではグループが変わって、幼年部と少年部が一緒に行動します。

中学生と一般部は普段は一緒に稽古を行いますが、ジュニアの選手クラスでは、小学年の高学年の事中学生から高校一年生くらいの子までが一緒に稽古をします。

ジュニアの選手クラスの良いところは、技術レベルの向上もありますが、こうしたクラス分けによる利点があります。

ジュニア選手クラスでは、普段、大人のクラスで、実力のある大人の稽古生にもまれながら色々教わった中学部の子たちが、年下の少年部の子達に教える環境があり、また一方では、少年部で教え役の上級生の子達が中学部の子達に教わる事ができます。

互いにそうした、教えて教えられるという経験することが、成長過程の中での大切な役割を果たしています。

教わるばかりの環境では、下の子を見る力が養えず、協調性や幅広く物事をみる力が養えず、何よりも、過去を振り返る力が養えないことはとても悲しいことです。

自分の若い頃や失敗した過去の事を棚に上げて・・・
色々と偉そうな物言いをする人になっていくかもしれません。

若い頃に世話になった方々への感謝の気持ちが養えず、今の自分の立場でしか物が見れなければ、いわゆる歴史から学ぶという姿勢が養えません。


一方で、教えるばかりの環境では、謙虚さが身に付かず、居丈高になり、反省する気持ちを養うチャンスが奪われることになります。



そういった意味でも、教わる事と教える事のバランスは、我が道場にとっては、何よりも大切な環境であるといえます。

自分の教え方やその内容を考え直し、反省し、時には方向修正をすることが出来なければ、人の信頼を得られなくなることでしょう。



また、現在、日曜日に行っているシニアクラスでは、およそ45歳以上の方のみで稽古をしますが、普段の一般部の稽古では、若い方からシニア層まで一緒に稽古を行います。

世代に分けたクラス分けも大切であり、また、世代間を混ぜ合わせて共に稽古を積むことも、とても大切な交流になります。


さて、改めて幼い稽古生の話に戻りますが、そんな子たちを何名か紹介します。


まずは久里浜幼年部のDくん。まだ始めて間がありませんが、それでもだいぶ雰囲気に慣れてきて、現在は2年生までが在籍しているクラスで一人、小さな体で頑張ってついてきています。幼さの残る雰囲気もありながら、向上心が強く、稽古の中で「少年部へ上がりたい人はいる?」と聞いたところ、真っ先に手を挙げていたのは、このDくん。

数か月前の稽古では、稽古の輪に入れずに泣いてママのところにくっついて稽古に参加出来なかったこともありますが、最近はちょっと自信がついたのかな?

しかしまだまだ、幼年部で頑張ってもらうつもりですが、前向きな気持ちがいいですね。



次は辻堂のSちゃんとR君。

二人とも、お兄ちゃんのいる子たちです。

まだまだ、時々赤ちゃんのような話し方をしている、Sちゃん。

それでも稽古を休まずに継続して参加し、お兄ちゃんたちに交じって女の子一人で頑張っています。

多少わがままさはありますが、ある意味で気持ちが太く、逞しく育ってくれそうな雰囲気があるのが良いところ。

稽古中に「先生おしっこ!」と言っては稽古を中断させて、トイレにつれて行かなければいけないことが何度かありましたが、最近は少し落ち着いてきています。

まずは声がもう少し出る事と、ある程度の技の形を覚える事と、それから、もう少し我慢ができるようになることを目指しましょう。

R君は、最初こそきちんとした雰囲気もありましたが、なんだか徐々に楽しくなってくるのか、稽古途中で気持ちが崩れがち。

それでも我慢強さがあり、お兄ちゃんたちにも負けない体力もあり、入会してすぐに皆になじむことができていました。こちらも逞しいですね。お兄ちゃんたちが少年部へ上がる頃には、幼年部のリーダー格として頑張ってもらいたいですが、技の形がまだまだ。

頑張っていきましょう。



さて次は、追浜幼年部のM君とKちゃん。

なんと言っても体が小さい!!

一番小さい道着でも、まだまだ大きい様子・・・


性格的には少々頑ななところがあり、周りをじっと見つめつつ、マイペースなM君。

体育館の十週を走らずに、白線の上を平均台を渡るようにトコトコと歩いていましたが、最近はしっかりと走れるようになってきました。

休憩時間に体育館を所狭しと走り回る小学生の子達を尻目に、なかなか輪に入る事ができないM君も、時期に輪の中には居る事ができるようになるばかりか、数年すれば仲間の輪の中心になって、他の子を従えて、遊びまわる姿が見られるようになるかもしれません。

さてそんなM君。

稽古になると、途中で固まること多いのですが、何とか必死に体の動きについていこうと、少しずつ、少しずつ、手を動かし、足を動かし、右左を修正しながら、体を動かしています。

周りで見ている大人たちにはじれったく映るかもしれませんが、この、「こうかな?」、「こうするのかな?」と考えながら、周りの助けなく、自分で考えて試行錯誤している、このほんのわずかな時間の、小さな努力の積み重ねが、発育にはとても大きな働きとなり、見た目にはわからないほどに、その子の心に大きな刺激と変化が表れている大切な時間です。

「周りの助けなく」と書いていますが、なんだかこの子が入った時から、積極的に面倒を見てくれているS君。

家庭では兄弟の弟のS君にとって、下の子の面倒を見てやることは、これまた一つの刺激になっているようで、「この子は自分が見てあげなければ!」という使命感を知らず知らず持ってくれているような様子がみられます。

この幼年部で長く稽古をしていた4名が少年部に上がったことで、子供たちの輪に変化が生まれ、また新しい楽しみが生まれてきた様子です。


現在、小学校の高学年になった子や、中高生になっても稽古を続けている子供たち。

そして大学生や社会人になってもまだ稽古を続けてくれている稽古生もおり、そんな彼ら、彼女らが少年部や幼年部で稽古をしていた頃の記憶も、私の中にはまだ鮮明に残っています。


今現在、幼年部で稽古を続けている体の小さい子たちの数年後の姿が、既にイメージとして私の中に沸いてきています。

各クラスで、小さな体で懸命に頑張っている子達。

一人一人の成長を、とても楽しみにしています。





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最近の稽古の様子(4月から5月の追浜少年部)

2022年06月25日 | 幼少年部 稽古日誌
さて、多くの子が卒業、もしくは中学部に昇格して、人数が一気に少なくなった追浜少年部です。


一時期は、最高で35名から40名近まで増えたことのあるこの追浜少年部ですが、現在の登録は12名で、5年生が一人もいないため、来年度はまたグッとこのクラスのムードが大きく変化することになるかもしれません。


今一番期待できている、最上級者のY君。

元々、比較的寡黙で、黙々と頑張るY君でしたが、最近グッと体格が大きくなり、小学6年生にして、中学2年生の組手の相手ができるまでに成長しています。

中学部のように本格的な稽古ができれば、少年部のうちに大会でも活躍できる可能性のある才能ある子ですが、他のスポーツの習い事の関係で、選手クラスには所属しておらず、日々の少年部の稽古を頑張って続けてくれています。


しかし、支部内の子供たちのパワーバランスとして、選手クラスに所属していない稽古生たちの中に、とても実力のある子たちがいる事は、支部としてはとても望ましいことだと考えています。


少年部に限らず、中学部でも高校生でも、一般部やシニアクラスの稽古生でも、大会には出場しなくても、実力のある稽古生が数多く在籍しています。

その為、大会で活躍する子たちも、稽古相手に事欠くことはなく、実力を養うことが出来ており、支部内の審査会でも、それほど対戦相手に困ることはありません。



追浜少年部の話に戻りますが、このクラスには現在6年生が5名在籍しています。

入会した時期が遅く、6年生でもまだ帯が若い子もおり、十分に稽古を積めていない、休みがちな6年生もいたりしますが、4年生で一人、頼りになりそうな子が育ってきていますので、これから少年部に上がってくる2年生グループと共に、より良いクラスを作り上げていきたいと思います。




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最近の稽古の様子(4月から5月の追浜幼年部)

2022年06月25日 | 幼少年部 稽古日誌
とてもまとまりのある追浜幼年部のクラスですが、最近新しい子たちが増え、また子供らしく、ややガチャガチャとした騒がしさが見えるようになってきました。

4名ほどが近いうちに少年部に上がったこともあり、またムードが大きく変わってくることになりそうです。

2年生が多いクラスですが、3年生の子が入り、最近、年長の子が一人このクラスに入会しました。

元々は、年長のお子さんから2年生くらいの子供たちがバランスよく集まれば、年齢の幅が広がり、新しい子たちも入りやすくなりますが、同じ学年の子ばかりが集まると、なかなかその輪の中に、年齢の低い子たちは、気持ちが臆してしまい入りづらくなるもの。

2,3年生が少しずつ、少年部への昇格をしていけば、また幼年部らしい柔らかいクラスに変わってくると思います。


現在の幼年部はお互いに刺激をして競い合っている様子も見られ、長く稽古をしている子たちは少年部でも十分にやっていけると思いますが、少年部の子達は、稽古に対する真剣さと厳しさを備えているので、気持ちの上で臆さず、前向きに頑張ってもらいたいと思います。


それにしても休憩の時間は皆とても楽しそう!

これは久里浜や辻堂の幼年部の子達にも言えそうですが、みな、この稽古前後や休憩時間に、他の子と遊べる時間のために稽古に来ているようなところもあります。

しかしそれでも十分です。

稽古の前後や休憩時間、そして稽古後に気持ちが弾けられるのは、稽古の中にちょっとの厳しさがあるからです。

稽古の中ではやらなければならないことがあり、その稽古の中の刺激と、ちょっとした楽しさがあるからこそ、休憩時間などのその気持ちの緩急が、心を弾ませる役割を果たし、休憩時間がより楽しい時間になるものです。


稽古の中の厳しさや厳格なルールの適用は、子供たちを委縮させたり拘束するものであってはならず、気持ちのエネルギーをより良く発出させるための、一つの働きかけになるものでなければなりません。

その為、年齢に応じ、心の成長具合に応じ、その日の体調や気持ちの変化に応じて、柔軟に子供たちの心に寄り添わせていかなければならないのです。


厳しい日があったり優しい日があったり、大きな声で注意したり笑いを得るようなおどけた話し方をしたり、また、厳しい稽古があれば、優しいめの稽古メニューがあったりと、日々変化があるのは、子供たちの心に寄り添う、大切な働きかけです。


保護者の方々には、温かい目で見守っていただければと思います。



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最近の稽古の様子(4月から5月の辻堂少年部)

2022年06月15日 | 幼少年部 稽古日誌
さて、辻堂少年部の最近の稽古の様子です。

幼年部から少年部に上がってきた数名の子が参加している少年部ですが、4月に卒業したり、中学部に昇格したりした子が多く、主力となる上級生の数がやや心もとなく感じる現在の少年部です。

そんな中でも、中学部と少年部を行き来している、頼りになる子が一人、そしてこれから主力となりつつある、数名の子達が頼りです。

他の一般的な伝統派の空手の道場では、小学生の中で黒帯塾生が多数存在している道場も多くありますが、大道塾では、特に横須賀湘南支部では柔道と同じように、中学生にならなければ黒帯は取得できません。

技に切れがあっても、多少、型の動きが上手くなったとしても、実際の実力がなければ黒帯は取得できません。

実際の実力とは、世の中で身を守るだけの護身の力を持つことだと私は定義しており、その身を守るだけの力を得るには、「心が強いこと」、「実際に大人が相手でも身を守るだけの実力がある事」、そして、「正しい強さにつながる真っ当な観念が身に付いている事」などが大切であると考えています。

心が強くなければ、強く生きることはできず、厳しい稽古を続けていくことはできません。

また、日々の生活の中でいくつも発生する多くの問題に躓き、心がつぶされてしまう可能性があり、世の不正や悪意に負けてしまう可能性があります。

技がどれだけ綺麗で、型の動作順番など、ものを覚える力があったとしても、実際にの実力がなければ、戦いの役には立ちません。

突き蹴りの実力だけでは不十分で、組み合う力や、寝た状態での最低限の身を守るだけの体の使い方などの寝技の基礎を身に付けることも大切です。

また、物事の考え方や感じ方として、間違った観念を持っていると、世の中に敵が多くなり、自分の身を亡ぼすばかりか、決して世の平和に貢献することが出来ません。


中学3年生と言えばまだ15歳ですが、日本の侍の時代に、子供が大人としての立場を得る「元服」を迎える年齢は、この辺りの年齢だったのではないかと思われます。

15歳といえばまだまだ子供と言えば子供ですが、正しい観念を身に付け、身を守るだけの最低限の力を持ちうる年齢としては、妥当な年齢ではないかと私は感じています。


辻堂の少年部の話に戻りますが、横須賀湘南支部の少年部では、最高で緑帯、一般的には黄帯まで昇級出来ていれば、十分な実力ありと認識できますが、小学6年生が不在のこの少年部では、ここ1、2年で実力のある子が育ってくることが望まれます。

学年がやや低い子が多い為、お互いにとても仲良しで、とても、ほのぼのとした雰囲気があり、アットホームな雰囲気の辻堂少年部です。


翌年の春までには、多くの子たちが幼年部から少年部へ上がることが見込まれていることから、来年度はとても充実した少年部に育ってくると思います。

今のムードを大切にしながら、楽しみつつ少しずつレベルアップを目指して頑張っていきたいと思います。




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最近の稽古の様子(4月から5月の辻堂幼年部)

2022年06月15日 | 幼少年部 稽古日誌
辻堂の幼年部クラスです。

一時期、幼年部の入会が途絶え、全員が少年部に昇格し、幼年部の活動を休止していた時期がありました。

しかしその後に、一般部稽古生のお子様の姉弟が入会し、幼年部のクラスが再開することができました。


それから徐々に人数が増えてきて、最近はそれなりの人数で、とても元気一杯な様子で、活動をしています。


「元気いっぱい」 と言えば聞こえがいいのですが、まるで子供向けの「プレイランド」のような状態に・・・


とはいっても子供たちの成長には目が見張るものがあり、しばらくするととてもまとまった稽古ができる様になっていきます。


上達した子達が幼年部から少年部へ上がっていくと、幼年部がまだまだ集中力が身に付いていない子たちの集まりになります。

そのハチャメチャさはかなりのものですが、そうした落ち着きのない子たち、泣き虫でわがままな子供たちを含めて、どのように一つのまとまったクラスに仕上げていくかが指導者の力の見せ所です。


今の幼年部も、最近少しずつ落ち着きを持ち始め、クラスの中での数名が近いうちに少年部へ上がることになりそうです。

そんな子たちも少年部へ上がる頃になると、後半の少年部の稽古が始まるまでの間、きちんと正座をして、そんな幼年部の子たちが稽古が終わるのをおとなしく待っていますが、そんなコントラストが辻堂の子供クラスの一つの特徴となっています。



幼年部の稽古の指導方針として、厳しい物言いをして、ガチガチに矯正するつもりはありません。

稽古を始める時に緊張している子にはその緊張を解いてやり、休憩時間に戯れる仲間ができない子には、仲間の輪の中で過ごせる雰囲気やムードを作ってやります。

聞き分けの無い子には、物事を聞き分ける事での必要性を説き、上手くできると褒めることで満足感を与えます。

多動な子には、ある程度のことは大目に見てやりながら、居心地の悪いムードを作らないように気を付けながら、少しずつ落ち着きを持たせられるように、稽古の緩急のバランスに配慮して、心の落ち着きを持たせていきます。

気持ちが頑(かたくな)な子には、その頑な姿勢をある程度認めながらも、いかに稽古の和の中に入っていけるのかを色々な方法で試行しながら、稽古を進めていきます。

決して全ての試みが完璧に行くわけではありませんが、ほとんどの子供たちは少しずつ落ち着きを身に付け、稽古に当たり前のように参加できるようになっていきます。



ここで大切なのは、親御さんの我慢と、その子を信じて認めてあげる包容力と、ほんの少しの厳しさ、そしてその、優しさと厳しさのバランスだと感じています。

親の力だけでは子供が上手く育つわけではなく、一つの習い事の、いち指導者の力だけでも当たり前に力不足です。

家庭や学校、習い事などの総合的な働きかけが大切な事は言うまでもありませんが、特に我々の道場では、特に幼年部や少年部のクラスでは、技能よりも心の成長を第一に考えて稽古指導を行っています。


そして、そもそもの武道教育というものが、子供の心を育てるのにはとても有用であるという認識のもと、一人一人の子供の心にどのように働きかける事ができるのかという事を日々追い求める中で稽古を継続しています。

競技としての、技能優先の稽古指導ではないため、上達には時間がかかりますが、心の安定、そして協調性や忍耐力など、確かな心の教育がどれだけ稽古で実践できるかが勝負どころだととらえています。


大道塾という団体は、数多くある武道団体の中でも、いろいろな意味で特殊な団体であることもあり、また横須賀湘南支部では大っぴらな宣伝活動をしていないこともあり、それほどたくさんの稽古生が出入りする(多くの稽古生が入会してくる)団体ではありません。

しかし日々、多くの稽古生が集まり、大人も子供も含めて皆さんとても長く稽古を継続してくれていますが、心を育てるには、そうした地道に長く継続ができる稽古環境というものが大切だと感じています。


周りの大人の方々から「いい子だね!」と言ってもらえる、日本の大切な宝となりえる子供たちの成長を願って!!





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最近の稽古の様子(4月から5月の久里浜少年部)

2022年06月01日 | 幼少年部 稽古日誌
現在の久里浜少年部は、横須賀湘南支部の少年部の中で一番人数が多いクラスになりました。

3月までは、追浜少年部が一番人数の多いクラスだったのですが、7名いた小学6年生のうち4名が卒業して二人が中学部へ上がったことにより、人数が大幅に少なくなりました。

しかし、追浜は幼年部のクラスが集中力が高い為、次の審査会が行われる秋頃にはまた、4名ほどが少年部へ昇格することになり、上手くいけば他の幼年部の子供たちも順次少年部へ昇格することになりそうで、また年内のうちに、総人数は増えてくると思います。

少年部は特に、年度の切り替えの時期に人数の変動が大きくなりますが、人数が増えても、人数が減っても、それぞれに良さがあり、子供たちが楽しく稽古に参加できる環境というのは、人数の影響はあまり受けないんだなー、というのが今の気持ちです。

人数が多ければ、ワイワイと楽しくなる一方で、一人一人が発言する機会が減り、自分の自己主張の声が小さくなりがちで、とくに小学校の中頃の子には、上の子が卒業した後の方が、元気が沸き上がってくる感じがしています。

みなやはり、自分の自己主張がしたいというのがこども一人一人の信条であり、皆と楽しみたいという思いがある一方で、自分を見てほしいという気持ちが強いのが子供の心のようです。

現在は一番充実しているクラスではありますが、技術レベルはまだまだです。

とても残念なのが、選手クラスに所属している子が二人しかいないのも、技術力が十分に伸びない一因になっているようにも感じています。

少年部の中で、4年生の終わり頃から選手クラスに入る資格が生まれ、5年生になる直前の1月頃に選手クラスの案内を、資格がある稽古生に渡していますが、最近は希望者が少ない傾向があります。

小学校の5,6年生では少年部で下の子に教える役割を担うことになりますが、選手クラスに入ると、中学生から技術指導を受けることになり、教えて教えられるというバランスが取れます。

そうして技術力を伸ばした子が少年部に何名がいると、技術の波及効果が生まれ、自然と全体のレベルが向上していることに繋がります。

横須賀支部の選手クラスは、隔週の日曜日に行っているため、他のスポーツなどの習い事などの影響もあり、参加できない子もいると思いますが、意欲があれば、この隔週の稽古で格段に組手の実力が向上します。

一クラスに4,5名くらい選手クラスを希望する稽古生が増えてくればよいと感じています。

しかし、皆とても仲が良く、審査の組手で負けても、型の演武で失敗しても、稽古ばかりで楽しい催しが少なかったとしても、なんだか楽しそうに皆休まずに稽古に参加してくれているのは、稽古の中に前向きな、そして温かなより良いエネルギーが満ちているからだと感じています。


何よりもみなが、とても一生懸命稽古をしているということは、見ていてとても感じています。


個人差はあるものの、こうした子供らしいあどけない雰囲気に、明るく前向きで、頑張る雰囲気を見せてくれるクラスの中で活動ができることは、指導者としても幸せなことであり、とてもありがたいことです。

後は、よりレベルアップができるよう、何とか頑張っていきたいと思います。




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最近の稽古の様子(4月から5月の久里浜幼年部)

2022年05月14日 | 幼少年部 稽古日誌
出席率は大変良好で、4月からの入会者もあり、現在は12名の子供たちが稽古に参加しています。

出席状況が良好であることは、私としてはとてもうれしく考えており、できれば、今後も頑張って、なるべく休まずに稽古に参加していただきたいと考えています。

私が考える、稽古への参加意義に関して、一つの習い事をなるべく同じペースで長く続けることが何よりも大切だと感じています。

特に子供たちには、ある一定の生活習慣をつけることが大切で、家庭生活と学校生活に合わせて、またもう一つ別の過ごすための「場」が必要だと考えています。

一つではなく二つか三つの場があってもよいとは思いますが、そのあたりは、親の考え方と家族の事情がそれぞれにあるため、一概に幾つが良いとは言えませんが、子供たちにとって過ごしやすく、それでいて学ぶべきものがあり、少し頑張る日気持ちが必要でありながら、時には楽しく過ごせる場であることが大切です。

ある習い事の場では、家庭や学校では見せない一面を見せてくれる場合があるものです。

親子や兄弟の家族関係が固定され、学校の中での自分の交友関係や居場所が固定された子たちの中には、またもう一つの居場所で自分らしさを表現できる子がいるものです。

色々な習い事があり、それぞれに学ぶ目的も考え方も異なりますが、子供たちにとって成長のできる居心地の良い、それでいて少し、家庭や学校とは異なる価値観があり、体の動かし方や声の出し方、発言などができ、普段の自分とは異なる一面を前向きに、気持ちで引き出せる場があるというのは、とても大きな成長の糧になるものと考えます。

大きな大会などで子供たちを活躍させることを第一義に、その成績で指導者自身や団体の評価を上げることで喜びを表現する指導者がいますが、本来の教育は、そして子供たちが気持ちよく過ごせて、所属していて満足することのできる場所というのは、また少し異なる気がしています。


先日のニュースで、有名なサッカー名門の高校の部活での体罰が大きな話題に上がっていました。

「私は体罰には関与していません!」と語っていた名門サッカー部の監督は、その後の調査やクラブOBの方々の告発により、謝罪会見の中で、そしてテレビの前で、堂々と大ウソをついていたことを、どのように感じている事か。

その告発したサッカー部OBの元生徒たちは、「怒られないように、殴られないように」とびくびくして過ごした学校生活の中で、「こんな毎日でサッカーが嫌いになった・・」と話していました。


何のためのスポーツであるのか。

何のために子供たちはサッカーをやっていたのか。



大道塾の横須賀湘南支部は、横須賀湘南支部は出稽古をする子を除いて、ほぼ週に一回の稽古を基本としています。

大きな大会などで確かな成績を残すためには、週に何度も、もしくはほぼ毎日練習を行い、体力をつけて高い技術を身に付け、精神的にも強くならねばならないでしょうが、我々の道場では、大人も子供も多くの方が週に一度の稽古を熱心に続けている人が多いです。

それは、各道場で週に一回の稽古を実施しているという支部活動の実態があり、過度に稽古生に負荷をかける選手育成よりも、子供たちに対する教育と、大人の稽古生を含めた、本質的な武道の学びを第一義としているからです。

それでも意欲のある子は出稽古に参加し、選手クラスに参加したり大会に挑戦したりと、毎年全国大会に挑戦する子が生まれてきているのは、稽古への熱意と、家庭や学校を含めた、バランスの取れた生活環境のなせる業だと思います。


幼年部の話に戻りますが、何よりも楽しんで稽古に来てくれている事をうれしく感じます。

時には暑かったり寒かったり、体が疲れていたり、気持ちが乗らない時もあるだろうに、それでも継続的に参加するには、それなりの頑張りが必要なのは言うまでもありません。

こうした子たちが、支部道場の大切な宝であり、各自が自分の人生を作り上げていくための大切な経験の一つとして、我々の道場が存在できれば、私としては本望です。



稽古の合間に多少の悪戯や悪さをしても、色々と愚図ったとしても、時に集中力が持たなくてもよし。

自分を隠さず、良いところも悪いところもすべてを表現して、少しずつ成長していければよし。


稽古に参加してくれている間は、責任をもって、見守り育てていく覚悟あり!

子供らしさを忘れず、楽しさを忘れず、人生に喜びをもって少しずつ努力を続けて言いましょう。

一人一人の子供たちの頑張り、そして保護者の方々の我慢強い見守りに期待しています。



いつのまにかまた堅い話になりました・・・


稽古の様子はまた次回に回します・・・





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