武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

年末の関東地区合同審査会にて

2023年12月25日 | 審査会
12月23日(土)に、関東地区合同審査会が行われました。


横須賀・湘南支部からは、7名の稽古生が今回の審査会に挑みました。


また、今回の審査会には、若手の世界大会の優勝経験者から、レジェンドといえる往年の名選手たちであった指導者層の活躍があり、とても見ごたえのある戦いが見られました。


しかし、見学応援に来られた方々には、少し刺激が強すぎたかもしれません。。。



全国大会や世界大会で活躍する20代から50代の選手が、共に組手審査で激突する様相はなかなか他の団体で見られるものではなく、20代の世界チャンピオン経験者が50代のレジェンド選手に投げられたり、関節を決められて苦しそうにタップをする姿というのは、そうそう見られるものではありません。


若手の活躍は目覚ましく、50代の指導者クラスの方々も実力を維持しているところが本当に素晴らしい。


我が身を反省する、良い機会を頂いたという気持ちでいます。


支部の塾生の昇段審査の結果は、半々といったところ。

昇段審査合格が2名。

基本動作や移動動作の見直しを求められる、条件付き昇段が2名。

保留が2名です。


運も実力のうちといいますが、対戦相手が誰になるか、どの相手とどのような攻防を行うか、どんな気持ちで対戦するかなど、状況に合わせた対応が求められますが、なんとも厳しい大道塾の昇段審査。


しかしそうした審査であるからこそ、価値のある黒帯が生まれるというもの。


指導者といえども、口先だけの人間は求められず、実際の行いを評価されるのが、この団体の良いところだと思う。


基本や移動審査に関しても、その監査の人が望む表情や、キレのある体の動きができているのかどうか?

自分の中で満足した動きであったとしても、自己満足であってはならず。

周りの人から見て、動きの大切な部分がわかりやすく、周りから評価されるメリハリの利いた動きができてこそ、指導者としての大切な役割が担えるというもの。

ダラダラとした切れの無い体操や基本の号令、移動やミット、投げ技などでは、見ている者には何も伝わらず。

見ているものに、動きの大切な部分がしっかりと伝わる動作が出来なければ、指導者としての高段位は望めず、武道団体の指導者としては引退時期だと思われる。


そうした意味合いでも、基本や移動、受け身や投げ技の動きが、監査の方に受け入れられるだけの説得力のある動作を身に着けたいもの。


一生懸命行っているのであれば、一生懸命行っている表情自体を自分の責任で見せられるようにしてもらいたい。


そうした意味では、参段、四段を受験した方々は、条件付き昇段という結果ではあったものの、私の目で見てとても素晴らしかったと思います。


多少の個々人の癖はあれど、少しずつ修正しつつ、良い形に仕上げていきたいと思う。


今回、昇段審査に臨んだ支部の多くの稽古生たちの中で唯一、緑帯の昇級審査に臨んだKさん。


「昇段審査の組手の相手になるかも・・」という話を事前にしていたら、「望むところ!」という気持ちでおられると聞いて頼もしい限りでしたが、実際に組手審査では参段受験の相手に、一歩も引かない打撃の打ち合いで引き分けに持ち込むなど、とても良い活躍を見せてくれました。


今回の審査会では、あちこちと体にダメージを抱えた方も多くおられると思いますが、しっかりと直して来年から気持新たに頑張って行きましょう。


ところで、

今回の受験者の方々の積極姿勢が素晴らしい。

審査会の前々日の辻堂道場の稽古に、辻堂所属の4名全員が参加。


審査会前日の追浜道場の稽古には、追浜所属の2名が共に参加。


審査翌日の横須賀支部の日曜クラスの稽古においては、怪我をした稽古生を除いて、横須賀所属の2名が、当たり前に稽古参加しています。


シニアのSさんは審査翌日の、前半のシニアクラスから参加し、後半の一般部の稽古を含めて、昇段審査翌日にかかわらず合計4時間ほどの稽古に参加しました。


おそらく翌日には、体がガタガタになっているかもしれませんが・・・


何はともあれ、皆さん一つの良い経験をして、一つの大きな思い出を紡ぎました。


次には、より良い形で繋がることを願っています。


また、応援に参加してくれた皆さま、大変ありがとうございました!!


受験者の皆さんは、年末年始はゆっくり休養を取り、身と心を養ってください。




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2021年上期の支部審査会を開催しました・一般部

2021年06月27日 | 審査会
令和3年となる今年、2021年上期の支部審査会を横須賀アリーナの武道場で開催いたしました。


午前中は一般部の審査会を合同稽古を兼ねて実施いたしました。

合同稽古は湯川師範に指導をお願いし、まとまりのある稽古が出来た様子ですが、今後はより稽古生相互に交流の持てる時間が取れるように検討していきたいと考えています。



さて審査会は、例年に比べ高校生から大学生の若い世代の受験者が多く、一方で中高年の稽古生の頑張りの見られる内容の審査となりました。

若い十台の受験者に50から60台の受験者が胸を貸す組み合わせも多く、そんな中でも貫禄のある大人の厚みのある組手を見せていただけたのは心強い限りです。


技の吸収が早く、まだ非力ながらも、とてもきれいな動きが出来る若手と、動きの固さはあるものの、力強さと腰の重さのある、打たれ強く熱いハートで立ち向かう中高年の大人の稽古生の方々。

年齢で線引きをして分けてしまうのではなく、お互いにとって多少の厳しさがあるものの、すべての稽古生の実力を普段から見ていて、体で把握できている私が組み合わせをすることで、危険な組み合わせを避けることが出来ているのが、一つの安全への大きな配慮となります。

そんな中でも想像以上の動きと活躍を見せてくれる方がある一方で、思ったような動きが出来ない方がおられる場合もあり、組み合わせの判断にはとても神経を使います。

ちなみに日中の仕事が忙しく、十分に組み合わせの時間が取れなかったこともあり、前日の夜中2時頃まで資料作成に時間がかかってしまいました。

今後はもう少し余裕を持ってるよう、時間の調整をする必要がありそうです。


今回の審査会と合同稽古を合わせて合計で35名ほどの方に参加いただき、支部としてはとても盛り上がりのある催しになったと思いますが、コロナの影響で、稽古生相互の交流が持てる稽古に十分な時間が取れなかったことが心残りです。


しかし、組手審査に関して所属道場の皆さんで互いに声援を送りあえたことは、とても良かったと思います。

また皆さんの戦いを見ることで、稽古生一人一人にとって、ご自身の今後の参考になるものであったと思います。



今回審査を受験した若手の中で、一番先頭に並んでいた女子部の莉央さんの活躍が目覚ましかったことも特筆すべき点でした。高校生の女の子が一人、男性に交じって真剣勝負を繰り広げ、3試合の連続組手を戦い抜きましたが、内容十分の活躍でした。

審査終了後も明るく謙虚な姿勢が崩れず、午後の少年部中学部の審査のお手伝いも買って出てくれました。他の若手のとてもいい見本となる彼女は、公務員試験に向けての準備のため、これからしばらくの間、休会に入ります。

何が良いかといえば、大人目線で見て、とてもしっかりとしていて、ハキハキとしていて、明るくそして、たくましさがあるところであり、どのような立場の方でも、大人の方が見て、しっかりと評価を受けられるだけの人間性を育めたところではないかと思います。

幼い頃の入会当時、体育館の入り口の柱の陰にかくれ、稽古場所に入れずにおびえていた彼女。

初めての審査会や初めての組手で、また初めて出場した試合でも、負けて何度も涙を流していた彼女のイメージが今でも昨日のことのように私の記憶にしっかりと残っています。

本人の頑張りに加え、親御さんの理解や努力が相まって、稽古に参加する成果が徐々に出始めてきてきました。また若い頃におこる思春期の心の葛藤を抱えつつも、継続して努力を積み重ねてきました。

中学生の頃のジュニアの黒帯を取得した後、現在は就職を控えてはいますが、今後は就職した後にも事情が許せば、一般部の黒帯を目指してまた稽古を継続していくことになるのかもしれません。



ご紹介したい受験者はまだたくさんおりますが、また次の機会に改めてご紹介いたします。


一般部の審査受験者並びに合同稽古へ参加された皆さん、大変お疲れ様でした。


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年明けの支部長審査会が終了

2020年01月11日 | 審査会

取り急ぎ結果報告です。


土曜日の11時から、全国区の支部長審査会あり。

技の形も大切ながら、年を重ねても真剣勝負を強いられる大道塾の審査が私にとっては魅力である。

七年ぶりの真剣勝負で、全勝するべく望んだ審査ながら、結果的には一勝一敗二分けと、五分の成績でギリギリの昇段。

思うように体が動かず、イメージしていた動きとはほど遠い。

体格の大きい相手との対戦で無事に六段に合格とはいえ、自分の動きに納得は出来ていない。

体力や技術力の問題ではなく、自分の慢心と油断、その場の判断力の問題である。

いわゆる心の問題である。


体にダメージはなく、まだあと数試合できそうな余力がありながら、、、


後から思い直すと、あれもこれも出来ただろうに、とっさにその場で判断して出来なければ意味をなさず。

「クソっ!」 と久しぶりに自分に腹が立つ。


しかし幾つになっても、何段になっても、これがあるから、自分に謙虚になることができ、身を持って心から反省ができ、稽古生の苦労や悩みに共感が出来るというもの。


浜松、北海道、韓国、ウクライナ、

今回対戦させていただいた各地区、各国の支部長、指導者の方々、

皆さんとても強かったです。

ありがとうございました。



次回の審査は早くても七年後、、、

今回のことは前向きにとらえて、これからも、そしてこれまで通り、武の道を歩んでいくべし!


支部長審査会、全国運営会議を終え、支部長新年会からの帰りの電車内にて。




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少年部・中学部審査会

2019年10月06日 | 審査会


9月23日の午後に、子供クラスの審査会を行いました。

最近は私から声掛けをしなくても、スタッフとしてご協力して頂ける方がおられるため、とても助かっています。

今後は、もう少しスタッフの皆さんの役割を増やしていく予定ですので、ご協力できる方がおられましたら、都合の良い時だけで結構ですので、よろしくお願いします。

子供達の成長を目で見て肌で感じることで、自分の成長にも繋がってくるものです。



さて、今回の子供クラスの審査会ですが、支部内でこどもクラスだけの審査会を開始してから、26回目を数えます。

支部発足当初は一般部と合同で行っていた審査会ですが、初めてのこどもクラスだけを分けて行ったのは、平成19年(2007年)の春です。

この時の参加者は中学生の参加者はなく、少年部のみ22名が受験しました。

この時の審査会のスタッフは9名です。


ちなみにこの時の受験者の中で、最上級生の一人がまだ追浜道場に所属しており、現在も公務員としての仕事を続けながらも継続的に稽古に参加しています。

この稽古生は中学生のうちに黒帯を取得していますが、一般部での黒帯はまだ取得できていませんので、さらなるレベルアップを目指して稽古を継続中です。

しかし技量的にはとてもレベルが高いため、黒帯取得も時間の問題でしょう。

また、高校生や中学部の稽古生への指導ににも協力してくれています。



さて、今回の審査会の受験者は、中学部を含めて51名の申し込みがありましたが、1名が体調不良で欠場となり、50名が参加しました。

中学部の受験が11名と、中学部の稽古生が充実してきています。

もちろん皆、実力も十分です。

この中で定期的に大会に出場している選手クラスの稽古生は約半数ですが、他の子達も選手クラスの子たちに負けないほどの実力があり、上級者の連続組手の対戦相手にも事欠きません。

基本・移動審査、型審査、組技審査と続き、組手審査に入ります。

組手審査の前半は、4級以下の少年部から中学部の子たちの実力を図るための個別の組手審査です。

後半は、上級者組の連続組手に入ります。

昇段審査では10人組手を行うのが大道塾の全国共通のルールですが、支部内では独自に、2級から1級の昇級審査で5人組手、緑帯の3級から2級への昇級審査に3人組手を行っており、昇段審査の連続組手に備える気持ちと体の準備ができるようにしています。

今回は、昇段審査の10人組手が1人、5人組手が3人、3人組手が1人と、普段以上に連続組手が続きますが、全体的な平均レベルが向上していることの表れでもあります。


少年部でも中学部でもいえる事ですが、組手審査の組み合わせには非常に気を使い、時間をかけて綿密に検討しています。

現在の実力、最近の調子、過去の組み合わせの記録、前回と前々回までの組手審査の勝率など、確認する材料には事欠きません。

攻防の中で、極端な体力差や実力差が出ないように検討を重ねているおかげで、実際の組手審査ではお互いになかなかポイントが稼げません。

また組み合わせに際しては、過去の対戦内容を振り返り、前回いい戦いが出来た人には今回はやや厳しい組み合わせにしたり、負けが続いている人には若干優しい組み合わせにしてみたりと、個人の実力と意欲の向上のためには、こうした十分な下準備が欠かせません。

その中でも、思いのほか十分な実力が出なかったり、思った以上の活躍ができる場合があり、そのたびに私の評価も少しずつ変化していきます。

組手審査の相手が厳しい組み合わせになっている人は、私の期待がかかっている稽古生の子たちです。上手く乗り越えてくれるかどうか、私自身が少しハラハラしながら見守っています。


組手審査以外でも、基本や移動、また型審査や組技審査でも、それぞれに見るべき箇所があり、技の切れが悪かったり、緊張して動きが悪かったり声が出なかったりと、気持ちのメンタル部分も実力と共に見てあげて、細かく指導し、向上させていかなければなりません。


今回の審査会は、全体として技量の底上げが図れている様子でしたが、細かい部分を見れば、指導すべき、力を入れるべき部分が見えてきます。

しっかりと声が出ていたり、集中力が高く維持できていたり、型動作などで切れの良い、きれいで正確な動作が出来ていたり、組手で臆することなく上級者や体の大きな対戦相手に向かっていくなど、指導者側が想定する以上の活躍が出来ている子がいるかと思えば、その反対の場合もあります。

この辺りは、稽古における意識の違いが大きいです。


普段の稽古では集中力を発揮してしっかりと声が出ていても、皆の前で発表する型動作なのでは、多くの観客の前にとても緊張してしまい、動作の順序を間違えたり、緊張で体がこわばって上手く動作できなかったり、下を向いたり声が出なかったりすることがあります。

組手審査でも、相手の迫力に臆してしまい、ふんだんの練習ではほぼ互角に戦えていても、防御に回って後ろに下がってばかりになる子がいます。

普段のミット練習では勢いよく、鋭く強い蹴りが出せていても、いざ実際の組手審査となると、細かい手技ばかりで力強い蹴り技ひとつ出すことができない場合もあります。


これは大人のクラスの稽古生でもいえる事ですが、


「稽古の時は試合での本番の意識で」、また「試合では稽古のようにリラックスをしていつもの動きができるように」、と意識することが大切です。

稽古の中で本番意識を持ってこられるかどうかで、その稽古の質が大きく変わり、実際の試合で通用する本物の技を、普段の稽古の中で磨いていけるようになるものです。

日々の稽古は大切ですが、その時の「意識」が、結果に大きく左右していきます。


今回の審査会も皆、色々と反省点があると思います。

上手くいかなかったときにばかり反省するのが良い事ではなく、上手くいかない時は自分を励まして良かったところも見つける事、また上手くいった時こそ反省の意識を深めることが大切だと思います。


審査会の最後の科目として体力チェックを行いますが、ここでも、最後の根性を見せる子がいるかと思えば、早々にあきらめてしまう子がおり、そのあたりも指導者として今後の指導の為に目の配っているところです。

腕立てやスクワットで、沢山の回数ができる事ばかりが良い事ではなく、自分に挑戦する気持ちを持って物事に臨むこと、そこが大切です。



全体を通して、今回はいつもにも増して、とても良い審査会だったと思います。

頑張る子供たちに声援や温かい拍手を送って下さる保護者の方々にも心から感謝したします。

最後の連続組手の中では涙もありましたが、みな最後まで戦い抜くことが出来ました。



参加された受験者、ならびに保護者の皆様、大変お疲れ様でした。

またスタッフとしてご協力いただいた方々、大変ありがとうございました。

皆さんのご協力で、子供たちが強く逞しく育っていく事が出来ます。

子供達は、自分の事をしっかりと見てくれて、期待し、応援してくれる人が多いほど、頑張りが発揮できるもの。

皆の期待に応えるべく、少年部・中学部の皆には頑張ってもらいたいと思います。



今回の催しで、皆さんまた一皮むけて、一つ成長の階段を上る事が出来ました。

子供たちにとっては、これからの長い人生が待っています。

何事にも負けない強さと逞しさを得られるよう、これからもがんばって行きましょう!!






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一般部審査会

2019年10月06日 | 審査会


9月23日の午前中に、支部内の一般部の審査会を行いました。

一般部の審査会では、支部内の合同稽古を兼ねており、受験者以外の稽古生にも参加して頂いています。

今回の受験者は11名。

合同稽古参加者、及び審査スタッフが11名で、合計22名の参加です。

今回の合同稽古の稽古指導は、辻堂の小池さんに担当して頂きました。



前半は審査会の号令と合同稽古側の号令が重なり、気合いいっぱいの盛り上がりのある雰囲気の中、とても良い支部の催しになったと思います。


今回の受験者は、シニア世代の稽古生と、少年部・中学部から一般に上がってきた若手の稽古生と二極に分かれたメンバー構成となりましたが、相互の技術交流、実力向上の相互作用を考えて、今回の組手審査では、比較的大きな年齢差の組み合わせも行いました。

それでも全体としては、とてもバランスの取れた攻防が行えていたようです。


ある意味で、若手の育成と合わせて、実力があり指導力のある中高年齢層の上級者の育成を支部の二本の柱としていますので、いい方向に向かっているように感じられます。

ジュニア選手クラスの子供たちの実力が充実したものになってきている現在の課題は、選手クラスを経験していない少年部上がりの高校生や大学生の実力を確たるものにすることと、中高年齢層でこれから黒帯を目指される緑帯から茶帯の方々の高い技術力の習得です。


若手は物覚えがよく、少年部上がりの子たちは蹴り技に優れている傾向はありますが、他方で、地力があり、気持ちが強く、とても打たれ強いところは、色々なスポーツや人生経験を多く重ねてこられた大人の稽古生の方々の強さです。

これはあくまでも支部内の特徴といえますが、いわゆる若手はまだ実力的には十分でなくても、体の使い方が上手く、技がとても綺麗であり、一方で中高年は技術的には上手くはなくても力強さがあり実力がある、というところを、うまく均(なら)していきたいと考えています。

横須賀湘南支部では、普段の稽古内容を打撃中心に組み立てている事もあり、まだまだ組技や寝技のレベルが十分ではありませんが、稽古内容のバランスに関してはもう少し検討していく必要があるかもしれません。

技術的な話になりますが、相手を投げる技術や、締め関節をうまく極める、という組技や寝技系の技術は、とても分かりやすく、ポイントにも繋げやすい部分でもあり、ある意味で評価もしやすいのに比較して、打撃のスキルに関しては、ある程度の大きな技量の差が無ければ、実際の攻防の中では見た目に優劣が分かりにくく、技量の高さが必ずしもそのまま勝敗につながらないこともあり、しっかりとした技量の修得には非常に時間がかかるものです。

そのため、投げ技(首相撲を含む)や寝技の練習に多くの時間をかける試合志向の団体(支部)もありますが、こと大道塾の競技体系では、投げ技や寝技の攻防に制限時間があり、マスクと道着着用での攻防を行うこともあり、打撃の技量の向上が非常に重要になってきます。

これは、競技における重要性と合わせて、実戦の中での護身的な観点からもとても重要な部分であり、大道塾の攻防はこうした実践性をかなり意識したルール作りを行っています。


ある意味で、見た目には観客アピールがしやすいものではありません。


日本のキックボクシングで見られるようにKO率が決して高くないのは、安全性を高めたマスクを着用し、道着着用で組技を認められているため。

最近の総合格闘技のように血だらけになり、馬乗りになり相手に打撃を加える乱暴さ(ある意味で過度に過激さをアピールした攻防)がないのは、正々堂々と戦うことを求められる武道性と、一般国民の誰もが学ぶ価値のある基盤としての社会体育を想定した、安全性に留意したルール作りがあるためです。

そのため、ルールが大変複雑でとてもわかりにくい部分もありますが、そのあたりが安全性や大衆性との兼ね合いであるものだとすれば、そうした分かりにくさの中であっても、現在のルール作りの努力は、一定の評価に値する部分であるかもしれません。



今回受験が出来なかった方も多くおられますが、実力向上の階段は一気に登ればよいわけではなく、着実に一歩一歩、歩みを重ねた上での確実な実力は、自分に対する圧倒的な自信と、心の強さの安定性に繋がってくるものです。



審査結果の発表まで、1、2ヶ月かかります。

発表まで、しばらくお待ちください。






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関東地区合同審査会

2018年12月24日 | 審査会


12月23日の日曜日に、東京都池袋スポーツセンターにて関東地区の合同審査会が開催されました。








審査当日、会場は二面とも利用可能でしたが、”見学は禁止” との連絡が総本部から届いており、審判要員として私と湯川師範の二人のみが、受験者三人に同行しました。











今回、支部からは、シニアクラスの昇段審査受験者が一名、一般部茶帯2級の受験者が一名、青帯の女子部が一名の、合計三人が審査に望みました。










昇段審査に挑戦したW氏は今回の昇段審査に向けて、11月に模擬昇段審査の連続組手を行っています。

その時はかなりスタミナが切れてフラフラになってしまい、とても心配していましたが、今回はしっかりと動けた様子で、6戦中の勝率は五分。

最終的に支部長推薦で昇段審査に合格となりました。


約一か月前に模擬昇段審査の連続組手を行ったことで、今回の昇段審査に十分な対策が取れたことが勝因だったと思われます。

行事の計画段階で、「15周年記念行事で一度、模擬昇段審査を行ってみては?」という辻堂道場のY氏の助言に助けられた形ですね。

私は、他の組の昇段審査の審判をしていたため、残念ながら組手の内容を見ることができていませんが、何名かに戦いの内容を聞いたところ、比較的良い攻防ができていた様子。

大変お疲れさまでした。



一方、茶帯で受験した稽古生の対戦相手は、今年の春の全国大会軽量級準優勝者であり、今年の秋の世界大会に出場した日本の代表選手でもある菊池選手。
過去にはU19のクラスでは、全国優勝もしているジュニアクラス上がりの経験豊富な選手です。






その選手と、二つの異なる組手ルールで二度対戦することになり、結果的に2戦2敗という内容でしたが、隣で応援していた稽古生によると、それなりにいい戦いができていた様子。

本人も「もう少しやりたかった・・」という言葉が出るくらいなので、本人的にも、いい戦いができたのでないかと思います。

相手はやや体重が軽く、階級では下のクラスの選手ではありますが、それでも現役の全日本トップクラスの選手と対戦できたことは、本人にとっても大きな自信になったのではないかと思います。



毎年、年末の関東地区合同審査会の受験者は、各道場の中で実力に自信のある稽古生が参加するのは女子のクラスでも同じこと。

他支部からは、女子クラスとしては比較的大柄な3名の受験者が参加しており、横須賀支部の稽古生が一人、このメンバーに加わりました。

他支部の3名は横須賀支部の稽古生と比べて、身長が10cm、体重が10kg程大柄な対戦相手でしたが、対格差に怯むことなく、二度の組手を果敢に戦い抜きました。





一人目は4年前の世界大会出場者で、全国大会でも常連の経験豊富な黒帯選手です。

今回、弐段を受験するための連続組手の、3人目の ”立ち組” の相手として対戦しました。

力技で強引に前に出てくる相手でしたが、相手のスタミナが切れかけていることもあり、後ろに下がりながらの背負い巻き込みが、上手く二度も極まり、大柄な相手に組勝った形です。

フットワークの軽快さと、気持ちで負けない心の強さが光った攻防でした。










二戦目は、早稲田大学所属の学生さん?と思われる対戦者で、若さとパワーが光るロシア系の選手です。日本語と英語も流暢に操る、マルチリンガルだということで、対戦後に少し話ができたそうです。こういう場で他支部の稽古生とも、交流を深めてもらいたいですね。

この二戦目の組手の際、私は他の組の審判をしていたため、その内容を見ることができませんでしたが、聞いたところによると、とてもいい攻防ができていた様子。

こちらも、「もう少しやりたかったです。」と審査後に意気込みを語るところを見ると、実に頼もしい限りです。

今回、稽古生の応援が制限されたことは残念でしたが、結果的にみなとてもいい内容で、大きな怪我もなく、昇段審査に ”合格” という結果が得られたことは喜ばしい限りです。

他支部の方を含め、今回の審査に望まれた皆さん、大変お疲れさまでした。











さて、私はというと、土曜日に今年の最終稽古が終わって気が抜けたせいか、見事に風邪をひいてしまい、当初予定していた総本部の忘年会を急遽キャンセルし、稽古生と共に帰路につきました。

審査会の審判をしながら、頭はガンガン、クラクラとしていましたが、今回は皆の頑張りに感謝です。


昨日は早々に寝床について、早朝にこの記事を書いています。

体調はひとまず落ち着いた様子。




今年の秋から冬にかけての審査で、ジュニアクラス(中学生の部)で2名、シニアで1名の昇段者が生まれたことになります。

「年始には祝勝会になるかか、はたまた残念会か・・・」と皆さんに話していたところですが、無事に ”祝勝会” を上げることができ、一安心です。


黒帯の到着までしばらく時間がかかるため、祝勝会を兼ねた横須賀支部の懇親会は、1月下旬から2月上旬頃を予定しています。







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春の審査会

2018年05月05日 | 審査会


4月29日(日)に、春の審査会を行いました。







午前中が一般部、午後が少年部です。


一般部は13名が受験。





審査スタッフと合同稽古参加者、18名を合せて、31名が審査会行事に参加し、例年以上に盛り上がりのある行事となりました。















今回は実力のある白帯の方が多く、見ごたえのある攻防が多く見られましたが、その分、身体のダメージが大きくなりますので、ゆっくりと身体を休めて、ケアをしっかりと行っていただきたいところです。

審査会の最中は身体の痛みはあまり感じられないかもしれませんが、翌日には思いのほかに体のダメージが感じられるかもしれません。

特に経験の少ない方は、そのダメージに少々ビックリされる方もおられるかもしれませんが、打撃の攻防になれるための大切な経験のスタートですので、前向きにとらえて頂きたいと思います。



組手で感じる恐怖心や相手の圧力、体のダメージ、組手の感覚などはいずれ少しずつ慣れてくるものです。

人間には負担を軽減するための、自己防衛本能が備わっており、病気を治す自己治癒力と同じように体と心がその負担を軽減していきます。



一般的に風邪薬は、直接的に風邪を治す力があるわけではないと言われています。薬は咳を抑えたり熱を下げることで、体の負担を減らし、あくまでも自己治癒力を助ける働きをするものであり、風邪を治すのは、人の体に備わっている自然治癒力、いわゆる免疫力の作用によるものだということです。



人が本来持っている防衛本能や自然治癒力、そして熟練してくることによる技量の向上を信じて、ある一定の技量に達するまでの間、すこしずつ負担を乗り越えて行っていただきたいと思います。ある一定の段階に達すると、組手で感じる体と心の負担は、日常の当たり前のこととして捉えられるようになり、気持ちの上での負担はかなり軽くなってきます。





下の写真は、組手審査の様子です。











下記の連続写真は、男性の上級者を相手に、女子部の稽古生が回転同回し蹴りを放っているシーンです。

大道塾の試合ではほとんど見られませんが、接近戦の多い極真ルールの組手でみられる大技です。

さすがに某フルコン空手経験者です。

なかなか上手く決まっているように見えますね。












続けて、組手審査の様子です。






下の写真は、組技ルールの組手審査の様子です。






下の写真は寝技ルールの組手審査の様子です。




今回から、体力チェックは審査会後に行うことにしています。

受験者にとってはとても大変ですが、頑張って取り組んでいただきたいと思います。





しっかりと礼をして、審査会と合同稽古を締めくくります。
皆さんお疲れさまでした。








続いて午後の審査会。

審査スタッフは、アリーナの中にある食堂で一緒に食事をとってから午後の審査会に臨みます。





少年部・中学部の審査会は、受験者23名と未受験参加者8名の合計31名が参加しました。





こちらは例年と比較してかなり人数が少なめですが、秋の審査会には多くの子供達が受験することになります。今回のように受験者が少ない場合、一人当たりの組手の回数が増えることになり、未受験参加者を含めて、本番の場数を経験する貴重な機会となります。実際に戦う経験は、適切なタイミングで、ほどよい組み合わせ内容であれば、より多く経験することが上達には必要不可欠です。












こうした経験の必要性は、皆の前で発表する、基本から移動の動作、受身や投技、組手試合の全てに当てはまります。

特に組手の試合は、経験を1,2回経験したという人と、10回、20回、さらに30回、40回とより多く経験している人とを比較してどちらが強くなるでしょうか?

当たり前ですが、より多く経験した人の方が圧倒的に強くなります。














また「組み合わせの適切さ」という点でいえば、いつも負けてばかりいては、勝つ感覚が身に付かず、気持ちの上でも意欲がなくなってしまいます。自分より実力や年齢が下のひととばかり戦っていても、挑戦する意欲が養われず、程よい上達は望めません。

そのため、大会ではないこうした審査会では、普段の稽古指導を通して、全員の実力を把握している指導者の采配で適切な組み合わせになるよう、偏りが出ないように、いつもかなり時間をかけて、組み合わせを決めているのです。


















今回の審査会では、期待通りにいい動きが出来た人がいる一方、思った以上に上手く動けなかったり緊張したり、怖い思いをしたりした人もいたと思います。ただの一つの体験ではなく、今後に繋げる経験として自分で意識し、感じることができれば良いですね。














稽古に通わせてくれる保護者の理解があり、自分が稽古に参加できる場所があったとしても、そこでの稽古が自分の成長に繋げられるかどうかは、あくまでも本人の意識次第です。

同じ経験をしても、自分の意識一つで、今後の成長にとても大きな影響があるものです。
















今回は、組手審査の最後に、2級受験者の3人組手と、1級受験者の5人組手を行いました。



<以下は組手審査の様子です>













二人ともとてもいい戦いを見せ、とても盛り上げてくれました。





組手審査の締めくくりの5人組手を行った稽古生は、小柄ながら、覇気のある戦いを見せたうえで、戦い終わった後の颯爽とした表情が印象的でとてもカッコよかったですね。


<白帯の帯結び審査>





<組手審査後の体力チェック>













審査会スタッフも、多くの一般稽古生や指導員の方にご協力いただきました。







今回は、審査会スタッフを個別に依頼しておりませんでしたが、皆さん積極的にご協力いただき、とても助かりました。




今年の秋の審査会は、9月に予定しています。

例年よりも2ヵ月早くなりますのでご注意ください。

特に秋の審査会は、少年部・中学部の受験者がかなり多くなると思いますが、各自の頑張りを期待しています。





また、9月の審査会も、一般稽古生のスタッフ協力に期待しています。

受験された方、審査会場時に参加された稽古生の方々、少年部の保護者の方々、大変お疲れ様でした。












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最近の各クラスの様子(辻堂 土曜Jr選手クラス)

2018年03月25日 | 審査会


最近の各クラスの様子をお知らせします。




<辻堂 土曜Jr選手クラス>



昨年6月頃に一人のメンバーから始めたこのクラス。その最初の一人も不安いっぱいで始めましたが、現在は仲良し三人組で、楽しく稽古しています。


ちょっと楽しみ過ぎなきらいもありますが、一人が遅れている時など、お互いを気にし合う仕草も、可愛らしいもの。


お互いに刺激し合ってもらいたいです。




先日は、初めての大会出場の案内を配りました。

時間の多くを使って大会の意味や、出場する心構え、必要な防具や、過去の大会の様子など、いろいろな話をしました。



気合いを入れた稽古も大切ですが、子供達にはこうした言葉の教育がとても大切だと最近特に感じています。

子供には大人の背中を見せて、無言のうちに、その自身の行いや姿勢から伝えるべきものもありますが、そこに言葉を添えて、細かく説明を加えて、気持ちの上で理解、納得したうえで、稽古をすることが大切。


勘違いや思い違い、考え方の多様さの理解に関しては、人生の中での多くの経験が必要です。

この場所もそうした経験を積む場所の一つであってもらいたいです。



「なぜ? どうして?」

「なるほど!」

「へ―そうなんだ。」

「そうなのか?」

「やっぱりそうだよねー。」

「よし! がんばるぞ!!」



一人ひとりの感じ方は、その本人の性格や生い立ち、また時と場合によって、気持ちの変化がありとらえ方が異なるため、そうした小さな変化をとらえつつ、また、私自身が楽しみながら、稽古指導をしていきたいものです。





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秋季少年部中学部審査結果

2018年02月13日 | 審査会

今年に入り、昨年秋に行われた審査会の結果を発表しました。


受験者は中学部10名、少年部43名の合計53名でした。


審査会は一人の欠席者もおらず、全員が受験し、全員合格でした。






例年は、数名が「保留」になったり、課題クリア後に昇級になる「昇級待ち」になったりすることがありますが、今回の受験者は皆比較的レベルが高く、例年と比較してもとても良い内容だったと思います。








中学部の受験者が増えてきていますが、皆、学校のクラブ活動を終えてから疲れた体で稽古に参加しており、普段中学生には厳しく接する私が言うのもなんですが、みなほんとうに、よく頑張っていると思います。また、稽古に参加することの意味を理解し、仲間同士で協力し合う姿勢が、何とも頼もしく、そして微笑ましくもあります。





中学生の頃が一番色々な意味での変化が大きく、姿勢を崩してはいけない時期だと感じています。稽古の姿勢、態度、心の変化を見極めながら、ときにはとても厳しい檄を飛ばして注意することがありますが、その子の頑張りに対して、「よく頑張っているね!」と、私自身が微笑みを向けたいからであり、また周りの大人の皆さんからも、微笑ましく見てもらえて応援してもらえる子に育ってもらいたいという思いからですので、檄を飛ばした時の道場内の緊張感を、良い意味で考えていただきたいと思います。



さてそんな、厳しさの中で育っている中学生たちですので、そのしっかりとした姿勢と集中力、気合と実力は、かなりレベルが上がっており、少年部受験者のいい刺激になっていると思います。





白帯の受験者が2名のみということで、色帯の受験者が多くなっていますが、その分、次の審査会は、受験者がかなり絞られることになると思います。













型審査、受身や投げ技の審査、組手審査など、それぞれに技量差があったのか今後の課題になりそうですが、一人ひとりがどのように感じたかということと、今後どのようにつなげてくれるかが私の楽しみの一つです。










子供の稽古生の人数は多くても、一人ひとりの普段の稽古の様子、今回の受験の様子、審査後の取り組み姿勢、そしてまた次回の審査での動きを継続的に見守り、今後の見通しを想定し、指導方法や接し方を普段から考えています。












今回の審査のビデオも何度も見直し、一人ひとりの様子を伺っています。その中には子供同士の接し方や保護者との接し方、他の人の様子を伺っている様子か、無邪気に、または必死に取り組んでいる姿、その後のホッとした時の表情が撮影した映像から見て取れますが、一つ一つのちょっとした時の表情や仕草、そしてその心の中にある気持ちを汲み取ることが指導者の役割です。




















まだまだ十分にくみ取れているとは言えませんが、取りこぼさないように見守って行きたいと思います。















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秋季一般部審査会

2018年02月13日 | 審査会

ちょっと遅れた記事になりますが、昨年の秋に行われた審査会のご紹介です。



審査会の午前中は、一般部の審査会と合同稽古を行います。

今回の審査会は受験者11名。

横須賀支部と湘南支部から、茶帯2級の方から白帯の方までが受験しました。











全体的に、基本移動の動作はかなりしっかりと出来ていますが、個人差が大きく、全ての基礎となる基本稽古の量が足りないと思われる方もちらほら。

組技審査も、基礎的な投げ技や投技から寝技への連携でとまどっていたり、そもそも一連の動作が身に付いていない方がちらほら。

稽古ではバリエーションを豊富に行っていますが、基本となる動作はやはり稽古回数を重ねなければ安定した動作が身に付きません。











稽古量が足りない方は、もう少し地道に稽古に取り組んでいただきたいところです。










<合同稽古の参加組は、審査受験組と分かれて指導員の号令の元、ミット練習などに取り組みます。>












<受身、投技、寝技等の組み技審査が間に入ります。>




















組手審査は、合計で17試合。

色帯になれば連続組手の相手をする機会も増えてきます。

打撃のみならず、寝技や投技の相手も行うこともありますので首相撲や投技、寝技の練習にも並行的にしっかりと取り組んで頂きたいと思います。

勝率の良かったかたも悪かったかたも、予想に反していい動きが出来た方も、予想外に苦手な部分が出てしまったかたも、みなそれぞれに反省点を自分の今後に繋げていただきたいと思います。

2級以上を受験する場合は、試合での勝率も合否の判定に入ってきますので、勝敗にもこだわって取り組んでいただきたいと思います。



<審判員による礼法の説明>






























2級を受験したK君。今春から社会人になる彼は、小学3年生から稽古を始めた、追浜少年部の一期生です。

先輩のプライドを見せて、若手重量級ホープのR君と打撃と寝技で2回対戦しほぼ互角の内容で引き分け。身体指数で14の差があることを考えると、真っ向勝負で戦った結果としてはさすがです。日曜日クラスに参加するようになり、格段に実力がアップしたように感じます。



今回1級を受験されたシニアクラスのYさん。三人の連続組手で見事三勝で文句なしの昇級。


正直なところ、パワーやスピード、反応速度も技の多様さにおいてもまだまだ多くの課題があると考えてましたが、普段のとても正確な技の練習が、成果につながっているといえそうです。いつも本番に強いYさん。さすがです。「着実」な稽古への取り組みと、「着実」なレベルアップがYさんらしいです。



支部の若手のホープのR君。

あえて本人の苦手な部分を付いた組み合わせをした結果ですが、1級受験で5人組手を実施し1勝1敗3分けという結果に、本人はどう感じたでしょうか。

私の目で見ると実力は抜群ですが、戦い方や技量を細かく分けて見てみるとまだまだ身につけるべき内容も多く、苦手な戦い方が露呈した結果でしたが、そこは素直で呑み込みが早く、センスがあり頭のいい彼の事です。次回までには相当に改善した戦いができているはず。

今春に全国大会の関東予選に19歳で初出場しますが、いい戦いを期待しています。



今回受験された皆さん、合同稽古に参加された皆さん、審査スタッフの皆さん、大変お疲れ様でした。




横須賀アリーナの食堂で、スタッフのみなさんで昼食を済ませ、午後の少年部審査に備えます。






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