さて、今回の全国大会に支部から3名の選手が出場しました。
実は、他にもう二人、出場予定の選手がおりましたが、新型コロナウィルスの濃厚接触者となり、直前に大会出場を辞退することになり、仕方がないとはいえ、とても残念なこととなりました。
今回の大会への出場選手は、度重なる大会の延期を受ける中でも、たゆまず稽古を続け、今日の大会に向けて努力してきました。
そうしたこともあり、会場ではとても素晴らしい試合が多く、他の多くの支部の稽古生たちも、このコロナ過でも弛まず稽古を続けてきたんだと思われる選手が多く、とても励みになります。
さて、今回の全国大会。
今回も審判員として参加しましたが、私の見る限り、とても気持ちの良い雰囲気がありました。
試合後に選手同士が互いに健闘を称えあうシーンが多く見られ、他支部とのコミュニケーションがうまくとられている様子がうかがえました。
普段の大会では、出場する選手たちに、「試合後にはしっかりと相手選手と挨拶を交わすように」、と話すようにしていますが、今回は何を言わなくともこうした挨拶が行えているところを見ると、とても誇らしい気持ちにさせてくれます。
春先の温かい季節という事があるのか、新型コロナの影響が少しずつ薄れてきている影響があるのか、それとも、この厳しい時期にも大会に向けて努力を重ねてきている選手同士に、そうした健闘を称えあう気持ちが自然に生まれてきているとすれば、団体としても、出場する一人一人にとっても、とても喜ばしいことです。
私個人としては、初代の塾長の想いを汲み、次の塾長としての指名を受け、重責を担っておられる仙台西支部の支部長でもある大道塾の二代目となる長田塾長に、とても大きな期待を持っています。
何よりも、「唯々、強さを追い求める」という大道塾の偏向姿勢から、子供の教育面、社会体育としての立ち位置、そして礼節に重きを置く武道精神の柱を取り戻していただけることを願っています。
さて、大会に出場した3名は、U19の男女とU16男子1名です。
過去に紹介したブログ記事にもあるように、幼い時期の無用な競技偏重の傾向を望んでいないため、横須賀湘南支部では、小学生のうちに無理に全国大会を目指すことはありません。
ただし今後、これまで通りの、無理をさせない範囲での稽古の中で、素質があり意欲のある稽古生が出てくれば、小学生のうちに全国大会に出場する選手が生まれることがあるかもしれません。
結果を先に述べると、今大会に出場した3名は、全員が一回戦敗退という結果に終わりました。
やや残念な結果ではありますが、皆一様に一つの大きな経験を積むことができ、学ぶべきものがあったことは間違いありません。
大柄な選手に苦戦を強いられたり、手技の打撃で少しダメージを負ったり、関節技で少しダメージを負ったりしましたが、まったく意欲が衰えていないように感じられたところが一番です。
さて、試合の具体的な内容に移ります。
攻防に関する簡単な講評を交えて、ご案内します。
一人目は、中学生のクラスに出場した久里浜所属のK君。
10kg刻みのクラス区分の中、一つ上のクラスに体重の下限でエントリーした彼。
大会前の緊張からか、大会当日までに体重が減ってしまったとの事で、ゆうに一階級ほどの体格差がある中での対戦となりました。
試合では、同じ体重の選手との戦いの経験しかないこともあり、真正面からぶつかってみたものの、見事に正面から跳ね飛ばされた感のある内容の攻防となり、明らかな力負け。
しかしポイントごとに、上手く動けている部分もあり、今後につながる良い経験が詰めたように感じています。
しかし、「小よく大を制す」という言葉があるように、どのような選手にも立ち向かう術を得られる可能性があることが、武道を学ぶ上での大きなメリットでもあります。
私自身、体力別(いわゆる体重別の事ですが、大道塾では身長と体重を足した数字を身体指数として用いていますので、”体力別” という表記を用いています。)で全日本を制した後、無差別に的を絞り戦ってきたことで、とても大きな力を養うことができました。
K君には、必要以上の減量に走ることなく、体格が大きい者との戦い方を学び、大きな可能性に挑戦してもらいたいです。
次は、高校生女子のクラスに出場したHさん。
高校二年生になったばかりで、U19のクラスに出場、となると、大学1年生まで出場が出来ることになりますので、年齢的に、また高校生のクラスのルールに慣れていない分、とても不利な部分がありました。
そんな中でも、年上の相手に対して、このルールを始めて1年ほどの彼女がこれだけの戦いができたことに、感動すら覚えるものがありました。
最終的に、相手の上段への連打の攻撃に顔が上がり、いいタイミングでの突きで効果ポイントを取られたのが敗因となりました。
このポイントがなければ、前半から優勢に戦いを進めていたこともあり、勝利につながった可能性があるだけに、とても残念でした。
一方で、このクラスで優勝した反対ブロックの北海道の選手は、打、投、極、全てにおいてレベルが高く、今後の良い目標になってくると思います。
高校を卒業するまでに、全国大会でトロフィーが取得できるよう、頑張っていきましょう。
最後に、U19男子の軽量クラスに出場したY君。
非常にレベルの高いこのクラスには、全国から選抜された4名がトーナメントで優勝を争いました。
Y君は一回戦でこのクラスで最終的に優勝をした、主催地である愛知県の支部の選手と対戦し、判定負けを喫しました。
前半戦、打撃での攻防を優勢に進めていながら、相手の圧力と、組み崩しからの関節技で肘を負傷し、後半戦で防戦に回ったことで、判定負けを喫することになりました。
この戦いは、相手の稽古量と、その頑張りを称えるべき試合だと感じました。
但し、この高校生ルールでの経験が1年のY君に対して、既に高校を卒業している二つ年上の相手との戦いであるとみれば、とても健闘した内容であったと感じています。
大会が延期されたこともあり、大学生もこのクラスへの出場がみとめられており、2つ年上の二人と3つ年上の選手の中では、誰と対戦したとして、非常に厳しい戦いになっていたいと思います。
さて、今回の大会を通して感じたことは、地域性があるのか、コロナ過での大会開催に対しての互いに健闘を称えあう雰囲気があるのか、とても気持ちのいい雰囲気を感じました。
長く全国大会に選手を送り出している全国の強豪支部を見ると、本当にレベルが高く、強い選手がいるものだと感じます。
一方で、横須賀湘南支部がターゲットにしている中高生のクラスでは、特定の支部に偏らず、実に幅広い地域の支部からの出場選手が活躍しており、とても刺激を受けました。
また別の見方をすると、これまでジュニア選手の全国大会での活躍はができた選手は、横須賀湘南支部にはあまり多くはいませんでしたが、今後、全国のトロフィーに手が届く選手が数多く育ってきそうな感触を得ることができました。
我が支部は、選手育成を第一義にしている支部ではありませんが、大会に選手を送るからには、勝負にこだわる部分も持ちつつ、真剣にトロフィーを狙いに行きたいと思います。
稽古生の一人一人の期待にこたえたい。
若い頃の、昔の勝負師の時代の血が騒いでくるのを、今少し感じています。
実は、他にもう二人、出場予定の選手がおりましたが、新型コロナウィルスの濃厚接触者となり、直前に大会出場を辞退することになり、仕方がないとはいえ、とても残念なこととなりました。
今回の大会への出場選手は、度重なる大会の延期を受ける中でも、たゆまず稽古を続け、今日の大会に向けて努力してきました。
そうしたこともあり、会場ではとても素晴らしい試合が多く、他の多くの支部の稽古生たちも、このコロナ過でも弛まず稽古を続けてきたんだと思われる選手が多く、とても励みになります。
さて、今回の全国大会。
今回も審判員として参加しましたが、私の見る限り、とても気持ちの良い雰囲気がありました。
試合後に選手同士が互いに健闘を称えあうシーンが多く見られ、他支部とのコミュニケーションがうまくとられている様子がうかがえました。
普段の大会では、出場する選手たちに、「試合後にはしっかりと相手選手と挨拶を交わすように」、と話すようにしていますが、今回は何を言わなくともこうした挨拶が行えているところを見ると、とても誇らしい気持ちにさせてくれます。
春先の温かい季節という事があるのか、新型コロナの影響が少しずつ薄れてきている影響があるのか、それとも、この厳しい時期にも大会に向けて努力を重ねてきている選手同士に、そうした健闘を称えあう気持ちが自然に生まれてきているとすれば、団体としても、出場する一人一人にとっても、とても喜ばしいことです。
私個人としては、初代の塾長の想いを汲み、次の塾長としての指名を受け、重責を担っておられる仙台西支部の支部長でもある大道塾の二代目となる長田塾長に、とても大きな期待を持っています。
何よりも、「唯々、強さを追い求める」という大道塾の偏向姿勢から、子供の教育面、社会体育としての立ち位置、そして礼節に重きを置く武道精神の柱を取り戻していただけることを願っています。
さて、大会に出場した3名は、U19の男女とU16男子1名です。
過去に紹介したブログ記事にもあるように、幼い時期の無用な競技偏重の傾向を望んでいないため、横須賀湘南支部では、小学生のうちに無理に全国大会を目指すことはありません。
ただし今後、これまで通りの、無理をさせない範囲での稽古の中で、素質があり意欲のある稽古生が出てくれば、小学生のうちに全国大会に出場する選手が生まれることがあるかもしれません。
結果を先に述べると、今大会に出場した3名は、全員が一回戦敗退という結果に終わりました。
やや残念な結果ではありますが、皆一様に一つの大きな経験を積むことができ、学ぶべきものがあったことは間違いありません。
大柄な選手に苦戦を強いられたり、手技の打撃で少しダメージを負ったり、関節技で少しダメージを負ったりしましたが、まったく意欲が衰えていないように感じられたところが一番です。
さて、試合の具体的な内容に移ります。
攻防に関する簡単な講評を交えて、ご案内します。
一人目は、中学生のクラスに出場した久里浜所属のK君。
10kg刻みのクラス区分の中、一つ上のクラスに体重の下限でエントリーした彼。
大会前の緊張からか、大会当日までに体重が減ってしまったとの事で、ゆうに一階級ほどの体格差がある中での対戦となりました。
試合では、同じ体重の選手との戦いの経験しかないこともあり、真正面からぶつかってみたものの、見事に正面から跳ね飛ばされた感のある内容の攻防となり、明らかな力負け。
しかしポイントごとに、上手く動けている部分もあり、今後につながる良い経験が詰めたように感じています。
しかし、「小よく大を制す」という言葉があるように、どのような選手にも立ち向かう術を得られる可能性があることが、武道を学ぶ上での大きなメリットでもあります。
私自身、体力別(いわゆる体重別の事ですが、大道塾では身長と体重を足した数字を身体指数として用いていますので、”体力別” という表記を用いています。)で全日本を制した後、無差別に的を絞り戦ってきたことで、とても大きな力を養うことができました。
K君には、必要以上の減量に走ることなく、体格が大きい者との戦い方を学び、大きな可能性に挑戦してもらいたいです。
次は、高校生女子のクラスに出場したHさん。
高校二年生になったばかりで、U19のクラスに出場、となると、大学1年生まで出場が出来ることになりますので、年齢的に、また高校生のクラスのルールに慣れていない分、とても不利な部分がありました。
そんな中でも、年上の相手に対して、このルールを始めて1年ほどの彼女がこれだけの戦いができたことに、感動すら覚えるものがありました。
最終的に、相手の上段への連打の攻撃に顔が上がり、いいタイミングでの突きで効果ポイントを取られたのが敗因となりました。
このポイントがなければ、前半から優勢に戦いを進めていたこともあり、勝利につながった可能性があるだけに、とても残念でした。
一方で、このクラスで優勝した反対ブロックの北海道の選手は、打、投、極、全てにおいてレベルが高く、今後の良い目標になってくると思います。
高校を卒業するまでに、全国大会でトロフィーが取得できるよう、頑張っていきましょう。
最後に、U19男子の軽量クラスに出場したY君。
非常にレベルの高いこのクラスには、全国から選抜された4名がトーナメントで優勝を争いました。
Y君は一回戦でこのクラスで最終的に優勝をした、主催地である愛知県の支部の選手と対戦し、判定負けを喫しました。
前半戦、打撃での攻防を優勢に進めていながら、相手の圧力と、組み崩しからの関節技で肘を負傷し、後半戦で防戦に回ったことで、判定負けを喫することになりました。
この戦いは、相手の稽古量と、その頑張りを称えるべき試合だと感じました。
但し、この高校生ルールでの経験が1年のY君に対して、既に高校を卒業している二つ年上の相手との戦いであるとみれば、とても健闘した内容であったと感じています。
大会が延期されたこともあり、大学生もこのクラスへの出場がみとめられており、2つ年上の二人と3つ年上の選手の中では、誰と対戦したとして、非常に厳しい戦いになっていたいと思います。
さて、今回の大会を通して感じたことは、地域性があるのか、コロナ過での大会開催に対しての互いに健闘を称えあう雰囲気があるのか、とても気持ちのいい雰囲気を感じました。
長く全国大会に選手を送り出している全国の強豪支部を見ると、本当にレベルが高く、強い選手がいるものだと感じます。
一方で、横須賀湘南支部がターゲットにしている中高生のクラスでは、特定の支部に偏らず、実に幅広い地域の支部からの出場選手が活躍しており、とても刺激を受けました。
また別の見方をすると、これまでジュニア選手の全国大会での活躍はができた選手は、横須賀湘南支部にはあまり多くはいませんでしたが、今後、全国のトロフィーに手が届く選手が数多く育ってきそうな感触を得ることができました。
我が支部は、選手育成を第一義にしている支部ではありませんが、大会に選手を送るからには、勝負にこだわる部分も持ちつつ、真剣にトロフィーを狙いに行きたいと思います。
稽古生の一人一人の期待にこたえたい。
若い頃の、昔の勝負師の時代の血が騒いでくるのを、今少し感じています。
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