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【なるせ音楽教室】

昔話 6 音楽悪夢克服

2006-05-28 | 音楽子育て回想

 

試験前なのに練習が出来ていない 暗譜ができていない~の夢を見ること
10年。

改めてピアノを習うことを反対されてよかっと思います。(前回記述)

自分のために、自分が考えて解釈したピアノを弾こう。
誰にも点をつけられることなく、批評をされることのない、自分の演奏。

昭和59年から、定期的に実施した発表会で、
必ず、自分の演奏を取り入れることにしました。
発表会のとりに講師演奏.

生徒も教えて、自分の演奏のための練習時間確保やテンションの維持は、
相当の労力が必要です。

しかし、自分を追い込み、
大学時代にしたくてもできなかった曲、例えば、
有名すぎる曲やお手軽そうに感じられる曲、
弾いてみたいけど、弾けばあらが目立ちすぎる曲を選びました。
苦手な暗譜も必死に。

月の光   ドビュッシー  
アラベスク  ドビュッシー 
幻想即興曲 ショパン
ノクターン  ショパン  等々。

子育て最中に、子供を寝かしつけてから、
一緒に寝たいのに、また起き出して練習。
しんどいけど、この時期に経験していれば、あとあと何でもできると
言い聞かせながら、眠い目をこすり練習しました。
いろんなCDを聞き、自分の演奏を録音したのを聞き、
自分のための練習。
発表会前は数キロ痩せていました(笑) 今はそんなことありませんが。

夜でも弾ける環境にあったのは幸いでした。
防音室でもなんでもないのですが、家族は寝てくれていました。


決してうまくは弾けませんでしたが、
すごいね いつ練習するの?
先生、楽しそうにやってるね、と
父兄からの声を耳にしてうれしく思いました。

発表会の最後に演奏するだけでは、
どうしても片手落ち。不本意。表現しきれない。楽しめない。
発表会は指導に専念したい。

ある、アマチュアのシャンソン歌手が、数年練習しただけで、
リサイタルを開いていました。
私はそれを聞いて、
うたとピアノの違いはあっても、私にもできないことではないと思い立ち、

いざ、リサイタル。
家から歩いて3分のところに300人の小ホールが。
ピアノだけではさすがに2時間持ちませんので、
童謡を歌い、ピアノ演奏、
ドラム演奏、
指導に行っていたPTAコーラスに、自編曲を歌ってもらい、
曲の合間に、音楽に対する思いを語り、
何でもありのリサイタル。

お客様は生徒さん、身内、友達、
一応、有料ですが、ほとんどがご招待。

知り合いで固めた客席ですから、
厳しい批評もありませんし(笑)

だれもしてくれと頼まないのに、なんでわざわざそんなしんどいことをするの?
と、姉に言われましたが、姉がドレスを作ってくれました。
いい年して、ヒラヒラのが着れていいわねぇ。
リサイタル前の食事は、手抜きの買ってきた惣菜。
はやくまともなのを食べさせておくれと言いつつも、
ばあさん友達にチケットをタダで何枚も配ってくれた母。
ドレスの生地は、主人の仕事の取引先からもらった、
インテリア生地でした。
かまってくれないけど、なんか普通のお母さんとは違うことしてるなと見ていた
娘たち。
保育所のお迎えはいつも行ってくれた父。


32歳になったばかりの3月のリサイタル。 それから夢は見なくなりました。

そのあと 次女の幼稚園でPTA会長にあたり、
レッスンとPTAの目のまわるような忙しさがはじまるのですが・・・。

昔話はおしまい おしまい。

しばらくは 6月25日の発表会に向けての、
プログラム作りに専念します。