日本文理が大勝した。新潟県勢として25年ぶりのベスト8進出だ。このチームを
新潟県の過去最高のチームと小生は思っている。今まで日本文理というチームを小
生は好ましくは思っていなかった。力のある選手は毎年多い。が、浮ついたり相手
を小ばかにしたようなゲーム展開することが間々見受けられた。弱いチームには徹
底的に強く、強いチームにはコテンパンに負けてしまう、粘りがなく淡白なチーム
カラーがあった。試合運びに不安と不満の残るチームだった。だから今まで甲子園
に出場してもあっけなく敗れることが過去あった。県内でやる野球と甲子園の野球
は同じ野球でもまったくちがうと、甲子園経験者は口を揃える。予選の成績は当て
にはならない。勝機がいつ訪れるかわからない。どこで足をすくわれるかもわから
ない。9回終わってみてそこで勝敗が決まる。最後の最後まで力を抜かずに、あき
らめずに持っている力を全て出し切る。今まで9回ツーアウトからの大逆転劇はい
くらでも見てきた。テレビではなく、甲子園で観戦していると7回、8回と後半に
回が進んでくるとなんだかざわざわしてくる。甲子園には魔物が棲むというが、そ
れまで当たり前のプレーが出来なくなる。予選からノーエラーだったチームがエラ
ーする。考えられないようなことが起きる。だからおもしろいし、だから最後まで
あきらめずに選手は全身全霊で白球を追う。甲子園はチームにとってとんでもない
ところなのだ。文理はその怖さをどこかで学んだのかも知れない。
このチームには賞賛している理由におごりと昂ぶりを感じない。上のレベルを目
指す姿勢がそうさせているのかもしれない。目標も今までとはちがう。夢と語って
いた全国制覇をはっきりと目標に掲げている。目標が大きいチームは目前の結果に
一喜一憂しない。むしろやらなければいけないことをいつどんな時にでもきちんと
やる。その姿勢がなければ、上のレベルでは闘えない。結局詰まるところ敵は自分
であって、相手は敵ではない。相手がどうあれ、自分たちのやるべきことをやり抜
く姿勢が大切だ。今年の文理にはそんな力を秘めているような気がする。
今日の試合、追加点が欲しいと思われた6回裏、文理のピッチャーで6番伊藤直
輝は甘く入ったカーブを上手くバットに乗せ、レフトスタンドに3ランホームラ
ン。これで試合を決めた。テレビで見る限り、彼は派手なガッツポーズをすること
なく、ベンチに帰っても浮ついた態度を見せることもなく、淡々としていた。そし
てきっちりと次の回のピッチングに切り替えていたように見えた。勝ちにこだわる
強い気持ちを小生は感じた。そして、8回裏にはスクイズで12点目を取った。最
後の最後まで決して息を抜かせないベンチの采配でもあった。練習してきた力を発
揮するのはこれからだろう。ようやく念願の舞台に立てた。1分1秒、一球をおろ
そかにすることなく、基本を大事に闘って欲しい。
新潟県の過去最高のチームと小生は思っている。今まで日本文理というチームを小
生は好ましくは思っていなかった。力のある選手は毎年多い。が、浮ついたり相手
を小ばかにしたようなゲーム展開することが間々見受けられた。弱いチームには徹
底的に強く、強いチームにはコテンパンに負けてしまう、粘りがなく淡白なチーム
カラーがあった。試合運びに不安と不満の残るチームだった。だから今まで甲子園
に出場してもあっけなく敗れることが過去あった。県内でやる野球と甲子園の野球
は同じ野球でもまったくちがうと、甲子園経験者は口を揃える。予選の成績は当て
にはならない。勝機がいつ訪れるかわからない。どこで足をすくわれるかもわから
ない。9回終わってみてそこで勝敗が決まる。最後の最後まで力を抜かずに、あき
らめずに持っている力を全て出し切る。今まで9回ツーアウトからの大逆転劇はい
くらでも見てきた。テレビではなく、甲子園で観戦していると7回、8回と後半に
回が進んでくるとなんだかざわざわしてくる。甲子園には魔物が棲むというが、そ
れまで当たり前のプレーが出来なくなる。予選からノーエラーだったチームがエラ
ーする。考えられないようなことが起きる。だからおもしろいし、だから最後まで
あきらめずに選手は全身全霊で白球を追う。甲子園はチームにとってとんでもない
ところなのだ。文理はその怖さをどこかで学んだのかも知れない。
このチームには賞賛している理由におごりと昂ぶりを感じない。上のレベルを目
指す姿勢がそうさせているのかもしれない。目標も今までとはちがう。夢と語って
いた全国制覇をはっきりと目標に掲げている。目標が大きいチームは目前の結果に
一喜一憂しない。むしろやらなければいけないことをいつどんな時にでもきちんと
やる。その姿勢がなければ、上のレベルでは闘えない。結局詰まるところ敵は自分
であって、相手は敵ではない。相手がどうあれ、自分たちのやるべきことをやり抜
く姿勢が大切だ。今年の文理にはそんな力を秘めているような気がする。
今日の試合、追加点が欲しいと思われた6回裏、文理のピッチャーで6番伊藤直
輝は甘く入ったカーブを上手くバットに乗せ、レフトスタンドに3ランホームラ
ン。これで試合を決めた。テレビで見る限り、彼は派手なガッツポーズをすること
なく、ベンチに帰っても浮ついた態度を見せることもなく、淡々としていた。そし
てきっちりと次の回のピッチングに切り替えていたように見えた。勝ちにこだわる
強い気持ちを小生は感じた。そして、8回裏にはスクイズで12点目を取った。最
後の最後まで決して息を抜かせないベンチの采配でもあった。練習してきた力を発
揮するのはこれからだろう。ようやく念願の舞台に立てた。1分1秒、一球をおろ
そかにすることなく、基本を大事に闘って欲しい。