先週は学会の打合せで上京、今週は勉強会のために2週連続で上京する。資金難ではあるが、新潟では情報が取れないので、泣く泣く上京している。聞いてみると、やはり東京での情報戦線はすごい。新潟では手に入らない情報がまん延している。勉強会の数も多く、毎週末に勉強会がどこかで開かれている。勉強会に出席する意味は、ひとつは情報収集だ。これは当たり前だが、もう一つは人脈作りだ。小生はこの人脈作りを意識している。一回知り合ってしまえば、あとは電話でも、FacebookでもOKだ。みんなかなりの情報発信力を持っているので、その発信された情報を捉えるための網が必要になる。その網を仕入れに行く。それは上京の理由だ。
いろんな人から「毎日なにをやっているのか」と聞かれることが多い。他人からすると、博士号を取ったし、のんびりと毎日なにもやることなく、すごしているのではないか思っているらしい。ご期待に沿えず、申し訳ないが、毎日それなりに忙しい。というか、修士から博士までの5年の歳月を考えると、蓄積という怖さというか、積み重ねの怖さ、怖さというよりも大切さを学んだ。やらなければ、やらないで事は済む場合もあるが、やらないだけの答えしか得ることはできない。しかし成果がすぐに見えることは少ないが、やっていればきちんとした答えは、いつか出る。修士から博士というこの5年間で学んだことは、こうした「常識」であった。積み重ねることでいままでできなかったことができるようになる、いままで見えなかったもの見えるようになる。出来なかったことができるようになるため、見えなかったものが見えるようになるために、毎日コツコツやり続けるしかない。そうした恐怖心にも見たような、気持ちがいまある。きょうも論文を読む。それなりにならなければならないことはたくさんある。そんな毎日だ。
さて、相変わらずキャンパスは一年生を我がクラブに加入させようと大騒ぎをしている。こんな風景も毎年繰り広げられる春の風物詩だ。小生はといえば、前期の授業を持っており、週一で学生相手に熱弁をふるっている。論文を読んでいるときよりもリラックスできて、快適である。しかし1時間半もしゃべるとクタクタで、やはり齢を感じる。授業は今日で2回目、ガイダンスも終わり、これから本格化するが、きょうは自己紹介をしてもらった。出身地、所属するクラブ、将来の夢などを話してもらった。メディア専攻の授業なだけに、将来はテレビ局勤務や雑誌の編集者になりたいという学生が多い。若者の活字離れと巷間言われているわりには、雑誌の編集者希望が多かった。テレビドラマなどの影響があるのかもしれない。小生のような誤字脱字の書き手を担当したら大変だぞ、と思いながら聞いていた。そんな中で異色が二人いた。一人は普通の異色さだ。彼の将来の希望は「有名人」だという。まるで中学生のような希望だが、本人はいたって真面目だった。まあこういう奴も世の中には必要と思って聞いていた。ひょっとすると、大化けするかもしれない。仲良くしておいた方がいいかもしれない。もう一人は大異色。最近聞いたことない。大昔の話なのか？彼女は立ち上がって「かわいいお嫁さん」と言い切った。彼女を除く受講生21人、ティーチングアシスタント1人、中国人留学生一人、それに小生の24人は大笑い。でも本人はいたって大真面目、「料理をおいしく作れるお嫁さんになりたい」と。でもなんで新大きた？
もちろんこれは言えない。こんな学生に小生はいま囲まれている。
もちろんこれは言えない。こんな学生に小生はいま囲まれている。
新学期ムード満載のキャンパスです。真新しい服の新入生はひと目でわかります。なんだかみんな楽しそうです。受験のプレシャーから逃れ、今が一番いいときかもしれませんね。見ているだけでこっちもウキウキします。またきのう、きょうと（5日、6日）天気がよく、20度という春陽気ということもあって、新入生はキラキラ輝いています。残念ながら、桜はまだ開花していませんが、桜より一足早く春満開といった感じです。
大学に学生が戻ってきました。今日から新学期、各学部、各研究科のガイダンスが始まりました。どこに行っていいのかわからない学生の姿も目立ちます。いつもながらの新学期風景ですが、小生も新しい研究室でなにか落ち着かない感じです。3月までいた場所とは違って、収納スペースが少なく、それでも捨てきれずにあっちこっちに本や文房具が散乱している状態です。なにか本を読まなきゃ、なにか論文を読まなきゃと思いつつ、部屋の中をうろうろしながら、なにかと落ち着かない。今週はこんな感じでしょうか。
卒業にともなって、研究室が博士研究員室に変わりました。新しい生活のスタ―トです。先週は、新しい生活を始める前にということで、東京都内にあいさつ回りに行ってきました。大学院生活で縁遠くなっていた旧友にも再会し、楽しい夜を過ごしました。またこの5年間で生活を一変させ、起業した後輩にも再会しました。フェイスブックだけのおつきあいで、なかなかお会いできなかったNHK放送研究員にもお会いすることができました。小生なりにこの5年間はチャレンジしてきたつもりですが、それぞれみんな頑張っていることがわかりました。たった一泊二日のあいさつ回りでしたが、いい刺激をもらいました。まだまだやれる、そしていろんな人が小生の周辺にいることを実感しました。これからがとても楽しみです。
