物造庵 ものつくりあん ナラ(楢崎賢)

ものつくり人「ナラ(楢崎賢)」による
絵や作品の制作過程、自作詩の発表、その他徒然…

蜂飼耳・作 ミヤハラヨウコ・絵 『のろのろひつじとせかせかひつじ』

2010年05月09日 06時14分14秒 | 徒然のこと
童話。羊の擬人化。

「おなじ町にむかうふたりは、はなれたまま、おたがいのことをおもっていました。」

「あの森がここにあるみたいだな、とおもって、しあわせな気もちになりました。」

「ねぇ、おいしそうにみえたのかな?」「そうなんだろうねぇ」「どこがどう、おいしそうなのかな?」「せなかかな?おしりかな?」

ひとことひとことつむぎだされている言葉は、やっぱり詩のそのものだなぁと思いました。形態は童話ですが、その少ない言葉に隠された(ように見える)微妙な感情の世界を味わえるので、大人向けかもしれません。最後は少し悲しいけれど、仲良しのふたりの羊の描写が、好きです。

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