物造庵 ものつくりあん ナラ(楢崎賢)

ものつくり人「ナラ(楢崎賢)」による
絵や作品の制作過程、自作詩の発表、その他徒然…

宮台真司 『私たちはどこから来てどこへ行くのか』

2014年05月11日 06時18分01秒 | 徒然のこと
著者の培ってきた社会学論の大まとめみたいな本。
難解で半分くらい分かんない。でもなんとなくこれからの社会を形づくる上でこれしかないという道を示しているのはわかる。そういう輝きを感じる。
「「これがいい」「あれがいい」という感覚や価値観自体が〈システム〉の自己言及的な分泌物です。」
「教育の〈最終目標〉とは、子供を幸せにすることよりも、他人を幸せにする(ことで自らも幸せになる)子を育てること。」
「〈マトモに生きること〉より、〈ウマク生きること〉が奨励されている。……かつてなら「ひとかど」ならぬ「あさましき」あり方として非難されたことが、奨励されています。」
大きな政府&小さな社会でも、小さな政府&小さな社会でもなく、小さな政府&大きな社会を目指していくということ。つまり、外交は主権リベラル、内政は共助、意思決定は熟議、経済社会運営は社会重視(多様性)ということ。今の状況はその逆方向でつまり、外交は主権強硬、内政は非共助、意思決定はトップダウン、経済社会運営は経済重視派(効率性)ということ。
覚書まで。

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