副題は「幸せな性愛のヒント」。
社会学者の宮台真司とAV監督の二村ヒトシが対談形式でセックスの深さを語る。
って書くとなんだか軽いけど、全然軽くない。社会の深いところまで考察しながらだから、性愛のことだけにとどまらない。
「相手の心を自分の心に映す力がある人は言葉の揚げ足を取りません。」
「「正しさ」とは自分を超えたものに身を投じたいと思う感情だと思います。」
「〈世界の〉とはあらゆる全体で、〈社会〉とはコミュニケーション可能なものの全体です。」
「戒律に従えば救われるからと善行をなす者(戒律に書かれていなければ何もしない者)と、戒律に関係なく端的に思わず善行を為す者。隣人に相応しいのはいずれか」
「失敗したらどうなるのか不安になるのは「心の自動機械」の作動です。」
「「お前のため」という言葉を口にした時点で、そいつは相手をモノ扱いしている。」
「行政官僚どころか政治家や教育者にまで「正しさ人間」ならぬ「損得人間」が溢れ、「正しさのためには脱法も厭わない」の反対に、「合法性を口実に目一杯のズルをしまくる」。今の第三次安倍内閣の周辺を見れば、実に「美しい日本」でしょう(笑)。」
いやほんとにヒントがたくさんだった。
「自分は意外にダメだった」と知るための失敗を繰り返すこと。そして損得よりも正しさを選べる人間であること。忘れないようにしたい。
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