北村薫の時と人3部作の2作目。あとの2作は『スキップ』と『リセット』。
本は持っていたけどなかなか読めずにいた。なんだか設定からして退屈そうで。と思って読んでみたらそんなこと全くなかった。一気に読んじゃいました。
北村薫は日常の中に潜むちょっとした気付きをすっと出してくるところが上手くてにくい。たとえば夕焼けの色は赤じゃないということ。「サーモンピンク、薄紅、ローズピンク、朱鷺色…」。
主人公の「…嬉しいです。」というなんでもない一言に大きな思いがこもっていることをしっかり納得させてしまうあたり、さすがの描写力です。僕はそのひとことに泣きそうになりました。そして最後の最後はまた北村薫らしいやさしさが溢れるラストでとてもよかったです。おすすめ。
で、解説が川上弘美なのにびっくりで、またそれが再読してみたいと思ってしまうような解説なのがにくい。他にも読みたい本はいっぱいあるのに…。
本は持っていたけどなかなか読めずにいた。なんだか設定からして退屈そうで。と思って読んでみたらそんなこと全くなかった。一気に読んじゃいました。
北村薫は日常の中に潜むちょっとした気付きをすっと出してくるところが上手くてにくい。たとえば夕焼けの色は赤じゃないということ。「サーモンピンク、薄紅、ローズピンク、朱鷺色…」。
主人公の「…嬉しいです。」というなんでもない一言に大きな思いがこもっていることをしっかり納得させてしまうあたり、さすがの描写力です。僕はそのひとことに泣きそうになりました。そして最後の最後はまた北村薫らしいやさしさが溢れるラストでとてもよかったです。おすすめ。
で、解説が川上弘美なのにびっくりで、またそれが再読してみたいと思ってしまうような解説なのがにくい。他にも読みたい本はいっぱいあるのに…。
雨の匂い。
ノスタルジックに。
薫る。
花のにおい。
身を融かすように。
包む。
レモングラス。
胸を揺さぶる。
香り。
あなたの香り。
蕩ける。
蕩ける。
蕩ける。
ように。
浸る。
ノスタルジックに。
薫る。
花のにおい。
身を融かすように。
包む。
レモングラス。
胸を揺さぶる。
香り。
あなたの香り。
蕩ける。
蕩ける。
蕩ける。
ように。
浸る。