柳谷直明の教育日記

 教育活動の一部を公開しています。啓成中は令和4年3月に閉校。生徒全員が私の授業が楽しかったと! 有難い声でした。

個人日記

 芦別市立啓成中学校の教育活動の一部を発信しています。

 故事成語随筆 中1国語82時間目

2022年10月31日 15時16分22秒 | 国語授業
 授業記録
 ○○さんの振り返りがよくできている。以下である。

 今日の授業では、故事成語について学んだ。故事とは昔あった事柄のことを言うそうだ。成語とは古くから言われ、後人によく引用される語句のことだそうだ。私が選んだ故事成語は、ひそみに倣う。随筆を途中までしか書くことができなかったため、次回の授業までには発表できるようにしたい。柳谷先生は婉曲の意味をおっしゃっていた。先生から学んだことを大切にしたい。ひそみに倣うかのように私も人のマネをしたことがあったので、少し共感できた。
 
 授業での学びがある。ワークでは例示されていない難しい故事成語を選択していた。故事成語を振り返りで使っている。3分くらいで200字を書いている。予習も復習もよくやっている。がんばっている。

 1 ノート作りの話を〇〇さんを参考に行った。〇〇さんは授業中に自分で調べた貴公子への難題をノートにまとめていた。素早い。授業前や授業中に調べた内容もノートに書くと勉強になる。
 2 故事成語を決めてくるという宿題をほとんどの生徒がやっていた。偉い! 予習している生徒も数名いた。やる気がみられると嬉しいものだ。
 3 故事成語と言いながら,諺を決めてきている生徒がいたので,諺,慣用句,故事成語の違いを指導した。故事成語は中国の故事から作られた言葉を指す。
 4 自己選択した故事成語を使って50時の随筆を記述させた。一人だけ完成したので,ミートで発表させた。
 5 振り返りを書かせ,その交流もさせた。時間がある生徒には,振り返り交流の感想もドキュメントに書き加えさせた。
 6 明日は全員ミートで発表させると予告して終了した。




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 帝はなぜ? 中1国語81時間目

2022年10月28日 13時48分09秒 | 国語授業
 今日の優秀振り返り
 今日、かぐや姫と帝の和歌のやり取りを理解して、こんなに愛し合っていたのに別れないといけないなんてすごく切ない気持ちになった。しかし、最後までお互いをおもいつづけた二人がとても美しいと感じた。平安時代の恋愛もロマンチックだな、と思う。帝が御文と薬を燃やしたことについて、「思い出すたびに寂しくなるため、それほど姫を愛していた」、と○○は述べたが、○○さんは、「大切な思い出なのだから、なくさなくてもいい」と述べていた。確かに燃やしてしまうのは名残惜しいかもしれないが、わたしはやはり、帝の愛の故の行動だったのではないかと思う。愛の深い帝と優しいかぐや姫の恋愛には憧れる。
  
 授業記録
 今日は『竹取物語』冒頭文語文の暗唱。昨日の振り返り全体交流。討論。振り返りを行った。

 今日は上の振り返りが最もよかった。いろんな要素が入っている。自己批評,他者批評,作品批評,登場人物批評,引用,反論,主張などである。ただし,批評が多くなると「学習用語」使用が少なくなる。私の板書も同様である。教材内容が多くなると教科内容が少なくなる。教材内容7割,教科内容3割程度を目指したい。
 課題はなぜ燃やしたのかである。何を燃やしたのかと問うと,「火鼠の皮衣」という生徒が多かった。違う。何を燃やしたのかと再度問うても,正答はない。今日で竹取が終わるのに,「火鼠の皮衣」を扱うはずがない。まあ,これまでの授業では時間が足りなく,端折ってきたからしかたがないが。読んできていない。ぼやいていても仕方がないので,かぐや姫の手紙を板書した。
 誰が誰に贈った和歌か。反応はない。事前にかぐや姫の和歌を印刷して持たせていたのに読んでいない。まあ,仕方がない。分からないなら教えるしかない。
 そして,帝が書いた和歌を板書した。生徒が振り返りに書いていたように,何と切ない和歌だろうか。「涙に浮かぶ我が身」とは,まったく大袈裟だが,美しい比喩表現である。
 そして,帝の行動を深く読ませるため,討論させた。
 「御文と不死の薬を燃やすのに賛成は〇,反対は×を付けて,理由を書く。」
 賛成7名,反対8名だった。少数意見から発言させた。この遣り取りが上の振り返りにある。○○さんと○○さんも反論した。時間がなかったので,なぜ,燃やしたのかを40字でまとめさせた。それが帝の判断だからである。
 私も燃やしたいな。(^^)v

 振り返りを3分くらいで書かせて終了。振り返りの交流もさせたい。全体の振り返り交流を5分で切り上げないとできないだろう。

 82時間目は故事成語を使用した随筆を書かせる。教科書にある課題である。私の思い付きではない。
 故事成語と漢文を終えると,後期中間試験の試験範囲を終える。家庭学習をしていない生徒もいるので,かわいそうだから,学力テスト前後で中間試験対策をさせる。有難いと思ってもらいたい。そして,時間もないので,学力テストの解説は後にして,『少年の日の思い出』に入る。11月25日に公開授業があるので,『少年の日の思い出』を扱う。生徒たちの成長している姿を多くの人に見てもらいたい。

 ドキュメント交流が面白い。生徒の成長が見られると授業をしていても楽しい。生徒も楽しいだろう。ノート2冊目終了者が現れた。すごい。





 今朝はかぐや姫との別れにふさわしい空だった。別れは悲しいが,次の希望である。






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 車持皇子批評。中1国語授業80時間目

2022年10月27日 19時51分41秒 | 国語授業
 今日の生徒の振り返り
 
 今日は、車持皇子の評価についての批評を書いた。○○さんの「車持皇子はずるい」という意見には、私も同意だ。
 車持皇子の間抜けさを再確認できた一時間だった。
 ○○さんの、「愛が強い」という意見を聞いて、そのような意見もあるんだなと思い面白かった。人それぞれ意見が違うからこそ面白い。

 振り返りが面白くなっている。やはり,面倒でも,一つ一つをきちんと教師として批評すべきである。前期はノートに書かせるだけだったので,私の批評はできていなかった。毎時間,批評の時間を取れない。しかし,ドキュメントの振り返りだと何とか批評できる。これはよい考えだった。学習者の交流を効果的にできないかと考え続けた結果である。授業を考え続けるのは面白い。

 以下授業記録(長い!)
 『竹取物語』冒頭3文の暗唱。まだ1文しか覚えていない生徒もいる。家で復習していないなあ。暗記力は伸ばそうと思って鍛えると伸びる。小林一茶の俳句,藤原顕輔の和歌,山月記の一文,『いろは歌』の暗唱をさせてきた。暗唱しようと何度も意識して読むと暗唱できるだろう。しかし,何らかの理由でどうしてもできない人もいるのかもしれない。とにかく,『竹取物語』の暗唱は求める。半数は暗唱できている。
 歴史的仮名遣いと現代仮名遣い,古語の意味をワークで復習した。復習すると時間がとられるので,自宅で何度も復習してもらいたい。ノートにきちんと復習している生徒もいる。偉い。
 79時間目の振り返り交流を全体で行った。これにも時間がかかるが,振り返り全体交流をするようになってから,明らかに個々の振り返りがよくなっている。「学習用語」の使用だけでなく,批評が見られるようになってきた。他者の引用も見られる。振り返り交流は授業から削除できないな。昨日の振り返りは○○さんのものがよかった。
 〇〇さんが車持皇子の批評を書いていたので,その批評を引用して反論する練習を行った。反論の仕方は話し合いのときに指導した文型を用いた。
 ○○さんは述べた。「」。確かに,「」とはいえる。なぜなら,~だからである。しかし,――ではないだろうか。私は――と判断した。したがって,私は○○さんには反対である。
 これは反論の一つの文型なので,これを典型として,自分なりに変えて構わない。ただし,確かに~,という肯定を置いてから否定を述べるという,他者尊重の心を忘れないでもらいたい。
 タイピングに時間がかかる。批評を10分くらいで書かせると授業開始から40分を過ぎた。批評を交流する時間はなかった。
 最後に原文の朗読を少し聞き,かぐや姫と車持皇子の遣り取りを演じさせた。車持皇子はすぐに立候補があったが,かぐや姫はなかなか立候補がなかった。男子が立候補してくれたので,男子同士でせりふを言い合った。本校で使っているワークではないものに合った台詞である。盛り上がった。
 楽しい授業を目指すわけではない。学力向上を目指している。しかし,情報検索すると面白い話題があるということを知ってもらいたかった。自分で調査すると,学習はどんどん面白くなる。今日は『少年の日の思い出』を検索していて,中央大学杉並高等学校3年生の卒業文集に驚いた。9000字を超える卒業文集である。引用も注もきちんとした書き方である。このくらいの文章が書ける高校生になってほしいものだ。  


 




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 5つの難題。国語79時間目。

2022年10月26日 14時57分51秒 | 国語授業
 学習者の振り返り。
 「竹取物語」の最初の三文を暗唱した。テストで、「書きなさい。」と言われたときは、歴史的仮名遣いで書く。字数制限は九割いかないと点数にならないため、大雑把にしない。課題は五つの難題でその内の二つを学んだ。かぐや姫は地上にいられる時間に限りがあるから美しい。

 最近は振り返りの交流を学習者間や全体で行っている。読んでいて面白い振り返りになってきている。学習した内容だけでなく,作品の批評も述べている。大変よろしい。「時間に限りがあるから美しい」。まったくその通りだ。もともと美しいかぐや姫だが,短い時間でいなくなるという儚さがかぐや姫をより一層美しくしている。よい評価である。

 さて,今日の授業を振り返る。課題 五人の貴公子への難題を理解する。

 前日にノート見た。今回は○○さん100点,○○さん95点がよかった。○○君80点。がんばっている。 ノート保存していない人が多かった。(主題的にパソコンへ画像として保存させている。)

 『竹取物語』冒頭3文の文語文の暗唱,文語文の記述での歴史的仮名遣い使用の確認,振り返りの全体交流とここまでで20分くらい使っている。時間短縮をせねば。振り返りの全体交流は生徒の作文指導にもなるので,全体交流は時間がかかるが続けたい。
 
 課題は五つの難題である。ワークによく纏められている。
 かぐや姫への求婚に対する難題

 1 石作の皇子は仏の御石(みいし)の鉢 
 2 車持の皇子は蓬萊の玉の枝 「かねての計画」36字で纏める。探しに行くとうそをついて、玉作りの匠たちににせの玉の枝を作らせる計画。
 
 これで終了。振り返りを記述して終了。振り返り交流を時間内にしたい。




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 学習環境整備,竹取物語冒頭の暗唱 国語78時間目

2022年10月25日 10時54分18秒 | 国語授業
 タブレットの使い方も改めて指導した。有効に使っている生徒とそうでない生徒がいるからである。
 Googleドキュメント3枚昨日・今日・明日分,筆順サイト,goo辞典,コトバンク,Googleミートを授業前に開いておくよう指導した。
 ミートの共有操作を確認した。蓬萊の萊で旧字体と新字体を指導した。
 テスト対策2点を指導した。①相手へ話すように書きなさい。敬体(です,ます体)で書く。②~字で答える。常体(だ,である体)の方がよい。
 ウィキペディアを出典として使わない。
  課題 文語訳と口語訳の照応を理解しよう。
 竹取物語の原文,文語文,口語文「今は昔、」の照応を指導した。原文を書かせた。視写での伝達を指導すると驚いていた。
 文語文と口語文の違い,文語文は短い,助詞が少ないなどの違いがある。
 竹取物語冒頭3文の暗唱練習をした。
 時間が短かったが,振り返りと交流をさせた。交流で学びが深まるかどうかを検証したい。ドキュメントに書かせると,私が振り返りを指摘するので,私の指摘は学習者に有効である。

 振り返り例 「今は昔、竹取の翁といふものありけり野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さぬきのみやつことなむいける。はあまり覚えられなかったため完璧に覚えられるようにしたい。長い間伝わっているのは昔の人のおかげなので感謝している。」

 2か所の問題を指摘した。感謝とは,えらいなあ。振り返りに暗唱分をそのまま書くという発想がよい。段落もきちんとしている。振り返り指導は作文指導になる。よい学習方法である。ただし,時間がかかるが。

 明日の課題は五人の貴公子への難題である。

 

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 調査・交流活動 国語77時間目

2022年10月24日 16時52分17秒 | 国語授業
 前時の振り返り記述,交流,再記述する。ワークの予習,歴史的仮名遣い,現代仮名遣い,未然・連用・終止・連体・仮定・命令の復習,作品を決めて,調査,交流を行った。発表まではいかなかった。

 交流で自己理解を深める活動をさせたい! 調査でウィキペディアを使用している生徒がいたので,参観者に指摘された。使わないように指導はしているが,理解していない生徒がいるなあ。

 また指導していこう。(^^)v







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2022/10/21

2022年10月21日 17時17分32秒 | 国語授業
 国語76時間目 10月20日 いろは歌 語句調べ,音読,文語訳暗唱テスト!

 課題 いろは歌の文語文暗唱。3名暗唱できた。

 山月記の冒頭を暗唱させた。振り返りの問題点を指摘した。

 原文「いろはにほへと」,原話「人虎伝」,文語文「色はにほへど」,口語文「色は美しく照り映えていても」,現代訳などの違いを指導した。
 現代仮名遣いと歴史的仮名遣いを教科書169ページで指導した。

 振り返りを書かせる時間がなかったので,次回の冒頭で書かせる。





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 俳句,和歌の鑑賞文指導

2022年10月20日 15時59分39秒 | 国語授業
 振り返りの評価を述べた。気になる言葉遣いを指導している。
 
 短時間で山月記の冒頭を数名が暗唱した。すばらしい。冒頭だけでも覚えておくと役に立つ。
 名月や~,秋風に~の鑑賞文を書かせた。鑑賞文の書き方を初めて指導した。全員に発表させた。何とか書けていた。
 月の呼称を覚えさせたい。明日は『いろは歌』の文語訳を覚えると予告した。






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音読・朗読『大阿蘇』,後期中間試験範囲

2022年10月19日 16時08分31秒 | 国語授業
 10月19日 国語74 ワーク85ページ漢字10問テスト。

 『大阿蘇』の音読,朗読を課題とした。
 振り返りを振り返った。生徒全員の振り返りを読み,問題点は赤,よさは青にした。青がたくさんある生徒が複数名いた。
 漢字は9割以上で合格である。数名合格した。がんばるようになってきたかな。
 特に,「やがてそれはけじめもなしにつづいている」の意味を確かめた。意味が分かると音読が変わる。
 視点によっても音読が変わる。特に,心理描写は音読を変える。視点が転換されているからである。
 A君,Bさん,Cさん,Dさんが音読した。全員に朗読をさせたかったが,時間が限られている。Eくんは読みたそうにしていたので,次回にする。
 F君に音読させたかったが,次回にする。F君は古典の勉強法を聞きに来ていた。偉い。ワークで予習するように伝えた。

 中間テストの試験範囲を変更した。『少年の日の思い出』の学習に11月から入るが,試験範囲からは除く。
 
 国語 ◎教科書pp.125~174,pp.215~223,pp.247~254
 ◇ワークpp.73~106,pp.136~140(39ページ)テスト点検はグーグル・フォルダで行う。写真を保存しておくように。
ワーク点検はしない。しかし,考査前に3回以上はワークに取り組む。1回や2回では,忘れる。  


 すっかり黄葉している。空には,渡り鳥が飛んでいた。












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 『大阿蘇』の読解指導,国語73

2022年10月18日 16時39分22秒 | 国語授業
 三好達治の詩を読んだ。

 1時間扱いの詩だが,とても1時間では扱えない。今日でやめてもよかったが,少し音読をさせたいので,明日も扱う。
 家で読んできていない。語句調べもしていない。している生徒もいるのかな。

 蕭々,鬣,そぼつ(濡つ)など,難しい言葉が使われている。
 分からない言葉はない? こう尋ねても,言葉は返ってこなかった。拾えないのか。

 「やがてそれはけじめもないにつづいている」

 全く音読できなかった。意味が分からないと音読できない証拠である。教えないと分からない証拠である。教えない授業が流行りだが,教えないとできるようにはならないだろう。なぜ,教えない授業が流行るのか,全く分からない。保護者は教えない授業をどう思うのだろうか。教えられるばかりでは面白くないが,教えられないのでは,子供は伸びるのだろうか。教えない先生は給料泥棒だと生徒が言っていた。それは言い過ぎだろうが。

 明日は少しは音読できるかな。意味が分かると音読できる。明日もまた楽しみ。






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