柳谷直明の教育日記

 教育活動の一部を公開しています。啓成中は令和4年3月に閉校。生徒全員が私の授業が楽しかったと! 有難い声でした。

個人日記

 芦別市立啓成中学校の教育活動の一部を発信しています。

 中間考査二日前

2022年11月29日 15時49分38秒 | 国語授業
 『少年の日の思い出』を終え,明後日の中間考査のための復習をした。
 ワークの残りなどなど,まさに復習である。

 今日,ドキュメント95は振り返りの時間をとっていないのに,振り返りを書いている人が3名いた。驚くほど成長している。
 〇〇〇さんは振り返りの付け足しを書いていた。偉い。
 〇〇さんはノート2冊目終了した。これまた偉い。テスト勉強で1日4ページもしている日が何日もあった。努力する人は誠実である。
 〇〇さんがこのドキュメントの予習もしていた。驚いた。

 確実に力を付けている。がんばっていて偉い。明日は考査前最後の復習時間にする。
 






『少年の日の思い出』5時間目授業批評再考

2022年11月27日 08時09分53秒 | 国語授業
 今朝は5時過ぎから,学習者が授業で書いた記述を改めて読み返した。実に深く考えている。私が見落としていた記述のよさを読み込んでいる学習者がいた。大したものだ。交流記述を発表させるとよかった。後悔は後から思うものである。
 授業批評も少し書き直した。私がすべてじっくり読むのにも,5時間くらいかかった。これを45分間で読み込めるはずはない。しかし,学習者は要点をよく掴んで振り返りを書いていた。すばらしい成長である。
 がんばった御褒美に,来週はテスト対策をしてあげよう。

 以下,授業批評(11/25記述,11/27修正)
 公開授業を終えた。自己課題解決を含めて,作品批評を書かせた。自己課題解決を予習で書いていた学習者は別の観点での批評を書かせた。随分と書けるようになった。立派だ。
 時間をそれほど取れなく,自己課題解決が中心の作品批評になった。作品を批評する場合は人物,事件,状況,作者,主題,表現の観点を具体的に考えるとよいと分かっただろう。
 全体交流は時間が少なかったので,あまり発言がなかった。情報が多過ぎた。
 『少年の日の思い出』は12月1日の考査の範囲ではないので,2月考査の復習時に,改めて全員に主題を自己決定させ,その理由を書けるようにしよう。主題決定方法は指導し切れていなかった。小説の要素が事件,人物,状況であることも知らなった。なかなか進まなかったのが実態でもある。
 今日初めて予習してきた生徒が2名いた。偉い。予習していなかった生徒は忙しかったのだろう。予習で自分の考えを書くと,より考えが深まる。予習が生徒の実態となるので,予習を書いていた生徒から私も学べた。4月,予習をする習慣を持つ生徒は一人だけだった。しかし,いつの間にか,随分と増えている。家で事前に読んでこない生徒ばかりだった。国語では,事前に何度も教材を読まない生徒が主体的・対話的で深い学びなどできるはずがない。ようやく少し,主体的に深く学ぶようになってきた。
 思考がどうなると尋ねた際,なかなか私が求めていた解の発言がされなかったが,〇〇さんが深まると答えていた。深く考えていた。
 端末を使ってよく記述していると授業参観者から生徒が褒められた。タイピング練習も春から少しずつさせてきた。まだまだだが,スキルも伸びている。
 『少年の日の思い出』を私はたっぷりと勉強できた。生徒の読みも面白かった。2度とこんなにじっくりと指導することはないだろうな。勉強させてもらった。有難い。

『少年の日の思い出』5時間目,授業批評,振り返り,国語授業94時間目

2022年11月25日 16時40分24秒 | 国語授業
 公開授業を終えた。自己課題解決を含めて,学習者はGoogleドキュメントに作品批評をタイピングさせた。自己課題解決を予習で書いていた学習者は別の観点での批評を書かせた。随分と書けるようになった。記述力が伸びた。思考も深化した。偉い! 面白かった。

 生徒の振り返りの一部

 今回のように自己課題を考察するのは非常に面白く楽しかった。他の人の考察を見ていくと自分も考えさせられる。自分で考えたものと他の人の考えが違うと僕が一人で勝手に深めている。『少年の日の思い出』はとても面白かったためこれからも疑問について考え、解決して楽しもう。

 自分で考える授業は良かった。なぜなら、みんなの意見や考え振り返りなどをみることができ、予習を次の時間のドライブに入れるだけで、次の時間になったら先生が予習してきたところをみんなに見せ、いいところやよくしたほうがいいところを教えてくれるからだ。(自分はあまり予習をしていないが。)

 自分の考えは少し変わった。罪悪感の対象はエーミールだと思っていたが授業で学んでいくうちに美への罪悪感ということだと知った。少年の日の思い出は人の弱さなどを繊細に描いた作品だと私は思った。自分なりに解釈をすることで他者との意見交流や授業がスムーズに進んだ。

 この作品を学んで詳しく考えながら他の人と交流して新しい考えや、発見を見つけることができた。この作品は人間の本来の姿、悪に染まる手前の人間の小説みたいだ。今日の勉強を生かして他の作品などを読んだときこんな感じに考察していって、読んでみようと思う。

 今日で少年の日の思い出を学習するのは終わりだ。最初の授業のときは「僕」はただ犯罪的なことを犯しただけだと思っていたが最近では「僕」はひどいやつなのかと思った。エーミールの蝶を盗んだ上、最後には粉々に潰してしまっているからだ。エーミールはこんなことをされてもそんなやつなんだと考えるから優しいのかもしれない。1つの文からでも人それぞれ考えが違って学習していてとても楽しかった。予習をすることによって授業の内容をより理解でき面白かった。今日でこの学習が終わりなのが悲しい。

 この『少年の日の思い出』を学習して、私が一番大きく変化したのは、エーミールへの印象だ。初めて読んだとき、エーミールが大っ嫌いだった。意地悪で冷たくて、人間の心を持っていないのかな、と思っていたが、僕の行動を踏まえてエーミールになりきって心情を考えてみることで、エーミールだって裏切られたような辛さや、努力を踏みにじられた気分になっていたのかな、と思いなおした。でも、やはりエーミールに情けなんてない、と考える人もいるようだ。〇さんは、「そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな。」のセリフが、裏切られて辛かった、という心はないんじゃないか、と言われた。色々な考えがあるので楽しい。

 この作品を5時間学んだ。批評を書いたり自己課題を決めることで、自分で想像を広げたり描写を考える力がついたと思う。また、興味をもつことができた。作品には書かれていない、エーミールの未来や、僕とエーミールの事件後の関係など、とても気になった。欲に対する人間の弱さ・純粋さ。

 この作品は今まで教科書に載っていた作品の中で一番心に残り、惹かれるものだった。私は初め、僕が蝶を潰した描写で罪悪感でした行動だと言った。この考えは最後まで変わらなかった。でも、視点や見方を変えると意見や考えもガラリと変わって面白い。教科書に描かれている挿絵は僕の表情が分からないのがとても良い。この隠れた表情から、喜怒哀楽の全てを想像することができる。

 よく書いている。5分間くらいの記述である。

 国語5時間目



『少年の日の思い出』4時間目,国語授業93時間目

2022年11月24日 16時23分37秒 | 国語授業
 『少年の日の思い出』4時間目,自己課題の解決をいくつか取り上げた。すべては取り上げられなかった。明日,再度自己課題解決を含めて作品批評を書かせよう。
 学習者の振り返りはだんだんよくなる。読んでいて面白い。以下,一部を公開する。明日が公開授業で,5時間目で終了する。更に読みを深めてもらいたい。

 僕は蝶を潰した理由を考えた。僕はエーミールの蝶を勝手に潰したことを謝罪をしなかったのはなぜか考えた。たどり着いた考えとして「ストレスやエーミールへの恨み」であったのではと考えた。

 今日は「少年の日の思い出」の四時間目だった。明日でこの教材は最後だと聞き少し悲しかった。やっと面白さがわかってきた。しかしもう終わってしまう。もっと早く予習をしていればよかった。

 今日は作者の意図について学んだ。「作者は自分をエーミールに置き換えて書いているのかもしれない。」と柳谷先生がおっしゃっていて確かにと思った。そのような考えも面白い。自分ではそこまで考えられなかったから今後取り入れよう。僕とエーミールのように蝶への価値観は違うように他のことでも言えるのではと考えた。文に書いていないことを自分で解釈するのはとても楽しい。自己課題のクジャクヤママユが潰れてしまったときの僕の心情,に対しての解決は罪悪感もありながらもう過ぎたことだからいいかという心情で潰してしまった。諦め。

 エーミールに謝っても呆れられるだけ。自分の中で,「なんで盗んでしまったのか」心の中に問いかけているのではないか。謝罪しに行ったのではなく,ポケットに入れたら羽が破れちゃったことを説明しに行った。しかし,エーミールには「そうか,そうか,つまり君はそんなやつなんだな」と言われてしまった。自分で集めた蝶を,エーミールにあげるといっても「君の集めたやつはもう知っている」と断られた。エーミールに断られた蝶を潰して,エーミールを嫌っている思いや悪い思いを込めながら,一つ一つ潰したのではないか。

 僕の課題,「なぜ蝶を潰したか」について,「僕」は蝶を潰したときは罪悪感や後悔があったと思う。しかし,蝶を潰したとき笑っていたら罪悪感なんてなかったかもしれないと思うと,最後のイラストは意味深だと思った。

 子供は我慢ができない。子供と大人の違いの一つであると思う。この作品はあまりエーミールの心情が書かれていない。そのため,エーミールが不気味な奴と思われるのではないか。今度,エーミール視点の「少年の日の思い出」を読んでみたい。僕はエーミールに謝る気がなかった。僕も不気味だ。この作品はいろいろな解釈ができる。とても面白いものだ。私の自己課題は「僕がせっかく収集した蝶を潰すほど,罪悪感は大きなものだったのか。」だ。僕は蝶を盗んだことに罪悪感を感じているわけではない。僕は,蝶を潰してしまったことに罪悪感を感じている。それがどのようなもので,どれほど大きいかは分からないが,自ら蝶を潰してしまうほど苦しかったのだろう。

 僕はエーミールをとても嫌っていることは知っていたが,非の打ち所がないことを嫌っていた。それが人間らしい。完璧なエーミールを嫌う僕も醜い。母に言われエーミールに盗みを告げに行き言い訳をして帰ってくる,ということは母の言葉は僕にそこまで刺さっていなかったのだろうか。







『少年の日の思い出』3時間目国語授業92時間目

2022年11月22日 11時05分04秒 | 国語授業
 『少年の日の思い出』3時間目国語授業92時間目
 
 今日のよい振り返り。3分間でこのくらいは書いてもらいたい。

 僕が起こした一番最悪なことは、隠していた手をポケットに隠し、隠蔽したことだ。これが最終的には蝶の羽がバラバラになることに繋がってしまった。
 怖いという感情を、冷たいという言葉に変えて表現していて面白かった。
 表現がややこしいところもあり、これはドイツ語から翻訳するときになったのか、原文がこのような表現なのか、気になる。

 当たり前だが,生徒の読みは教師に影響される。教師の読みが絶対ではないので,自分の読みを更に重ねてもらいたい。
 相変わらず読んでいない。読んでいないのに,読んだ気になっている。私もよくあることだ。考えを深めるためには,まず何より読まなくては話にならない。児童・生徒には,深い学びが求められているが,深い学びなど,読んでいない人間には有り得ない。
 深い学びの成立には,自ら何度も読む,疑問を列挙する,課題を決める,課題解決を考える,他者の意見に学ぶ,これらが不可欠である。

 今日は事件の検討を行った。すべての事件は扱えなかった。時間がかかる。「立派な道具なんかくれなかった」「なんか」とは何か。別の言葉に置き換えられない。辞書を調べても選択できない。「立派な道具なんかくれなかった」が何を意味しているのか。こんなことの解釈で随分時間がかかった。
 
 生徒の課題は未解決のままである。あと2時間で終える。次回は生徒の課題を検討していこう。自ら解を導いてほしい。




 

 国語授業90時間目,少年の日の思い出2時間目

2022年11月18日 16時50分00秒 | 国語授業
 自分の経験と比較して,よく考えているのが分かる振り返りである。

 大事に育てたクジャクヤママユだと同じクジャクヤママユでも価値が違うのだろう。自分も虫を育てていた時期があったので共感できるところが多い。言葉の一つ一つに深い意味があって調べていくと面白くなる。  
 
 授業課題を考えさせると,なぜ,蝶を潰したのかという課題が多かった。
 これは小説の中で,何になるのかと発問すると出来事だと発言した。出来事を別の言い方では何というかと問うと,よく分からないようだったので指導した。
 小説の3要素は人物,状況,事件である。
 さて,事件の検討を行おうと考えたが,振り返り交流の記述,予習からの学び発表,発端を読み,解説を加えた着語指導で授業が終わった。振り返りを読むと,表現のよさに気づいた学習者が多くいた。

 振り返りを書く時間が遅い学習者が多い。もっと早くタイピングできるように練習させたい。






 

11/17 授業記録『少年の日の思い出』1時間目。国語授業88時間目。

2022年11月17日 16時28分50秒 | 国語授業
 11/17 授業記録『少年の日の思い出』1時間目。国語授業88時間目。
 今日は〇〇さんの振り返りが一番面白かった。みんなよく考えていた。

 振り返り  
 今日は「少年の日の思い出」を読んだ。
 この物語は文章が長く、読み終えた後の満足感がある。
 最後の行動は誰にも得がない。 
 その行動でクジャクヤママユが復活するわけでもないし、僕が幸せになれるわけでもない。だがそんなことを考える余裕もなかったんだろう。最初から盗まなければいい話だが、人は妬みからこのような行動を起こす。面白い。

 ビデオを見て,授業反省を行った。静かな授業で,発言内容がよく分からなかった。私の声も小さいのかな。あまり面白くなかったかなと思ったが,振り返りを読むとよく考えていたのが分かる。
 誰の思考が面白いなどとあまり書くと学習者へ影響を与えるので書かないが,面白い意見がたくさんある。ドキュメントの記述は面白い。
 『少年の日の思い出』をなぜ読むのか。みんな,静かだった。
 75年もの長い間教科書に掲載されている。それは,この作品に力があるからだろう。その力,価値は何かを考え続けたい。自問自考である。
 予習してきた生徒が4名いた。予習してきた生徒にも,自分の課題を短く考えさせた。
 事件に目がいくのがよく分かる。でも,他の課題もあったので面白い。
 一人称視点の変化,語り手の視点,エーミールの心情を少し学んだ。
 振り返りは時間が少なかったが,3分間くらいだった。

 以下,学習者の課題一覧。
 僕の気持ちの変化。
 「指で粉々に押しつぶしてしまった」のしまったという後悔のあるような書き方を考える。
 僕がせっかく収集したちょうを粉々にしたのか。罪悪感はそれほど大きなものだったのか。
 少年の日の思い出を書いたヘルマン・ヘッセは何を伝えたかったのか。
 ヘルマン・ヘッセは蝶を潰していたのか。少年の日の思い出の場面の展開や表現の仕方はどのようになっているのだろうか。
 息子が盗みをしてしまった母の心情。盗まれたエーミールの心情。僕以外の人の心情。
 どうして一つ一つ蝶を潰したのか。
 どうして僕は蝶を指で粉々に押しつぶしてしまったのか。
 クジャクヤママユが潰れてしまったときの僕の心情。
 なぜ僕は蝶を一つ一つ粉々に潰してしまったのか。
 「僕」はなぜ蝶を指で粉々に押しつぶしてしまったのか。
 エーミールの「そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな。」の言葉の真相。
 蝶を潰してしまった理由。
 どうして蝶を潰してしまったのか。この小説でヘルマン・ヘッセは何を伝えたいのか。














 自己採点

2022年11月13日 12時04分35秒 | 国語授業
 写真は親しくしていただいている先生,櫻井智雄先生のフェイスブックからの転用である。すばらしい写真であり,勉強になるので,使わせていただいた。無断使用を許してくださるだろう。

 さて,体調崩して先週2日間授業ができなかった。学力テストの返却が遅くなっているので,気になる生徒は自己採点しておいてもらいたい。回答は次にアップしてある。最後がファイル名である。

 共有ドライブ/中1国語/柳谷直明/1020221114アップ令和4年度第3回度学力テスト

 今,公開したので,自分が書いた回答を思い出し,間違いは復習しておくとよい。

 普段から漢字板書を心掛けているので,漢字の間違いは少ない。主語・述語は小学生レベルの問題,中1教科書での文の成分は,未習事項。文節は指導済みなので,復習不足,指導不足といえる。
 またしても,句点で減点せざるを得ない解答もあった。よい経験として,克服しよう。 

 一人で数日部屋にいて,『少年の日の思い出』を考え続けている。生徒が読むと予習に書いていたので,私もと読んでいる『デーミアン』は面白い。以前に読んだのは,たぶん40年前か。すっかり忘れている。しかし,ヘルマン・ヘッセが好きだった感情は思い出した。ヘッセはずいぶん読んだ。なぜ好きなのだろう。これこそ課題だ。

 授業前に生徒の疑問,課題を知りたい。この作品をどう読むのだろう。一人の生徒はすでに先週から予習をドキュメントに書いている。勉強になる。何が最たる課題かを生徒と議論したい。そして,新たな解決を発見したい。しっかりと予習をしてもらい,価値を議論したいものだ。

 水曜日から,『少年の日の思い出』に入る。

 後期中間考査対策1 国語85時間目

2022年11月08日 12時01分47秒 | 国語授業
 学習者の今日のドキュメント

 野外研究の成果  55字以内 
 シジュウカラが異なる「単語」を使い分け、さらにそれらなどを組み合わせてより複雑なメッセージを伝えていること。 (54字)

 最初にワーク73ページ漢字をやった。自分は全問正解だったため他の問題に取り組もうと思ったが答えが詰まるところがあるため復習する。ワーク81ページの漢字で境内(けいだい)をきょうないと黄砂(こうさ)をおうさと言いそうになった。
 この説明文は決まった課題を解決するための筆者の野外研究 
 この説明文は課題解決の流れがよく分かる。野外観察の成果がわかりやすくまとまっている。〇

 ドキュメントに書かせると全員の記述を評価できるので大変便利である。ワークを事前に家庭学習していて偉い。努力は実る。

 授業記録
 ワークで復習した。8ページ分を行った。他に,筆者の研究成果と批評を纏めさせた。
 筆者の研究成果は全員分確認したが,批評は途中で終わった。説明文の批評を45字以内で纏めておくようにとドキュメントに連絡として書いた。