無題そのせんにひゃくきゅうじゅう

今日は晴れ。

いよいよＷＢＳＳの決勝が近づいてきた。来週木曜日にはゴングだ。
予想は井上尚弥の勝利。しかも、圧勝するとみる。ドネアの衰えはもちろんあるが、井上が強い。準決勝の映像を見返しても、スピード差が明らかで、ドネアの被弾する割合を考えれば、どこかで井上の致命的なパンチを喰らってしまうだろうことは想像に難くない。
唯一気を付けなければいけないのが、ドネア必殺の左フックのパワーとタイミング。準決勝のヤング戦でも、相手の右に被せるようにして打つ、得意の左フックを何発も放っていたドネア。ＫＯしたのも左フックで、これは、パンチで右のガードを下げさせてから、がら空きの顔面をヒットしている。全盛期には程遠いスピードでも当てられるのは、用意周到にエサをまいて作った機会を逃さない的確なタイミングがあるからだ。この左フックがクリーンヒットすれば、井上だろうと一撃で沈む。そういう威力をまだ有している。
が、それ以外で、今のドネアに井上に対抗できるものはない。今日、真っ向勝負で来てほしい旨の主張をドネアがしている記事を読んだが、それはとりもなおさず、井上に出入りのボクシングをされては、自分がついていけないとの判断から、あえてこういう発言をして、井上のプライドを刺激し、苦手な展開に持って行かせないための作戦とみた。ある種の挑発だが、井上が乗るかどうか。乗らなければ井上の圧勝だし、乗ったとしても井上がパワーで押し切るかもしれない。
もちろん、何が起きても不思議でないのがボクシング。フォアマンは神の一撃で、四十五歳にしてヘビー級チャンピオンに返り咲いた。ドネアにフォアマンの奇跡が起こらないとは限らない。しかし、勝つのは井上尚弥だと信じて、来週の放送を待ちたい。
というわけで、今日はここまで。また明日。