無題そのさんびゃくきゅうじゅう

今日はいくつか承服しかねることがあった。

仕事のスケジュールが変更されたようだったのだが、何も知らされなかった。それでは動くに動けないから、正確な時間を尋ねたのだが、怪訝な顔をされてしまって要領を得ない。
こちらの仕事はよくわかっているはずなのだから、そこを慮って話してくれればいいのだが、どこか蔑まれたような印象も受けて、率直に言って残念だった。
他にも理屈が通らない事案が二、三あり、同僚と憤慨して職場を後にした。

勘違いや思い込みは誰にでもあるし、すれ違いもいちいち気にしていては始まらないのだが、必要なコミュニケーションもとらずに、一方的に押しつけるようなやり方は、仕事にふさわしいものではない。自分の仕事ぶりがいつも完全なわけではないし、偉そうなことを言える身分でもないが、現場に必要なものが何なのか。コミュニケーションくらいはしっかり出来てほしい。

……などと書いたが、いつもなら、今日のような気持ちにはならなかったと思う。
今日は高校時代の友人の命日だ。
二十三で逝ってしまった友人のことが、頭の片隅にあって、どこかやるせない気持ちにさせられたのだろうと思う。

何はともあれ、今日は普段飲まない酒を飲んで、友人の弔いをしよう。あれから二十二年、後で逝った別の友人と、今頃は毎日遊び歩いているに違いない。遊ぶのが好きな連中だったなあ。