碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのにじゅうきゅう

2016-05-17 13:04:03 | 日々
昨日のブログで、手塚治虫について触れた。なので今日は、マンガについて書こうかと思う。
先だって本屋にいたら、『このマンガがおもしろい!2016』があって、パラパラめくってみたが、ほとんどのマンガを読んだことがないと知った。
よくよく考えてみれば、継続して読んでいるのは今や『GIANT KILLING』しかないのだから、当然と言えば当然だが、マンガなら何でも読み漁っていた時期があったのを思えば、隔世の感は否めない。浦島太郎の気分だ。

自分は世代としては、少年ジャンプ全盛が、ちょうど学生時代と被るため、一番詳しいのは、八十年代から九十年代半ばくらいまでの少年マンガだ。ジャンプなら、キン肉マン、キャッツアイ、よろしくメカドック、ブラックエンジェルス……なんてのに始まり、北斗の拳、星闘士星矢、シティハンター、魁!男塾、ドラゴンボールあたりは第一話から最終話まで雑誌で読んだ。北斗の拳とシティハンターは、掲載された読み切りも読んでいる。
他にもサンデーならタッチやプロレススーパースター列伝、炎の転校生、六三四の剣、マガジンはコータローまかりとおる!、あした天気になあれ、釣りキチ三平などが懐かしい。小学生まで遡ると、コロコロコミックの勢いが凄かった。ドラえもんはもちろんのこと、ゲームセンターあらし、とどろけ!一番、あばれ隼、金メダルマン、ザ・ゴリラ……そうそう、あの頃は少年チャンピオンも凄かったっけ。がきデカ、マカロニほうれん荘、750ライダー、ブラックジャック、らんぽう、青い空を白い雲がかけてったも好きだった。女のいとこが三歳下にいたので、りぼんも読んだな。有閑倶楽部、月の夜星の朝、ポニーテール白書、ときめきトゥナイト、いるかちゃんヨロシク……毎月楽しみだった。

きりがないのでこれくらいにするが、それくらいマンガは生活と切り離せなかった。同世代で、こういう人は多いのじゃないだろうか。あまりに密着していて、自分の場合は模写をしたり、ストーリーマンガの真似事をしてマンガを描いたりもした。そんなだから、時には、マンガの中の世界のほうが、現実より親近感が湧く時もあったように思う。いわばマンガが見せてくれた夢を追っていたのだ。感謝している。

大人になり、マンガは次第に読まなくなった。というか、読む作品が少なくなった。別に今のマンガがつまらないわけではないと思う。ただ、読まなくなったのだ。同じ頃、あれだけやっていたテレビゲームをまるでやらなくなったように、自分の時間を他の媒体にも使うようになったのだ。例えば、芝居とかがそうだ。

けれど、自分はまだ、マンガが見せてくれた夢の続きを追っているような気がする。ケンシロウの力強さも、悟空のような前向きさもないけれど、あの頃の夢は確かに、現実を生きる力になっている。
休みになったら、今のマンガも読んでみよう。ゆったりとお茶でも飲みながら。
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