碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのに

2016-04-20 12:22:34 | 日々
春である。
朝晩はいくぶん肌寒いが、日中は暖かい。花粉症ではあるが、三月も十日を過ぎると抜けてしまうので、つらい思いをせずに春を迎えられるのは幸せだと思う。
こんな陽気で、仕事が休みで、すっきり晴れていて、風もおだやかな今日みたいな日ともなれば、散歩のひとつもしたいのが人情というものだろう。ちょっと歩けば多摩川に出るので、もう少し早い時期なら川沿いにい並ぶ桜を愛でながら、ゆったり歩く花見散歩がたまらないのだが、実のところ、いまは風邪っぴきで、部屋から恨めしく外を眺めるしかない。

三月の終わり頃に帯状疱疹となり、四月も十日あたりになって、ほぼ完治したかと思った矢先、一週間もしないうちに今度はコレである。熱はすぐ下がったが、喉の痛みがまだあるので、めったにしないマスクをして、仕事をしている。

遡れば、昨年の秋くらいから、病気とまでは言えないが、体調の変化というか、日によって波があるようになってきた。辛いものを食べると下痢をするようになったり、何にもしていないのに疲れたり、これが四十代半ばの普通なのだろうか。四十代でこれなら、五十代、六十代ではどうなってしまうのだろうと、これからの我が身の行く末を案じずにはいられない。そういえば白髪も増えてきた。

十代の頃、四十の自分をうまく想像は出来なかった。もっと若い、見た目はともかく、体力は十代のまま、四十代を迎えるような気がしていたのを思い出す。
しかし、年をとるとはそういうことではないらしい。体力はどんなにしていても落ちる。いまはまだゆるやかだが、確実に一年ごとに落ちている。なのに気持ちは十代のまま。結婚はしても子供がいないせいか、どこか若者側に立って物事を見る癖がいまだに抜けない。はた目から見たら、気持ち悪い大人かもしれない。

が、思う。年をとることと、気持ちまで老け込むことは別物だ。大人の視点を持とうと心がけはするが、物事に勝手に見切りをつけて、何もかも諦めていくには、当たり前だがまだまだ若すぎる。演劇を通して、やりたいこともまだまだあるし、からだ四十代、気持ち二十代くらいのバランスで、この五年くらいは頑張っていきたい。

ちなみに、まだ老眼だけはきていない。これが最後の砦である。砦であるからには、何がなんでも死守するつもりだ。例え敗北必至の戦いであるとしても。かのハーロックも言ったではないか、『男には、負けるとわかっていても戦わねばならないときがある』のである。
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