碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのせんひゃくきゅうじゅうよん

2019-07-26 21:59:36 | 日々
今日はおおむね晴れ。いまは雨が降っている。

ボクサーのリング禍のニュースを立て続けに目にした。
最初はロシアの選手で有望株だった無敗の世界ランカー。試合に敗れたあと意識不明となり、帰らぬ人となった。もう一人はアルゼンチンのボクサー。こちらは判定を読み上げられた際に意識を失って倒れ、亡くなったのだという。
ボクシングは過酷なスポーツだ。減量は徹底的に体をいじめるし、試合そのものも相手の急所を狙って攻撃する。場合によっては、こうした不幸な事故が起こることも十分ありうる。残酷さと美しさを併せ持っているのだ。
日本でも、プロ・アマ問わず死亡事故は起きていて、有名なところでは、あの辰吉と死闘を繰り広げたことで一躍名を挙げた薬師寺の対戦相手が亡くなってしまったことがあった。
むろん、そんな結末は誰も望んではいない。が、これもボクシングの一面であることは間違いない。彼らは文字通り命を張って戦っている。だからこそ、報酬だけでも満足な額をあげたいのだが、多くのボクサーがアルバイトをしている事実を挙げるまでもなく、それは難しい。
マイナー競技で命を賭け、それでも満足する報酬が得られない彼らが戦うのは何のためだろう。その階級において、自分が世界で一番強い、と証明するためだろうか。が、それすらも多団体が乱立する今となっては困難だ。
報酬か、世界一の称号か、知名度のいずれかだけでも、彼らが獲得できる世界であってほしい。でなければ、命を賭け、そして落としていったボクサーたちは犬死扱いされてしまっているも同然だと思う。
というわけで、今日はここまで。また明日。
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