少女たちに魅せられて

主にプリキュアとラブライブの感想や考察を挙げていきます

映画プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち感想

2020-11-16 20:06:58 | プリキュア映画

あらすじ

 

プリキュアに憧れるごく普通の中学生坂上あゆみ

ある日彼女はフーと鳴く謎の生物と出会い

フーちゃんと名付け友達になる

だが、実はそれは先日町を襲った怪物

フュージョンの生き残りで…

「どうしよう、私プリキュアの敵になっちゃった」

暴走するフーちゃんにあゆみは気持ちを伝え

町を救うことができるのか!?

 

 

気持ちを伝えるってすごく難しい

上手く行かないとき人のせいに

したくなることもあります

プリキュアたちに「言いたいことあるんでしょ?」

と問われた坂上さんはこう答えます

 

「私はあなたたちとはちがうんです

 あなたたちはプリキュアだから、強いから…」

 

そう私はプリキュアじゃない

自分に自信もないし強さもない

でもそんな彼女にミューズさんは言います

 

「それは違うわ、私たちは強いから

 プリキュアになったんじゃない

 大切なものを守りたい

 だからプリキュアになったの」

 

彼女たちは強いから戦うんじゃない

ただ仲間を守りたい

そのためならどんな困難にも立ち向かう

そんな覚悟があるだけなんです

坂上さんも映画の後半

フーちゃんに気持ちを伝えたい

守りたいという気持ちから

プリキュアに覚醒します

「女の子は誰でもプリキュアになれる」

そのキャッチコピーの通り

プリキュアに憧れる普通の少女は

思いの力で伝説の戦士に覚醒したのです!

この時点でこのストーリーは

完結したと言ってよいでしょう

(もちろん数々のプリキュアをなぎ倒した船を

 ♪永遠の友達で受け止める

 初代の3人も大切ですが)

最後にフーちゃんはずっとこの町に住んで

あゆみと一緒にいるのだと言いました

姿は見えなくてもフーちゃんは

未来も友だちだと誓ったのでした

 

 

ところでミラクルライトを振ってくれと

妖精たちに3回ほど頼まれましたが

手ぶらの私は何もできませんでした

でもちゃんとプリキュアに力は

届いたようで安心しました


Hugっとプリキュア考察 〜ルールーと心その2(22話時点)

2020-11-16 07:50:03 | Hugっとプリキュア考察

Hugっとに初代のふたりが

登場したことが話題になったが

同時にえみるとルールーの関係にも

大きな進展がみられた

果たしてアンドロイドであるルールーの心は

どう変化したのか

引き続き考えていきたい

 

 

前回の考察ではルールーを変えたのは

「好き」すなわち「愛」であると結論づけたが

初代が登場した22話ではルールーとえみるの愛

敵であるパップルさんの愛の

2種類の愛が描かれていた

 

 

えみるとルールーは

互いを傷つけたくない想いから

すれ違いが生じてしまった

だが互いの気持ちをぶつけ合うことで

より愛を深めることができた

 

 

対してパップルさんは愛していた人

に裏切られ絶望に陥る

きっとあの人なら止めにきてくれる

そんなかすかな希望さえも叶わず

結局自分がオシマイダーに

なってしまったのである

 

 

…ルールにとってはかつて自分を

傷つけた元上司であるパップルさん

だがオシマイダーになり、なおも苦しむ

彼女をみて最初に救おうと試みたのは

他でもないルールーであった

そしてルールー&えみるとパップルさんの

対話の中に愛についての1つの結論が

見えたように思える

 

「私は嘘というものがよくわかりません

 ただわかるのは、あなたがそんなに

 苦しむほどに人を愛したということです

 そこに嘘はないはずです

 あなたはすべてを失ったわけでは

 ありません、あなたにはまだ

 人を愛する心があります」(ルールー)

 

「愛する心を持ち続ければ

 必ず誰かに届きます

 愛は無敵なのです」(えみる)(22話)

 

この二人の言葉は何かもを失い

絶望に陥ったパップルさんに生きる希望を与えた

忘れてはならないのはパップルさんは

ルールーの記憶を一度消そうとさえした

張本人であるということである

彼女のこの姿勢はイエス・キリストのいう

「敵を愛し、迫害するもののために祈れ」

という精神そのものではないだろうか

思えば最初にミライクリスタルが

生まれたときえみるもルールーも

決してひとりで変身しようとはしなかった

あんなに憧れたプリキュアなのに

「自分を愛するようにあなたの隣人を愛せよ」

自分の夢と同じくらい大切なのは相手の夢

それを実践したふたりだからこそ

愛のプリキュアに覚醒できたのだろう

 

 

つまりパップルさんは愛する心はあるが

その愛する相手を失ったということである

プリキュアさんのすごいところは

見返りを求めない愛を与え続けることにあるが

一般人にはなかなか難しいだろう

そしてよく考えてみると

ふたりが言っているのは「愛」ではなく

愛する「心」である

愛する心を持ち続ければ誰かに届く

それは恋人かもしれないし

友達かもしれないし家族かもしれない

通りすがりの他人かもしれないし

もしかしたら以前に衝突したことのある

相手という可能性だってある

現にルールーの愛する心は

自分の敵であるパップルさんでさえ変えた

彼女たちの言う愛の力は

そんなところにあるのである

 

 

さて、いよいよ中盤の山場である

現れる強敵に対してプリキュアたちは

どのように挑んでいくのだろうか

 

Hugっとプリキュア考察 〜ルールーと心その1


Hugっとプリキュア考察 〜ルールーと心(17話時点)

2020-11-15 16:54:17 | Hugっとプリキュア考察

クライアス社製のアンドロイド

ルールー・アムール

彼女が社を裏切りプリキュアの側についた

彼女を動かしたのが「心」

今回はそんなルールーの心について考える

 

 

 

ルールはプリキュアの強さの源を探るため

クライアス社によって野乃家に送られた

そして野乃母の記憶を操作し

ホームステイとして潜入したのだ

 

 

そんなルールーに「心」が生まれたのは

キュアエールとしての野乃さんとの

最初の会話のシーンだった

ルールーに友達になれる根拠を

尋ねられた野乃さんはこう答えた

 

「ルールーの事が好きだから

 それじゃあだめ?」(13話)

 

この瞬間ルールーに心が生まれたのである

そして彼女の長い葛藤の日々が始まるのだ…

それ以降の彼女の心による行動は主に

 

・オシマイダーに襲われそうになった

 赤ちゃんたちの前で仁王立ち

 

・エミルのギターを否定した

 エミル兄に対して怒る

 

・ほまれさんから盗んだ

 ミライクリスタルを返す

 

の3つが挙げられる

特に3番目の行動によって

クライアス社に捕まってしまう

 

 

…記憶を消されクライアス社の

アンドロイドとして再び花たちの前に

立ちはだかったルールー

もはや彼女に心はない…はずだった

しかし記憶は消えていなかった

それどころか割とあっさり戻ってしまった

(これについて私はそもそもルールーに

 心は設計されていなかったため

 情報を操作しようともプログラムに 

 ないデータなので消すことはできなかった

 と解釈しています。)

しかしそのことがさらに彼女を苦しめるのだ

 

「これ以上あなたと、あなた達と

 触れ合っているとこの痛みが私のなかの

 正しい世界を壊していく…

 わかっているのですあなた達の力の源は心

 それが私の回路にバグを作った

 こんな痛みに苦しむくらいなら

 記憶は消されたままが良かった…」(17話)

 

彼女の中の正しい世界

それは未来を失い過去の想い出に

永遠に浸れる世界である

 

 

少し話がそれるが未来の不安から

逃れるため過去の世界に永遠に

という考えはレヴィンの言う

接近―回避型の欲求に当てはまる

(接近―回避型の欲求とは簡単に言うと

接近したいという欲求と避けたいという欲求が

併存しているときに起こる葛藤のことです

例えば勉強はしたくないがテストで良い点も

取りたいといった葛藤がこれにあたります)

未来というのは夢や希望がある反面

恐怖や不安も確かに存在する

このときに接近、つまり輝く未来を抱きしめ

希望を信じる選択をしたのがプリキュア

逆に回避、つまり未来を放棄し

不安を避ける選択をしたのがクライアス社なのだ

このような葛藤は私たちにも必ず起こる

そのとき私たちはプリキュアのような

選択ができるのだろうか

クライアス社は決して遠い存在ではないのだ

(もちろんやってることはひどいので

 ぜひとも倒していただきたいです

 思想がどうであろうとも

 他人を巻き込んではいけません)

 

 

話を戻すと未来がなく不安のない世界が

正義だとプログラミングされている彼女にとって

心というのはその不安を生み出す元凶である

だからプリキュアの力の源が心だと

認めざるを得なくなったとき

彼女の思考回路にバグが生じたのだ

 

 

そして自暴自棄になり野乃さんと

戦い続けるルールー

そんな彼女に野乃さんはこういった

 

「苦しいのは私も一緒だよ

 ルールーと戦いたくない

 さっきから体よりも胸の奥のほうが

 ずっと痛いんだよ」 

 

「なぜ?」と問うルールーに対して

 

「ルールーの事が好きだもん

 いまさら嫌いになんてなれない!」

 

この瞬間彼女のデータは上書きされ

クライアス社のアンドロイドから

野乃さんの家族、そして友達となったのだ

野乃さんたちは最後に言った

 

「それはきっとバグじゃないから」

「私達とおんなじ、心だよ」(以上17話)

 

 

思えば最初にルールーに感情を

芽生えさせたのも「好き」という言葉だった

一度裏切られたとしても

彼女のぶれない愛、それは「機械人形」

でしかなかったルールーさえも変えたのだ

そんな彼女だから劣等感を抱えながらも

他人を心から応援出来るのだろう

さて、今後ルールーはどうなるのか

今回は触れなかったがルールーの心を

「音楽」で動かした愛崎えみる

という人物も存在する

「心」を手に入れたルールー・アムールは

この先どう成長するのだろうか

そして史上初のアンドロイドプリキュアは

誕生するのだろうか


映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日感想

2020-11-14 20:19:19 | プリキュア映画

映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日告知?

 

毎度のことですがオールスター系で

以前のプリキュアの変身や技を見ると

当時の記憶がよみがえってきて

懐かしいような気持ちになります

ところでHugっとは変身のセリフはのばし

技名は止めますが

スタプリは変身のセリフは短めで

技名をのばすんですね

ともあれ私はキュアラモードデコレーション

のゴロの良さがお気に入りです

 

 

前置きが長くなりましたが感想書いていきます

予告にもありましたが

時間の精霊リフレインさんが

今日を繰り返して明日が来ないようにしました

プリキュアたちは彼に強奪された

同じく時間の精霊であるミラクルンさんと

そして我らの明日を取り戻すべく

リフレインさんに立ち向かったのでした

 

 

内容としてはこんな感じですが

今回の敵はなかなか強いです

なにせ戦闘に時間制限があるのですから

昼の12時になると時間を巻き戻され

その日の朝からやり直しになります

その間にミラクルンライトを振らない限り

記憶もリセットされてしまうのです

今回最後の戦闘までミラクルンライトは

3本しかありませんでしたので

それを託されたヒープリ組

以外の2組は記憶を失います

つまり花寺さんたちは

7時から12時の5時間の間に

実質初対面である残りの2組のプリキュアに

状況を説明し、集めた上で

リフレインさんを倒さねばならないのです

 

 

そんなお強いリフレインさんですが

彼が時間を戻した動機は決して

責められるものではありませんでした

彼は取り壊しが決定したある校舎の

時計の精霊であり、それを防いで

同じく校庭の桜の精霊であるミラクルンさんと

永遠に過ごすために明日を奪った

つまりリフレインさんの行動は

もとをたどれば自己防衛的なものなのです

 

 

生存のための戦いという点では

本編におけるビョーゲンズも同じです

そして相手が生存のために戦っているのなら

いくらプリキュアが倫理に訴えても無意味です

しかし彼らを倒さない限り平穏な生活はない

ヒープリに託された戦いとはまさにそんな

「生きるための戦い」なのです

 

 

結局リフレインさんは

プリキュア全員の力とミラクルンライトの

力を得たグレースさんによって浄化されました

今回はプリキュアの応援が制限されていたせいか

ライトで応援する時間が大幅に短縮されました

おかげさまで強化グレースさんは一瞬で

リフレインさんを浄化なさりました

(まるでキュアハートパルテノンモード)

物語は校舎を残してもらえるように

掛け合ってみようという形で幕を閉じました

見事勝利は収めましたが

生きるための戦いという今後のヒープリの苦悩を

象徴するような映画だったように思います

 

 

最後に春映画の予告がされていました

なんとヒーリングっとプリキュアと

5GOGOが共演するようです

熱すぎます

当時も視聴していましたが映画の前に

もう一度GOGOを見返したいと思いました


Hugっとプリキュア考察 〜応援の意味その2(11話時点)

2020-11-14 09:49:11 | Hugっとプリキュア考察

10話〜11話にかけての野乃さんの成長
これは今後のHugっとの鍵を握るだろう
そこで今回の話を振り返りながら
彼女の成長について考えたい


変身に失敗した10話の野乃さん
彼女の変身を妨げた悩み、それは

「みんな輝く才能を持っているのに
 私には何もない」

薬師寺さんも輝木さんも
悩みは数多くあるが
両者とも能力はとても高い
それに対し野乃さんは
歴代の多くのピンク同様
(相田さん等は別ですが)
目立った才能は持っていない
かっこいいお姉さんになることを夢見る
野乃さんにとって
それは大きなコンプレックスであった
そしてそんな感情が抑えられなくなり
ついに彼女はプリキュアに
変身できなくなったのである

 

そして11話の野乃さん
ふたりにはプリキュアは
もうできないと宣言してしまう
そしてこのどうしようもない感情を
母親に漏らすシーンがある

「めっちゃいけてるお姉さんになりたいのに
 私、めっちゃかっこ悪いの
 こんな私全然好きじゃない
 どうしたらいいかもうわかんないよ」

理想と現実のギャップに苦しみ
自己嫌悪に陥った野乃さん
そんな彼女にかけた母の言葉が

「はなは少し大人になったのね
 フレフレはな、前を向いて今をがんばれば
 きっと素敵な未来がやってくる」

理想の大人には程遠いと嘆く野乃さんとは
対象的に母はそれが大人になったというのだ
青年期には確かな根拠はなくとも
他者に対する劣等感などを感じやすい
だが劣等感を克服しようとする努力は
新しい自分の発見にも繋がる


さらに自分の評価が他者の評価とは限らない
翌朝薬師寺さんが野乃さんに伝えたことは

「いつでもがんばりやさん
 誰かのために一生懸命になれるところ
 失敗してもガッツで乗り越えるところ
 素直で表情がくるくる変わって
 見ているだけで元気になれるところ
 まだまだあるよ、私が憧れた
 はなの素敵なところ
 だから、何もないなんて言わないで」

野乃さんがふたりに憧れていたように
ふたりもまた野乃さんに憧れていたのだ
そういえば以前薬師寺さんは
好きな言葉にマザー・テレサの
言葉を引用していた

「私にできないことがあなたにはできます
 力を合わせれば素晴らしいことが
 きっとできるでしょう」

自分と異なる優劣の価値観を
他者は持っているのかもしれない


こうして悩みを克服した野乃さんは
ついに変身に成功した
プリキュアに変身すると
精神年齢が2倍になるので(持論)
ここでの言葉は彼女の根本の思いとなる

「みんなの笑顔が好き、みんなを笑顔にしたい」

これがまさに彼女の応援の意味
フレフレみんな、フレフレ私である


今回の戦いではチャラリートが
オシマイダー化されプリキュア5の
黒い紙を思い起こさせたが
一度これを剣で粉砕しようとしたエールは
チャラリートの苦しみを読み取り
剣をタクトに変え再度「浄化」した

「心が苦しいのわかるよ、私もそうだもん
        (中略) 
 大丈夫だよその気持ち、私が抱きしめるから」

劣等感があっても、いやあるからこそ
相手を想うことができる
彼女にしかできない応援
それに一歩近づいたのだった


そんなわけで野乃さんは無事復活したが
本を持った謎の男やルールーなど
動きの読めないキャラクターはまだまだ存在する
彼らがストーリーに関わってきたとき
野乃さんたちはどんな成長を遂げるのだろうか

 

Hugっとプリキュア考察~応援の意味その1