少女たちに魅せられて

主にプリキュアとラブライブの感想や考察を挙げていきます

虹学アニメ8話感想

2020-11-23 20:10:39 | 虹学感想

推し(かすみさん)に見せ場とセリフが

与えられすぎて逆に不安になります

 

 

そんな8話の感想です

ありのままの自分を出せないしずくさんは

部長さんの期待に答えられず

任された主役の座をおろされてしまいます

ありのままの私なんて出せない

彼女はもがき苦しみます

 

 

作中でもりなさんが言っていますが

しずくさんが演劇を好きになった理由を

本当の自分を隠せるからとしていることは

かなりりなさんに近いです

二人とも自分が傷つきたくないことで

コンプレックスが生まれています

(ちなみに相手を傷つけるかもということで自分を出すのを躊躇したのがせつなさんとかすみさんです)

 

 

ご存知の通りりなさんはボードを使い

自分の殻を破りました

ではしずくさんはりなさんの後追いなのか

というとそうではありません

以前愛さんがりなさんにかけた言葉

 

「できないことは、できることでカバーすれば

 いいってね」(6話)

 

この言葉にヒントをもらい

りなさんはボードを作ったわけですが

今回のしずくさんには当てはまりません

彼女はできないことを演技で隠すのではなく

できるようになろうとしました

悩みは似ていても乗り越える手段は

全く異なるのです

 

 

そして今回しずくさんにありのままをさらけ出す

勇気を与えたのはかすみさんの言葉でした

 

「もしかしたら、しず子のとこ好きじゃないって

 言う人もいるかもしれないけど

 私は、桜坂しずくのこと大好きだから」

 

何があっても愛してくれる

それは前へと進む勇気をくれます

(ただし、前回はるかさんが姉ことを思いすぎたが故に自分の夢を閉ざしかけたことも特筆すべきでしょう)

そんなわけで彼女に力をもらったしずくさんは

無事主役を取り戻し

ありのままの自分の象徴である

黒しずくとの融合を遂げたのでした

 

 

少し話がそれますが

ありのままの自分を演技を使って

抑え込んだといえばかりんさんも同じです

彼女も自分の「キャラ」を演じることで

スクールアイドルを避けていました

その点ではしずくさんに類似しています

(5話の感想でもしずくさんの歌を引きました)

しかしその「キャラ」がどう生まれたかを

考えると、せつなさんとの共通点も見い出せます

 

「期待されるのは嫌いじゃなかったけど

 一つくらい、自分の大好きなことも

 やってみたかった」(3話)

 

かりんさんも初めは

こうだったのではないのでしょうか

大人っぽい自分をみんなが期待してる

だからそれに応えたいと

つまりかりんさんはしずくさんとせつなさんの

二人の特性を抱えていると言えます

さらにせつなさんも前述のように

かすみさんのような面も保持しているため

二人の特性を持っていると言えるでしょう

 

 

こんな感じで前回も書きましたが改めて

虹学は似たような悩みを抱えながらも

それぞれ違った成長の軌跡を

描いていることがわかります

しかもある人の成長要因が

他の人にとっては悩みになることもあるのです

理想のスクールアイドルという正解は無いという

虹学に提示されている問題がここに現れています

そもそもそれを目指しているわけでもない

彼女たちはラブライブにさえ

出る必要がないのですから

 

 

自分のなりたいスクールアイドルを見つけ

そこに向かって進んでいく

そんな彼女たちはその先に何を見るのでしょうか