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GGのニュース雑感29日:諸説の真贋 百花繚乱のポジション・トークが真実を隠蔽する

2015-11-29 19:18:41 | 日記

今日は週初の日曜日ということあって、抽象的なことを書きます。これはこれで欠かせられないと日ごろから感じていたことです。GGの寝言とお付き合い願います。

ウィキペディアによれば「ポジショントークとは、株式・為替・金利先物市場において、買い持ちや売り持ちのポジションを保有している著名な市場関係者が、自分のポジションに有利な方向に相場が動くように、市場心理を揺さぶる発言をマスメディア・媒体などを通して行うことを指す和製英語」となる。

●ポジション・トークが百花繚乱の今日的現象
しかし、この言葉は為替や証券市場での利益誘導のためだけの言葉ではなく、より広く考えてみる必要がある含蓄のある言葉だ。世界の出来事の現在を解釈するためだけでなく、さかのぼった歴史解釈でもどんなポジションに立ったトークなのかーーと疑問を持つ視点は必要だ。それほどポジション・トークが百花繚乱の今日的現象だからだ。
いろいろな発言はその人の立場、利害関係によって支持したり、批判したりがある。それらすべてと言って良いほどがポジション・トークのなせる業なのだ。

●その論客のポジション=依って立つ利害基盤を塾考する
立場がある、よって立つ利害の基盤がある。もちろん経営者に限らない。住民にも。市民にも、労働者にも、左翼の大学教授にも、右翼の教授にも、出版社にも、その方面の専門家にも、評論家にもーー人は食べなければ、生活しなければならない。生活は本人一人ではない、家族が居る。転々と生活の糧を変える訳には行かない。いろいろな言説を言うにしても、発表する媒体が必要だ。媒体は読者と広告で支えられている。社会的な関係の中にあって言説が賑わっている。そしてそれぞれが支持基盤を持ち支持基盤の上に立って生活が成り立っている。さまざまな言説はそれらの背景があって、成立しているのだ。

●真実はポジション・トークを透かして見る以外ない
ポジション・トーク。ここに鈍感ではいられない。ポジション・トークこそが真実ともいえる。いろいろな言説はどんなポジションの利害を代表しているのか―ーと言う視点が大事だ。
歴史もその通りだ。いろいろな発掘が、発見が有り、軽重もそれぞれで見方はまるで変って来る。
●「真実は有るのか、無いのか」ーー?残念ながら「真実は変化する」それも「未来に向かって変化する」
では「真実」は有るのか、無いのかーー?この問題は古くから重視された疑問だが、答えはどうしても説得力が乏しかったように思われる。結論から言うなら、「真実は有る」のだが、「真実は変わる」のであって、「普遍の真実は無い」からだ。だんだんわかりにくくなるのを承知で、あえて言うなら、そういうことになる。時代によって問題化する視点が変わるからだーーと言ってもいいのかもしれない。その時は正しい視点でも、時代が経てば視点が移り変わり、事実の軽重が変わる。では「真実が無いか」というと、それでも「真実は有る」のだ。煎じ詰めて言うなら「真実はその程度で存在する」と言って良いかもしれない。そしてその軽重も含めて「未来」と言う尺度で変化するように思うのだ。

では、どのように真実と嘘を見分ければいいのかーー。ポジション・トークが一貫しているか?その時々で変わっているかではないだろうか?一時的、短期的、狭い範囲では騙せても、長期的で広範囲には騙せられないものだ。それでも言い逃れはゴマンとするだろうが、通じなくなり、誰も相手にしなくなるものだ。

●厳然とした哲理が存在する それは判断を委ね、自己判断から逃れることは出来ないーーということ
ただ、大事なのがその人のポジションを見抜くことだ。すべてがポジション・トークであるわけだから、どんな人にもポジション=よって立つ利害がある。GGにように年金生活だけの者はポジションが無いかと言うと、そうでもない。年金以外に収入はないが、正しいかと言うなら、そんなことはない。ノーポジは当てにできないのだ。当てにしてはいけないのだ。ここにこそ真実があり、個々のケースで虚実を判断する以外ないのだ。判断を委ねる訳には行かないのだ。これこそ厳然とした哲理だろう。

●現実はすべてが妥協的だが、その中にも未来が貫徹して優劣を決する
さて、現実の世界はすべてと言って良いほど妥協的だ。理論どおりではない。妥協だから、右から5つ取ったなら左から5つ取って足して2で割った5つが答えになるかと言うと、ドッコイそうはならない。妥協の足し算と割り算が通るケースもあるだろうが、多くはならない。それは勢いが影響するからではない。より大きな流れが影響するのだ。時代の未来への一周り大きな流れが。それが優劣を決定すると思える。


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