私(思考)は頭の中で、何でも即飛び付く癖が
あるのです。
これは「執着」という強力な磁石で、引っ付いたらなかなか
離れられないのですね。
この離れられることの出来ない「執着」を、二度と
引っ付かないようにするのが“只なる実践”の持続です。
つまり「執着」という強力な磁石の、磁力を完全に
抜く作業です。
「執着」を完全に抜く作業の結果は、例えば鉄板に
磁力の無いプラスチックを当てても直ぐ落ちると
いうことになります。
ですから頭の中が穏やかになり“空っぽ”と
いうことです。
これを理解するだけではなく、“実践”で感じ切って
ください。『あ~なるほどな~』と言わなくても、
その時が必ず訪れるのです。
おわかりになっているとは存じますが、「執着」は
「思い込み」で幻想ですから、実体は“無い”のです。
その“無い”ものに、心は振り回されているのですから
心配、迷い、不安、苦悩、恐れになってくるのですね。
ですから事実には「思い込み」はなく、それはそれであり、
これはこれで、要するに思考は無いということです。
生まれてから長年に渡り、頭脳から支配されてきましたから
幻想世界のことはわかりますけど、その苦の世界から
脱出して本当の世界に“目覚める”ことは、並大抵のこと
ではありません。
が、しかし“只、今”が本当の世界ですから、歴然として
目の前にあるのです。
その“真実”を頭脳で覆い隠しているから、目の前に
あるものが幻想になるのです。
ですから私が自分に成り、私が「思考自我」で幻想と
言うとおかしく感じるのですね。
とにかく自分に対する「執着」があるかぎり、頭脳は
それを離そうとしませんから、開放に向けて
弛まぬ“只なる実践”の持続です。
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